耐えがたい腰痛を治す方法はあるのか?その予防法や対処法とは

  • 2019/8/11
  • 耐えがたい腰痛を治す方法はあるのか?その予防法や対処法とは はコメントを受け付けていません

この記事を読むのに必要な時間は約 16 分です。

「耐えがたい腰痛を治す方法はあるのか?その予防法や対処法とは」

腰痛の原因として考えられること

腰痛と一言で言っても、腰の痛み方、痛みが出る場所、腰痛が出る動作などは人によって様々で、腰痛の原因も一人一人違います。

腰の疾患で言えば

・腰椎椎間板ヘルニア

腰部脊柱管狭窄症

・脊椎(腰椎)分離症

・脊椎(腰椎)すべり症

坐骨神経痛

・変形性腰椎症

などが一般的に挙げられます。

これらの疾患はレントゲン写真によってほとんど診断できます。

とはいっても、腰椎椎間板ヘルニアも坐骨神経痛も最終的な結果であり、その過程には日頃の負担やストレス、栄養不足など様々な原因が積み重なり、結果こういった疾患を引き起こしてしまうのです。

むしろ、日頃の腰や身体への負担、姿勢、ストレス、生活習慣の積み重ねが腰痛の原因に大きく関わっているのです。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアは、20代が最も多く、10~40代までのさまざまな年齢で多く発症するのが特長です。

したがってどのような症状があり、どういったことが原因になるのかを説明していきたいと思います。

症状

腰椎椎間板ヘルニアの症状は、主に腰やお尻から太ももや下肢にかけての痛みやシビレです。

腰の痛みも出ることもありますが、お尻から足にかけて症状が出る傾向の方が圧倒的に多いです。

他にも、しびれや足に力が入らないなどの症状や悪化すると、歩行することも難しくなってしまう程の痛みやしびれを伴うことがあります。

特に腰を曲げて重荷を持ち上げようとする動作など、中腰や前かがみになるとお尻から足にかけて激しい痛みや症状が出やすくなります。

これは、腰を曲げることで飛び出たヘルニアが神経を圧迫してしまうためです。

なので、ヘルニアになってしまった場合はヘルニアを刺激しないように、なるべく前かがみの姿勢や同じ姿勢を長く続けることで症状がでることがあるので姿勢には気を付けましょう。

また、腰椎椎間板ヘルニアが悪化してヘルニアが強く神経を圧迫してしまう場合には、歩行するのが困難なほどの痛みやシビレを伴うことや、排尿・排便障害を起こしてしまうこともあります。

排尿・排便障害がある場合は即手術になりますが、手術が必要になるほどのヘルニアは実は少数です。

ということで、ヘルニアの症状が出たら早めに治療するようにしましょう。

原因

背骨は、椎骨と呼ばれる骨によって連結されており、腰の骨である腰椎は5つの椎骨で構成されています。

その骨と骨の間には、クッション材の役割をする「椎間板」があります。

腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板が変性し、はみだしたり、飛びだしてしまうことによって、神経を圧迫することが原因で発症する疾患です。

椎間板が変性する原因としては、遺伝、加齢、労働、喫煙などが関係しているといわれています。

労働では、悪い姿勢での長時間作業、喫煙ではニコチンが椎間板周りの毛細血管を収縮させるため、栄養がいき届かないことが原因とされている。

特に椎間板ヘルニアが多い20代では、日頃の悪い姿勢での長時間作業や、中腰や前かがみによる腰へのストレスが主な原因になります。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症は、主に50代以上の人に見られますが、生まれつき脊柱管が狭いなどの理由で、30代から症状がでてしまうケースもあります。

どのような症状があり、どういったことが原因になるのか説明していきたいと思います。

症状

腰部脊柱管狭窄は、腰痛自体あまり強くなく、歩行したり背筋を伸ばしたりすることで、腰や背中、下肢に痛みやしびれを感じる疾患です。

このような症状は、歩行や背筋を伸ばすことで背骨の後ろにある脊柱管がより狭くなり、神経を圧迫してしまうことで症状が出てしまうのです。

腰部脊柱管狭窄症は、座っていたり、安静にしているときは、痛みを感じることが少ないという特徴があります。

また、歩行時に痛みやしびれの症状がでたときは、立ち止まったり、歩くのを止めることで症状が改善するというのが腰部脊柱管狭窄症の典型的な特徴で、この症状を「間欠性跛行」といいます。

狭窄症の症状が悪化すると、足の筋力が落ちたり、排尿や排便に障害がでたりする場合があり、排尿・排便障害が出た場合は手術になる可能性が高いので注意してください。

原因

腰部脊柱管狭窄症は、加齢や日頃の腰への負担などによって、背骨の後ろにあり脊髄神経が通っている脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで下肢に痛みやしびれが起こります。

脊柱管が狭くなるとはどういう意味なのかというと、脊柱管は、クッションの役割をしている椎間板、関節や靱帯などで囲まれた脊髄の神経が通る場所です。

日頃の腰への負担や加齢などにより背骨の変形や椎間板の変姓、また靱帯が厚くなることで脊柱管が狭くなるということです。

脊椎分離症・すべり症

脊椎分離症は、腰の骨である腰椎を構成している椎弓と呼ばれる部分の一部が切れて分離した状態です。

まだ成長段階で骨が発達していない少年期の子供に多く、スポーツ等で繰り返し腰へ負担をかけること(特に捻る動作の繰り返し)で発症することが多いです。

分離症はいわゆるこういった繰り返しの動作の負担の積み重ねによって起こる「疲労骨折」です。

また、分離症で分離した部分より前にある椎骨が前に滑ることをすべり症と言います。

このようなすべり症によって、神経が刺激されることで、足にしびれや痛みなどが起こるケースもあります。

脊椎分離症によって疲労骨折を起こしたことによってすべり症を起こしてしまう状態を脊椎分離すべり症といいます。

脊椎すべり症によって、ズレた腰椎が神経を刺激してしまうことで、足にしびれや痛みなどが起こるケースもあります。

他にも分離を伴わない変性すべり症という状態もあり、この場合は椎間板の変性によるケースが多く、腰部脊柱管狭窄症の原因となってしまうこともあります。

変形性脊椎症

変形性腰椎症とは、主に加齢によって生じる椎間板や椎体の変形した状態のことを言います。

しかし、この状態はレントゲン写真上の診断名であり、必ずしも腰痛や足のしびれなどの症状を伴うわけではありません。

むしろ無症状のケースが多いですが、椎間板の変形や椎体の変形によって出来る「骨棘」と呼ばれる状態が進行したものが、腰痛の原因になることもあります。

さらに骨棘など変形が進行すると脊髄の神経を圧迫して腰痛の他にも、足へも痛みやしびれが広がることもあります。

変形性腰椎症はどのくらいの人がなるかというと、レントゲン上で年齢に応じた変化や変形が生じているということを考えれば、高齢者のほとんどの人が変形性脊椎症に該当してしまいます。

しかし、変形性脊椎症自体は、あくまでもレントゲン上で診断を付けられる病名で、病気とはされていないので老化現象といえます。

椎間関節症

腰椎椎間関節症は、腰痛の原因として最も多いとされていますが、こちらも変形腰椎症と同じように、レントゲン上の診断名であり必ずしも症状が伴うわけではありません。

原因は、腰椎を曲げたり反ったりする動作の繰り返しによって椎間関節を痛めてしまう場合と、日常生活での悪い姿勢により椎間関節に負担をかけていることにより痛めてしまう場合があります。

ぎっくり腰の原因の多くが、腰椎椎間関節症だともいわれており、その要因は椎間関節を捻ったことによって起こる炎症です。

また、体重の増加に伴い、反り腰になってしまっている方や、姿勢が悪い人は、椎間関節に負担がかかりやすく腰痛になりやすいので要注意です。

腰痛の予防法

腰痛の予防法として、特に有効的でご自身のセルフケアとしてやりやすいストレッチを紹介していきたいと思います。

腰痛を和らげるストレッチ

お尻の筋肉をほぐすことは、腰痛には非常に効果的です。

お尻に筋肉=骨盤の筋肉です。

お尻の筋肉が凝り固まってしまうと骨盤の動きが悪くなってしまい、腰への負担が大きくなってしまいます。

また、骨盤は身体の中心であり土台となる部分です。

骨盤の動きがわるくなってしまうと全身に影響してしまうので、特に腰痛の方はお尻のストレッチは必須とも言えます。

腰痛を防ぐためのストレッチは、筋肉がほぐれやすいお風呂上がりや就寝前に行うのがおすすめです。

主にここでは、腰の筋肉を引き伸ばすストレッチと、骨盤の動きを戻すストレッチのやり方を紹介します。

脊柱管を広げる効果的なストレッチ

このストレッチによって、腰の筋肉を伸ばす効果が期待できます。

ストレッチ方法

①仰向けになり、両膝をかかえます。

②膝を抱えた両手で抱えたまま、そのまま胸方向へゆっくりと引き寄せます。このとき頭と肩はしっかりと床につけたままにしましょう。

③この体勢を、30秒ほどキープしたら、膝を抱えた手を外し最初の姿勢に戻します。

④これを4~5回程繰り返します。

骨盤の動きを戻すことに効果的なストレッチ

このストレッチによって、骨盤の動きを戻す効果が期待できます。

ストレッチ方法

①まずは仰向けになり、膝を曲げて足の裏はしっかりと床につけます。

②腰の力を抜きリラックスした状態で、両手は足方向に向けて置き、手の平をしっかりと床につけます。

③この体勢から、少しおへそに力を入れながら骨盤を天井方向へ「傾けて、床につける(腰を浮かして戻すイメージ)」を15回ほど繰り返します。

腰痛予防に栄養補給

デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとることで筋肉が疲れて凝り固まり、それが原因で腰痛になることがあります。

こういった長時間同じ姿勢による腰痛にはビタミンB1とビタミンEが効果的です。

ビタミンB1には、筋肉の疲れを和らげる効果があり、ビタミンEは、筋肉の緊張を和らげる働きがあるので腰痛にとって役立つ栄養素の一つです。

また、腰痛予防として、骨や筋肉を強くしておくことも大切で、カルシウムとタンパク質を摂取することも大切です。

カルシウムは骨を強くし、タンパク質は筋肉を強くする効果があります。

タンパク質を取って腰の筋肉をつける体操などをするとより効果的になります。

補足ですが、カルシウムを摂取して骨を強くするためにはもう一つ必要なことがあり、それは日に当たることです。

日に当たることによってより身体にカルシウムが吸収されやすくなるので毎30分は必ず日に当たるようにしましょう。

腰への負担を和らげる

腰痛は特に生活習慣が原因のことが多いので、腰へ負担をかけないような生活を意識することが非常に大切です。

例えば、重たいものを持ち上げるときは腰を落としてから持つようにする、中腰の姿勢で長く作業をしない、長時間同じ姿勢を取りつづけないなど意識して生活するようにしましょう。

デスクワークで長時間同じ姿勢でパソコンに向かって仕事をされる方は、座る姿勢とパソコンの位置に気を付けましょう。

また、腰に良いとされている運動を取り入れることも腰痛の予防策になります。

例えば、ウォーキングや水中ウォーキングなどを習慣にするといいですが、腹筋や背筋などの運動はフォームとやり方によって腰を痛めてしまうこともあるので注意しましょう。

就寝時には、ひざの下にクッションを入れてあげると腰の負担を軽減できるので、仰向けで寝ると腰痛がある時や腰痛が強い時は是非活用してみて下さい。

腰痛の対処法

日頃運動をして、予防を心掛けていても、時には腰痛になってしまう可能性はあります。

そこで、腰痛になったときの対処法を紹介していきたいと思います。

マッサージ

マッサージは、腰痛を緩和することに効果があります。

具体的に言うと腰痛原因のひとつである、血行不良による筋肉のコリを、マッサージによって血流を良くさせ改善させる効果があります。

多くの腰痛は、筋肉の凝り固まった状態から起こっていることが多いと思われます。

筋肉にコリがあると筋肉がうまく伸び縮みできなくなりそれが腰痛の原因になります。

凝り固まったコリをしっかりとマッサージでほぐすことによって、筋肉がスムーズに動かせるようにすることが大事なのです。

鍼治療

鍼治療は、鍼の刺激で血行を良くし、筋肉の緊張をほぐし痛みを和らげる即効性のある治療といえます。

東洋医学では「体中をエネルギーや体液が循環してバランスを保っており、そのバランスが崩れた時に病気や痛みとして現れる」と考えられています。

エネルギーや体液、筋肉の交差する点を「ツボ」といい、そのツボに鍼治療を行って血行や筋肉の緊張をほぐす治療が鍼治療です。

整骨院

整骨院での治療は、血流を良くするだけではなく、骨の歪みなどを調整するので効果は大きいです。

骨盤の歪みは、腰痛に直結します。

骨盤の歪みを治さなければ治る腰痛も治りません。

また、骨盤だけでなく体全体のバランスの歪みからも腰痛は発症します。

身体全身を調整することで、姿勢が良くなり腰痛予防にも効果的です。

腰痛を治すには原因を知って治療する!早めの治療を検討しよう

慢性的な腰痛の方は特に、腰が原因ではなく他の所が原因で腰痛が出ているケースが非常に多くみられます。

首・肩の影響、骨盤の歪み、お尻の筋肉の固さによる骨盤の運動制限、下肢の影響、お腹の筋肉の影響など様々な原因があります。

腰痛の原因がどこにあるのか?しっかりと評価をしてからその場所を治療しなければいつになっても腰痛は治りません。

どこが腰痛の原因なのか、それを知って早めに治療することが何よりも腰痛を改善するのに大切なのです。

腰痛は放っておくと、進行して歩行が困難になってしまうケースもあります。

悪化して私生活に影響がでる前に早めの治療を検討しましょう。

 

興味のある方は、下記から無料登録ください。

毎月お得な情報及びメルマガをお届けしています。

 

LINEで気軽に聞いてみる

関連記事

コメントは利用できません。

この記事を書いた人

大須賀 昭 Oosuga Akira

院長
資格柔道整復師免許(国家資格)

サイトの運営者情報

亀有ひまわり整骨院

〒125-0061
東京都葛飾区亀有5-50-5 1F
03-3628-9955

受付時間
月~金:9:00~12:00
16:00~20:00
土  :9:00~15:00
休診日:日・祝日

当院のFacebookページ

ページ上部へ戻る