仙腸関節の痛みの原因、症状、治療法及びストレッチと予防方法を解説

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「仙腸関節の痛みの原因、症状、治療法及びストレッチと予防方法を解説」

仙腸関節の痛みの原因とは

腰痛の原因には、様々な疾患があります。

その中でも腰椎と体の重心を支える仙腸関節によるずれを生じると骨盤の歪みの原因にもなり、腰痛を訴える発症頻度が高くなります。

仙腸関節障害は、中腰での作業が多い人や、出産後など、不自然な動作を行ったり、繰り返すと起こりやすい症状なので、老若男女問わず発症します。

この記事では、腰痛になる仙腸関節の痛みの原因と症状及び治療法、ストレッチと予防方法についてご紹介していきます。

仙腸関節不安定症

仙腸関節不安定症と言う聞き慣れない病名を初めて聞いた方もいるかも知れませんが、老若男女を問わず、様々な年齢で多く発症する疾患です。

どのような症状があり、どのような原因で腰痛になるのか説明していきます。

症状

症状は、主に腰やお尻の痛み、股関節痛、鼠径部痛、足の付け根の痛みがあります。

時には、下肢痛を伴うことがあります。

日常生活では、仰向けに寝るのがつらい、痛い側を下にして寝れない、と言った症状が見られることがあります。

ただ腰椎が原因で起こる症状とは大きく異なる点は、歩行時痛があるかないかという点です。

仙腸関節の障害による痛みは、高確率で歩行時に痛みを生じる場合が見られます。

その理由は、歩行時に腸骨が動くため、仙骨と連結されている仙腸関節が刺激され痛みを発症するからです。

仙腸関節障害は、必ず単独で発症するとは限らず、中には仙腸関節と腰椎が同時に起こる複合的な症状もあるので必ずレントゲン分析をして正確な治療を行うことが必要です。

※正しいレントゲン分析とは
レントゲン写真による分析は、必ず重力がかかった立位姿勢で行うのが原則です。

骨盤を含めた腰椎・胸椎・頸椎の正面・側面、腰椎・頸椎は場合によって左右45斜位、頸椎は側面屈曲位、伸展位を基に線引きをして、原因となるメジャーの椎骨を見つけ出します。

その他、視診、触診(静視触診、可動性触診)を基に総合的な判断により原因を特定します。

原因

仙腸関節とは、骨盤の骨である腸骨と仙骨の間にある関節です。

以前まで医学的には、不動関節と言われていましたが、一部の医師の中で仙腸関節は可動性がある関節と認められてきました。

仙腸関節の障害で多くの原因が『仙腸関節のずれ』によって生じます。

仙腸関節がずれ、歪みが起こる原因として、多くは日常生活での体の重心の不安定性によって発症することが考えられます。

また出産後に仙腸関節の障害が発症するケースが多くあります。

ぎっくり腰

急性腰痛の症状でぎっくり腰がありますが、これは仙腸関節の捻挫によるものといわれています。

ぎっくり腰とは、俗に急性腰痛症と言われる病名です。

放置しておくと慢性腰痛の原因になるので、早めに治す必要があります。

慢性腰痛になると、椅子に長く座っていることが辛くなったり、仰向けに寝られなくなったり、痛い方を下にして横になることが出来なくなってしまいます。

特に、慢性症状を抱えているとぎっくり腰の頻度は次第に高まり、坐骨神経痛の原因となる椎間板ヘルニア、変形性腰椎症、脊柱管狭窄症などを併発し、下肢痛を訴えるようになります

仙腸関節とぎっくり腰の関係とは?

まず、仙腸関節とは骨盤にある仙骨と腸骨の間にある小さな関節のことを言います。

この関節はまわりにある靭帯によってギュッと固定されているため、ほんのわずかしか動きを見せないことが特徴的です。

腰周りに大きな負担がかかるとこの仙腸関節に歪みが生じて痛みが出るケースもあります。

例えば、猫背や反り腰、スマホ肩なども仙腸関節に歪みがでる原因のひとつです。

他には、重い荷物を持ったり、左右非対称のスポーツに励むことも仙腸関節にズレが生じる原因になります。

また、出産や妊娠中も腰周りに負担がかかりやすい上、筋力が低下しているので、仙腸関節症になってしまう可能性が高いのです。

症状

症状は、前屈み、後ろに反らす動作が困難となり、歩行時痛などがあります。

原因

症状は、屈んで何かを持ち上げた時ぎっくり腰のような急性腰痛の一部は、仙腸関節の捻挫が原因と考えられます。

仙腸関節捻挫

仙腸関節が捻挫を起こすメカニズムについてご説明いたします。

ぎっくり腰のような急性的な腰痛は、仙腸関節の捻挫が原因にあげられています。

この仙腸関節の捻挫が長時間続くことで、慢性腰痛になってしまいます。

慢性腰痛は、「夜中に腰が痛くて目が覚める」「歩き始めると腰に痛みがでる」「長時間座っていられない」などの症状がでます。

症状

症状は、ぎっくり腰同様に前屈み、後ろに反らす動作、寝返りを打つ動作が困難となります。

症状が強くなると仙腸関節不安定症やぎっくり腰同様に腰やお尻の痛み、股関節痛、鼠径部痛、足の付け根の痛み、時には下肢痛、歩行時痛を伴うことがあります。

原因

仙腸関節の捻挫は、ぎっくり腰(急性腰痛)と同様な原因で発生することがあり、一部は、腰椎の疾患(腰椎椎間板ヘルニア、変形性腰椎症、腰椎分離・すべり症など)と合併することも考えられます。

仙腸関節のずれ

症状

症状は、仙腸関節不安定症同様に腰やお尻の痛み、股関節痛、鼠径部痛、足の付け根の痛み、時には下肢痛、歩行時痛を伴うことがあります。

中には、仙腸関節と腰椎が同時に起こる複合的な症状もあるので、レントゲン写真による分析(当院では独自のレントゲン撮影法を行って診断しております。)や視診、触診(静視触診、可動性触診)を基に総合的な判断により原因を特定します。

原因

医学界では、仙腸関節は不動関節と言われてきましたが、一部の医師の中で仙腸関節のずれによる腰痛がわかってきました。

カイロプラクティック業界では、仙腸関節は可動関節でずれを生じることで腰痛になることは証明されておりました。

そこで、仙腸関節を含めた骨盤及び腰椎を含めた脊椎全体のレントゲン分析が必用になってきます。

このレントゲン分析法は、原因を特定する上で正確な情報を知る一番有効的な方法です。

仙腸関節の痛みを和らげる効果的なストレッチ方法

腰痛で悩む人は、非常に多いですが、体の重心を支える仙腸関節はバランスをしっかり保持するためにも重要な関節です。

その中でも仙腸関節のストレッチは、ピンポイントでしっかり行わないと効果が出にくい場所でもあります。

そこで、今回は日常簡単にできる仙腸関節の歪みに有効な仙腸関節の負担を軽減するストレッチをご紹介します。

立ったまま行う仙腸関節のストレッチ方法

仙腸関節は、日頃から緩やかな可動性をつけて、腰にかかるストレスを分散する必要があります。

仙腸関節のストレッチは、立ったまま行う方法と横になって寝ながら行える方法があります。

そこでまず最初に、立ったまま行える仙腸関節のストレッチ方法を説明していきます。

オフィスや自宅でも気軽にストレッチが行えますので是非ご参照ください。

仙腸関節の可動域をつける大須賀式8字ストレッチ方法

骨盤及び腰周辺の筋肉のストレッチ効果が期待できます

(目的)骨盤と腰周辺筋肉群のエクセサイズすることにより腰椎前彎の確保、仙腸関節及び腰周辺の筋肉の柔軟性を目的として行います。

(効果) 腰椎椎間関節及び仙腸関節の可動性を確保させます。

(ストレッチ方法)
①両足をそろえて背筋を伸ばして自然体で立ちます。

脚を肩幅くらいに開き、手を腰に当てて立ちます。腰をゆっくり仙腸関節を起点に8字を描きながら左右20秒ずつかけて行います。

その時ポイントは、お腹を凹ました状態で行います。左に回す時は、右腰に当てた手を左前方に押し出す感じで回します。

①お腹を凹ました状態
②右腰に当てた手を左前方に押し出す感じで回す
③左腰に当てた手を右前方に押し出す感じで回す

寝ながら行う仙腸関節のストレッチ方法

テニスボールを使用したストレッチ方法

テニスボールを使うと簡単にストレッチを行うことができます。

まずは、テニスボールを2つ用意してガムテープでくっつけてからストレッチをはじめましょう。

  1. テニスボールを腰にある仙腸関節にあてます。
  2. そのままテニスボールを押しつぶすように仰向けになってください。
  3. 1〜3分間ほど仰向けのまま力を抜きましょう。

体がテニスボールに沈むのを感じられたら正しく出来ている証拠です。

ただ仰向けになってぼーっとするだけなので、寝る前やお風呂あがりに試してみてくださいね。

ストレッチポールを使用したストレッチ方法

腰に痛みがある場合には、ストレッチポールというアイテムを使ってストレッチをすると筋肉のコリやハリを緩和できます。

しかし、ヘルニアなどの痛みが重度の場合には、ストレッチポールの使用はできないので注意が必要です。

  1. ストレッチポールの上に仰向けになりましょう。
  2. 両足は腰はば程度に開いておくといいですよ。
  3. 両手は体の横に楽についてください。
  4. そのまま両膝を外側に倒しましょう。
  5. 足の裏が向かい合わせになるようにします。
  6. 足の付け根が伸びているのを感じながら7秒間キープしてください。
  7. ゆっくり元の姿勢に戻って終了です。

ストレッチポールはバランスがとりにくいのでふらつきがある方は、両手を大きく広げて体の横についておきましょう。

肩の力を抜いてリラックスした状態で行う事が重要です。

筋肉が緊張していると、血行が促せずストレッチ効果が軽減してしまうのでゆっくり呼吸をしてリラックスモードでストレッチをしましょう。

ネコのポーズ

ネコのようなポーズをすることで、仙腸関節を刺激できます。

1回たったの3分あればできるストレッチ方法なので、今日からさっそく挑戦しましょう。

  1. 四つん這いになります。
  2. そのまま手を前の方に伸ばして腰を反らせます。
  3. この状態で30秒間ほどキープ。
  4. ゆっくりとご自身のペースで呼吸を続けましょう。
  5. 元の姿勢に戻って終了です。

四つん這いになって腰を反らせるだけなので、だれでも簡単にこなすことができますよ。

しかし、腰に痛みがあった場合には、ただちに中断してくださいね。

仙腸関節の動きを良くする動かし方

元々仙腸関節は、骨盤にあり多くの靭帯に守られているため意識して動かさなければ機能が低下しやすくなります。

そのため、仙腸関節の動かし方とストレッチ方法をしっかりおさえておきましょう!

4の字ストレッチ法


(やり方)

1、坐骨神経痛がある側の膝を曲げ、反対の太ももにのせ、写真のように両手で足を支えます。
2、両手で抱えた太ももをお腹の方に引き寄せます。
3、息を吐きながら行い、その状態を保ちながら10~20秒ほど行います。
4、このストレッチを行うには、初めは5セット、なれてきたら10セット、1日2回~3回程行います。

(目的)殿筋及び仙腸関節、股関節をストレッチすることにより関節可動域の確保と柔軟性を目的として行います。

(効果)殿筋及び仙腸関節、股関節のストレッチ、椎間関節及び骨盤(腸骨)の可動性を確保させます。

(体操方法)

①両足を前後に開き、後ろ脚の膝を床に着けます
1、前後の膝を90度に曲げ、腰とお尻を突き出す姿勢から前方に移動させます。

2、10~20秒止めて、ゆっくり戻します。

3、その時に後脚側は、腸腰筋(股関節)がしっかり伸ばした姿勢を確保しながら、同時に腰と腸骨に当てた手を前方へ移動するように左右行います。

①両足を前後に開き、後ろ脚の膝を床に着けます

②腰とお尻を突き出す姿勢から前方に移動させます

仙腸関節の痛みで腰痛にならないための予防方法

仙腸関節のずれ、捻じれが矯正されず、仙腸関節がずれが解除されないままでいると慢性腰痛の原因にもなる可能性が高まり、進行すると2字的な腰痛を発症する要因となってしまいます。

そのためにも、仙腸関節のずれ、捻じれ、歪みが改善された場合、日頃から再発しないためにも予防を続けることが大切です。

骨盤ベルトを装着する

治療後、骨盤ベルトまたはゴムベルトを利用した仙腸関節を固定する治療が行われます。

骨盤ベルトは、仙腸関節の不安定性とずれを抑える効果があり、日常生活時などの再発予防に使えます。

仙腸関節の痛みの改善方法

仙腸関節の痛みを解消するためには、仙腸関節を調整することが大切です。

仙腸関節を調節する方法は、安静が第一で痛みがひどいようであれば鎮痛剤やブロック注射などで解消していきます。

また、産後で骨盤が緩んでいる場合には骨盤ベルトをしっかり絞めて仙腸関節がずれないようにしましょう。

効果的な治療としては、整骨院などでカイロプラクティックでによる施術がおすすめです。

仙腸関節障害の診断は、より精度を上げるためのレントゲン分析と患者さんの症状と触診が最も重要です。

仙腸関節のわずかな動きを見極めるには、熟練した触診技術が必要です。

また通常整形外科でレントゲン、CT、MRIなどの画像検査では診断が困難と言われているレントゲン分析を当院では行っております。

以上のことから精度を高める分析方法によって見極めることが可能となります。

これからは、仙腸関節の痛みになったときの治療法をご紹介致します。

各治療法にもメリットとデメリットがありますので注意深く見てください。

マッサージ

マッサージは、筋肉の緊張を緩和することに効果があります。

腰痛原因のひとつである、血行不良による筋肉のコリを、マッサージによって血流を良くさせ改善させる効果があります。

しかし、仙腸関節のずれ、関節を直接動かすことはできません。

関節の可動域を基の状態に戻すには、矯正治療を行わないと可動性を基の位置に戻すことはできません。

ブロック注射

ブロック注射は、痛みを和らげる即効性のある治療といえるかも知れません。

通常のリハビリ治療で改善しない場合、仙腸関節ブロック(仙腸関節に局所麻酔剤を注射)を行います。

麻酔効果もあることから、痛みを早期に取りたいと思われている方は、検討してみることです。

しかし、瞬時に痛みが取れる人と取れない人には、個人差が当然あります。

段々と痛みが再発する可能性もあり、万が一痛みが出たときは、以前よい症状は進行していることが多く、最終的には症状によって手術となるケースも。

仙腸関節のロックを解除するための矯正治療が必要な理由とは

仙腸関節を根本的に治すには、直接関節のロックを解除する必要があります。

可動性を失った関節は、時間の経過とともに仙腸関節に関わる靭帯や筋肉などが防御反応のため、次第に硬直をしてきます。

その結果、神経の圧迫が起きて、脳から痛みのサインとして現れます。

マッサージ、鍼灸やブロック注射とは異なる点は、ずれた仙腸関節を徒手矯正するというところです。

矯正によって仙腸関節が正しい位置に戻され、可動性がでて、同時に神経圧迫が取れてくると神経はのちに回復しだし、痛みは次第に改善されてきます。

仙腸関節の痛みを治すには原因を知って治療する!早めの治療を検討しよう

仙腸関節の腰痛は放っておくと、股関節にも症状が進行して歩行が困難になってしまうケースもあります。

整体やカイロプラクティックに行って適切な施術とアドバイスを受けることで早期改善が期待されます。

治療後の経過などは、外出先や自宅での過ごし方、ストレッチ方法などを行うことで再発防止に役立ちます。

ご自宅でできるストレッチも実践して、痛みを根本的に改善させてくださいね。

また、骨盤矯正ベルトや骨盤矯正下着を着用することで痛みを和らげることができます。

体の中心にある大きな骨の骨盤をしっかり支えて、歪まない生活を送ることも大切ですよ。

 

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この記事を書いた人

大須賀 昭 Oosuga Akira

院長
資格柔道整復師免許(国家資格)

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