自分でできる母指CM関節症の対処法

この記事を読むのに必要な時間は約 49 分です。

母指CM関節症(母指の付け根の関節に起こる変形性関節症)に対して、自分でできる対処法をいくつか紹介します。

目次

母指CM関節症の基礎知識

母指CM関節症は、初期の対処が重要です。

痛みや違和感を感じたら、日常生活の工夫やセルフケアを取り入れ、進行を防ぎましょう。

母指CM関節症とは何か

母指CM関節症(母指 carpometacarpal 関節症)とは、親指の付け根にあるCM関節(手根中手関節) に生じる変形性関節症の一種です。

この関節は、親指を広げたり、つまんだり、捻ったりする動作に関与しており、頻繁に使用するため負担がかかりやすい部位です。

関節の軟骨が摩耗し、炎症や変形を引き起こすことで痛みや動かしにくさが生じます。

特に、40代以降の女性に多く見られます。

母指CM関節症の症状

初期症状
・親指の付け根(CM関節)の違和感や軽い痛み
・ペットボトルのキャップを開ける、ドアノブを回す、つまむ動作で痛みを感じる
・朝起きたときのこわばり

進行すると…
・痛みが強くなり、親指を動かすのが困難になる
・親指の付け根が腫れたり、変形が見られる
・力を入れづらくなり、細かい動作が難しくなる(ボタンを留める、字を書くなど)

進行すると、親指の根元の骨が突出するように変形し、手の機能が低下することもあります。

母指CM関節症の原因

①加齢と軟骨の摩耗
加齢により、関節の軟骨がすり減ることで発症しやすくなります。

②過度な使用(オーバーユース)
指先を多く使う職業や趣味(ピアニスト、美容師、料理人、手芸など)はリスクが高いです。

③ホルモンバランスの影響(特に女性に多い理由)
女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、40代以降の女性に多く見られます。

④遺伝的要因
家族に同じ症状がある場合、発症しやすい傾向があります。

⑤外傷や関節の疾患
以前の手の怪我や、リウマチなどの関節疾患が原因となることもあります。

母指CM関節症の診断とステージ

母指CM関節症の診断方法

母指CM関節症は、症状の確認・診察・画像検査 などを通じて診断されます。

①医師による診察(徒手検査)
●グラインドテスト(Grind test)
1.医師が親指の付け根(CM関節)を押さえ、親指の骨(第一中手骨)を回す。
痛みや軋むような感覚(クリック音)があれば陽性。

●つまみ動作のチェック
2.つまむ動作(ペットボトルのキャップを開ける動作など)が困難かどうかを確認。

② 画像検査
●X線(レントゲン)
・関節の隙間の狭小化(軟骨がすり減っている)
・骨棘(こつきょく)形成(骨が変形して突起ができる)
・骨のずれや変形 などを評価

●MRIやCT(進行したケースや他の疾患との鑑別が必要な場合)

母指CM関節症のステージと進行

母指CM関節症は、X線画像をもとに「イートン・リトルジョン分類(Eaton-Littler分類)」という基準で4つのステージに分けられます。

🔹ステージ 1(初期)
特徴:
・X線では 明らかな変形なし
・軟骨がすり減り始めているが、関節の隙間は維持
・痛みや違和感 はあるが、強くない

対処法:
・サポーターやテーピング で負担を軽減
・炎症がある場合はアイシング
・軽いストレッチ・筋力トレーニング

🔹ステージ 2(中期)
特徴:
・X線で 関節の隙間が狭くなる
・軟骨がかなり摩耗し、骨棘(こつきょく)が現れる
・痛みが徐々に増え、握力が低下

対処法:
・保存療法が中心(装具・物理療法・消炎鎮痛剤など)
・日常生活での負担を減らす工夫(グリップの太い道具を使うなど)
・進行を防ぐための リハビリやエクササイズ

🔹ステージ 3(進行期)
特徴:
・X線で 関節の隙間がほぼ消失
・骨の摩耗が進み、変形が目立つ
・強い痛みがあり、親指の付け根が腫れることも
・親指の付け根が突出し、変形がはっきりわかる

対処法:
・装具(固定力の強いサポーター)
・薬物療法(痛み止め、ヒアルロン酸注射など)
・症状が重い場合、手術も選択肢に

🔹ステージ 4(末期)
特徴:
・関節の変形が著しく、骨同士がぶつかる
・X線で 関節の隙間が完全になくなる
・痛みが慢性的になり、日常生活に支障をきたす
・関節が固まり、親指が十分に動かなくなる

対処法:
・手術が必要になることが多い(関節形成術・関節固定術など)
・保存療法で痛みを軽減することも可能だが、効果は限定的

母指CM関節症が女性に多い理由

母指CM関節症は、特に女性に多い ことが知られています。その理由は以下のとおりです。

①ホルモンの影響
・閉経後のエストロゲン減少 により、関節の軟骨が弱くなる。その結果、関節が摩耗しやすくなる。

②親指の使い方
・家事・育児・仕事での手の酷使(つまむ・ひねる動作が多い)。
・細かい作業をすることが多い(縫い物・料理・書類作業など)。

③骨や関節の構造
・女性の関節は男性よりも小さく、柔らかいため摩耗しやすい。
・手の筋力が男性よりも弱いため、関節にかかる負担が大きい。
________________________________________
まとめ
母指CM関節症は 進行すると日常生活に支障をきたす ため、早めの診断・対処が重要です。

🔹診断方法
✅ 医師の徒手検査(グラインドテストなど)
✅ X線で関節の隙間や骨の変形を確認

🔹ステージ分類(進行度)
✅ ステージ1(初期) → 違和感・軽い痛み(保存療法で対処)
✅ ステージ2(中期) → 関節の隙間が狭くなり、痛み増加(装具や薬で管理)
✅ ステージ3(進行期) → 骨の摩耗と変形(手術も選択肢)
✅ ステージ4(末期) → 関節が固まり、慢性的な痛み(手術が必要になることが多い)

🔹女性に多い理由
✅ ホルモンバランスの変化(エストロゲン減少)
✅ 手の酷使・細かい作業が多い
✅ 関節の構造が弱い

母指CM関節症は 早期発見・早期対策 がカギ!

痛みが続く場合は、無理をせず整形外科を受診し、適切な治療を受けましょう。

母指CM関節症の治療法

母指CM関節症(母指の付け根にあるCM関節[手根中手関節]の変形性関節症)の治療法には、大きく分けて保存療法と手術療法の2つがあります。

症状の進行度や日常生活への影響によって適切な治療法を選択します。

治療では、保存療法が基本となり、特に早期からの対策が重要です。

手術が必要なケースは限られており、保存療法を適切に行うことで症状の進行を抑え、日常生活の支障を軽減できます。

1. 保存療法(軽度〜中等度向け)
手術を行わずに痛みを軽減し、機能を維持する方法です。
①装具療法(サポーター・スプリント)
・母指の動きを制限し、関節への負担を軽減
・夜間や日中の活動時に装着

②薬物療法
・NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)(ロキソプロフェン、イブプロフェンなど)
・湿布・塗り薬(インドメタシン、フェルビナクなど)
・ステロイド注射(痛みが強い場合、一時的に炎症を抑える)

③物理療法(リハビリ・温熱療法)
・超音波治療・温熱療法(血流を改善し、炎症を抑える)
・手のストレッチ・筋力トレーニング(母指周囲の筋肉を鍛えて関節の安定性を高める)
例:母指を手のひらに折りたたみ、他の指で軽く押さえながらストレッチ

④日常生活での工夫
・ペンや包丁などの握り方を工夫(太いグリップを使う)
・重いものを持つときに指ではなく手のひら全体を使う

2. 手術療法(重度向け・保存療法で効果がない場合)
痛みが強く、日常生活に大きな支障がある場合に検討されます。
①関節形成術(母指CM関節の再建手術)
・母指の骨の一部(大菱形骨)を切除し、腱を移植して関節を再建
・関節の動きを温存しながら痛みを軽減

②人工関節置換術
・CM関節に人工関節を挿入し、関節の機能を回復
・比較的新しい手術法で、長期的な成績はまだ研究中

③関節固定術
・CM関節を固定し、痛みを取り除く方法
・可動域が制限されるが、強い握力が必要な人には適している

________________________________________

まとめ
軽症〜中等度 → 装具・薬・リハビリで痛みを和らげる
重症・日常生活に支障 → 手術を検討
日常生活での工夫やリハビリが重要なので、症状が軽いうちに対策をするのがおすすめです!

保存療法の重要性

①痛みの軽減
・炎症や負担を抑えることで痛みを軽くし、鎮痛薬の使用を最小限にすること。

②関節の安定化と機能の維持
・スプリントや運動療法で関節を支え、悪化を防ぐ。
・筋力を維持することで、関節の負担を減らす。

③手術の回避・遅延
適切な保存療法を行うことで、手術を避けたり、手術の必要時期を遅らせること。

手術の選択肢とリスク

母指CM関節症が進行し、保存療法では痛みの軽減が難しくなった場合に手術が検討されます。

手術にはいくつかの選択肢があり、それぞれメリットとリスクがあります。

1. 主な手術方法と特徴
①関節形成術(大菱形骨切除術+腱移植)
概要:
痛みの原因となる「大菱形骨(母指CM関節の一部)」を切除し、その隙間に腱を移植してクッションの役割を持たせる。
代表的な方法として、**LRTI法(靭帯再建・腱移植術)**がある。

メリット:
✔️ 自然な関節の動きがある程度残る
✔️ 痛みの軽減が期待できる

リスク:
⚠️ 術後に腱が伸びすぎてしまい、母指の力が弱くなることがある
⚠️ 回復までに時間がかかる(約3〜6か月のリハビリが必要)

②人工関節置換術
概要:
母指CM関節に人工関節を挿入し、関節の機能を回復する方法。
比較的新しい術式で、主に活動量の少ない高齢者に適している。

メリット:
✔️ 関節の動きが自然に保たれやすい
✔️ 術後のリハビリ期間が比較的短い

リスク:
⚠️ 人工関節の摩耗やゆるみが生じる可能性がある
⚠️ 再手術が必要になる場合がある(人工関節の寿命が10〜15年程度)

③関節固定術
概要:
・母指CM関節を完全に固定し、痛みの原因を取り除く方法。
・物を強く握る必要がある職業やスポーツをしている人に適している。

メリット:
✔️ 強い握力を維持できる
✔️ 長期間にわたり効果が持続

リスク:
⚠️ 母指の動きが制限される(細かい作業がしにくくなる)
⚠️ 他の指や関節に負担がかかる可能性がある

2. 手術のリスクと合併症
どの手術方法にも以下のようなリスクが伴います。
①感染症
手術部位に細菌感染が起こることがある。(特に人工関節の場合)

②術後の腫れや痛み
手術後しばらくは腫れや痛みが続くことがある。
完全な回復まで3〜6か月程度かかることが多い。

③関節の不安定性や可動域制限
関節形成術の場合、腱が伸びて母指が不安定になることがある。
関節固定術では、動きが制限されるため細かい作業に影響が出る。

④人工関節の摩耗・ゆるみ
人工関節の寿命があり、数年後に交換手術が必要になることがある。

________________________________________

3. まとめ
手術の選択肢は3つ
✅ 関節形成術 → 自然な動きを残しながら痛みを軽減(回復に時間がかかる)
✅ 人工関節置換術 → 関節の機能を維持しやすいが、人工関節の寿命がある
✅ 関節固定術 → 強い握力を維持できるが、動きが制限される
💡 どの手術もリスクがあり、手術後のリハビリが重要です。
💡 患者の年齢、職業、生活スタイルに応じて適切な手術方法を選択することが大切です。

整形外科で行う治療

母指CM関節症の治療は、症状の進行度に応じて保存療法と手術療法が選択されます。

整形外科では、まず保存療法を行い、それでも改善しない場合に手術を検討します。

1. 保存療法(非手術治療)
まずは関節の負担を減らし、痛みを軽減することを目的とした治療が行われます。

①装具療法(スプリント・サポーター)
・母指の動きを制限し、関節への負担を軽減。
・夜間や日中の活動時に装着することで症状を和らげる。
➡ 例:「CM関節サポーター」「リストスプリント」など

②薬物療法(内服薬・外用薬・注射)
(1)内服薬(飲み薬)
NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)(ロキソプロフェン、イブプロフェンなど)
→ 痛みや炎症を抑える

(2)外用薬(塗り薬・湿布)
インドメタシンやフェルビナクなどを含む湿布や塗り薬を使用
→ 関節周囲の炎症を軽減

(3)ステロイド注射
関節内にステロイドを注射し、一時的に炎症を抑える(効果は数週間〜数か月)
ヒアルロン酸注射が行われることもあるが、効果は限定的
➡ 注意点: ステロイド注射を頻繁に行うと関節が弱くなるため、使用回数は制限される(通常3〜4回まで)

③物理療法(リハビリ・温熱療法)
温熱療法(ホットパック・超音波治療) → 血流を改善し、炎症を和らげる
電気治療(低周波治療など) → 痛みを軽減
母指のストレッチ・筋力トレーニング → 母指周囲の筋肉を鍛え、関節の安定性を向上

2. 手術療法(重度の場合)
保存療法で改善しない場合、整形外科で手術が検討されます。

①関節形成術(大菱形骨切除+腱移植)
痛みの原因となる大菱形骨を切除し、腱を移植して関節のクッションにする手術。
「LRTI法(靭帯再建・腱移植術)」がよく行われる。
✔️ メリット: 母指の動きが残る
⚠️ デメリット: 回復に時間がかかる(3〜6か月のリハビリが必要)

②人工関節置換術
母指CM関節に人工関節を挿入し、関節の機能を回復。
比較的新しい手術法で、高齢者向けに行われることが多い。
✔️ メリット: 関節の動きを維持しやすい
⚠️ デメリット: 人工関節の寿命(約10〜15年)があり、将来的に再手術が必要になることがある

③関節固定術
母指CM関節を固定し、痛みを取り除く方法。
強い握力が必要な職業の人(大工、力仕事)に適している。
✔️ メリット: 強い握力を維持できる
⚠️ デメリット: 母指の動きが制限される

________________________________________

3. まとめ
✅ 軽度~中等度: 保存療法(装具・薬・リハビリ)
✅ 重度・保存療法が無効: 手術(関節形成術・人工関節・固定術)
💡 まずは整形外科で診断を受け、適切な治療法を選ぶことが重要です。
💡 手術を避けるためにも、早期の治療と関節のケアが大切!

自宅でできる母指CM関節症の対処法

1. 安静と負担軽減
・サポーターやテーピングを使用
母指CM関節専用のサポーターを使うことで、関節の動きを制限し、負担を軽減できます。
キネシオテーピングなどで補助するのも有効です。

・物の持ち方を工夫する
重いものを親指と人差し指でつまむのではなく、手のひら全体を使う。
取っ手の大きい道具(太めのペンや軽い調理器具など)を使うと、親指の負担を軽減できます。

2. 温熱療法と冷却療法
痛みが強いとき → 氷や冷たいタオルで冷やす(10~15分程度)
慢性的な痛みやこわばり → 温める(ホットタオルや温湿布など)

3. ストレッチと運動療法
関節の動きを保ちつつ、無理のない範囲で行いましょう。

・母指のストレッチ
反対の手で母指を軽くつかみ、ゆっくり外側に引っ張る。
5~10秒保持し、数回繰り返す。

母指の筋力トレーニング(母指内転筋・対立筋の強化)

・ゴムボールやスポンジを握る運動
軽く握る → 5秒キープ → ゆっくり開く(10回程度)

輪ゴムを使ったエクササイズ
親指と他の指に輪ゴムをかけ、指を開く運動(10回程度)

4. 生活習慣の見直し
・関節に優しい食事
・抗炎症作用のある食材(魚の脂、ナッツ、オリーブオイルなど)を摂る
・コラーゲンやビタミンC、Dを含む食品を意識する
・関節に負担をかけない体重管理
・肥満は関節全体に負担をかけるため、適正体重を維持する

5. 痛みが強い場合は医療機関へ
進行すると手術が必要になることもあるため、痛みが続く場合は整形外科を受診し、適切な治療を受けましょう。
自分の症状に合わせて、無理のない範囲でケアを続けてみてください!

ストレッチ方法の紹介

母指CM関節症のストレッチとトレーニングは、関節の柔軟性を保ち、痛みを軽減しながら筋力を強化するのが目的です。無理のない範囲で、毎日続けることが大切です。

1. ストレッチ(関節の柔軟性向上)
①母指の付け根ストレッチ
目的: 母指CM関節の可動域を広げる
方法:
手のひらを上に向けて開く
反対の手で母指を優しく引っ張る(外側・内側にゆっくり伸ばす)
10秒間キープ × 3回
✔️ ポイント: 痛みを感じない範囲で行う

②親指と小指のタッチストレッチ
目的: 母指の動きをスムーズにする
方法:
手を開いた状態から、母指と小指の先をくっつける
ゆっくりと開き、再びくっつける
10回繰り返す
✔️ ポイント: 母指CM関節に力を入れすぎない

③手首のストレッチ(負担軽減)
目的: 手首を柔らかくして母指の負担を減らす
方法:
片手を前に伸ばし、手のひらを上に向ける
反対の手で指をゆっくり後ろに反らせる
10秒キープ × 3回
✔️ ポイント: ゆっくりと行い、手首の負担を和らげる

2. 筋力トレーニング(母指の安定性強化)
①ゴムボール握り運動
目的: 母指の筋力を強化し、関節を安定させる
方法:
柔らかいゴムボールやスポンジを用意
親指と他の指で軽く握る
5秒間キープし、ゆっくり戻す
10回繰り返す
✔️ ポイント: 強く握りすぎず、軽く押す程度でOK

②ゴムバンドトレーニング
目的: 母指の開く力を鍛え、関節の負担を軽減
方法:
親指と他の指にゴムバンドを巻く
親指を外側にゆっくり広げる
ゆっくり戻す(10回繰り返す)
✔️ ポイント: 負担がかかりすぎないように、無理のない範囲で行う

3. まとめ
🔹 ストレッチで関節の柔軟性を保ち、動きをスムーズに!
🔹 筋力トレーニングで母指CM関節の安定性を向上!
🔹 痛みを感じたら無理せず休憩し、毎日続けることが大切!
💡 関節を守るために、負担を減らしながら適切な運動を取り入れましょう!

マッサージの効果と実践

母指CM関節症に対するマッサージは、血流を促進し、筋肉の緊張を和らげ、関節への負担を軽減するのに役立ちます。適切に行うことで、痛みの軽減や可動域の改善が期待できます。

1. マッサージの効果
✅ 血流促進: 関節周囲の血流を良くし、炎症の軽減を助ける
✅ 筋肉の緊張緩和: 親指周囲の筋肉のこわばりを和らげ、動きをスムーズにする
✅ 痛みの軽減: リラックス効果があり、慢性的な痛みの軽減に役立つ
✅ 関節の動きの向上: 硬くなった関節を動かしやすくする

2. マッサージの実践方法
①親指の付け根(母指球)ほぐし
目的: 親指を支える筋肉を柔らかくし、動きをスムーズにする
方法:
反対の手の親指を使い、母指の付け根(母指球)を軽く押す
そのまま円を描くように優しくマッサージ(30秒〜1分)
少し圧を加えて押しながらほぐす(10秒キープ × 3回)
✔️ ポイント: 強く押しすぎず、気持ちよい強さで行う

②関節周囲のツボ押し
目的: 関節周囲の血流を促進し、痛みを和らげる
方法:
親指の付け根の関節(CM関節)の周囲を指で優しく押す
ゆっくり5秒間押し、離す(5回繰り返す)
痛みが強い部分は避け、心地よい場所を重点的に
✔️ ポイント: 無理に押しすぎないように注意

③手のひら&手首のマッサージ
目的: 手首や手のひらの緊張をほぐし、母指CM関節への負担を軽減
方法:
反対の手の親指で、手のひら全体を軽く押しながらマッサージ
特に親指の付け根(母指球)をしっかりほぐす
手首の付け根を円を描くようにマッサージ(30秒)
✔️ ポイント: 手のひらを温めてから行うと効果UP!

④ 温めながらマッサージ(ホットマッサージ)
目的: 温熱効果で血流を促し、マッサージ効果を高める
方法:
温かいタオルや湯たんぽで手を温める(5分程度)
その後、上記のマッサージを行う
✔️ ポイント: お風呂の中で行うのもおすすめ
________________________________________
3. まとめ
🟢 毎日の簡単なマッサージで、痛みを軽減&動きをスムーズに!
🟢 無理のない範囲で優しく行い、リラックスしながら継続が大切!
🟢 温めながら行うと、より効果的!
💡 ストレッチや筋トレと組み合わせると、さらに関節の負担を軽減できます!

サポーターの選び方と効果

母指CM関節症のサポーターは、親指の負担を軽減し、痛みを和らげるために有効です。適切なサポーターを選ぶことで、日常生活での動作をスムーズにし、関節の悪化を防ぐことができます。

1. サポーターの効果
✅ 関節の安定性向上: 親指CM関節の動きをサポートし、不要な負担を減らす
✅ 痛みの軽減: 圧迫や固定によって関節の動きを適度に制限し、痛みを和らげる
✅ 炎症の抑制: 過度な動きを防ぐことで炎症を抑え、悪化を防ぐ
✅ 日常動作のサポート: 物をつかむ、書く、料理をするなどの動作を楽にする

2. サポーターの選び方
サポーターには様々な種類があり、症状の程度や使用目的に応じて選ぶことが重要です。

母指cm関節症の正しいサポーターの選び方

①固定力が強いタイプ(しっかりサポートしたい方向け)
適応: 痛みが強い、関節がグラグラする、夜間や安静時の使用向け
特徴:
アルミやプラスチックの支柱が入っていて、しっかり固定できる
関節の動きを制限し、安静を保つ
夜間や安静時におすすめ
🔹 おすすめの使用場面: 寝るとき、長時間の作業時

②柔らかめのサポーター(軽度の痛み・日常生活向け)
適応: 軽度〜中等度の痛み、日常生活での使用向け
特徴:
伸縮性のある素材で、適度な固定と動きやすさを両立
物を握る・書く・料理などの動作がしやすい
長時間つけても負担になりにくい
🔹 おすすめの使用場面: 仕事中、家事、スポーツ時

母指cm関節症サポーター

母指cm関節症サポーターは、近年ではインターネットで多くのサポーターが販売されていますが、親指サポーターをしっかり固定するサポーターはありませんでした。

そう言ったことから、親指cm関節症サポーターを自分で(筆者)が作り上げました。

MARUMART 大須賀式 手首 サポーター 親指 サポーター 親指付け根 母指cm関節 サポーター 【柔道整復師専門家が設計監修】 左右別

  

右用Mサイズ、ブラック、ベージュ2色

  

左用Mサイズ、ブラック、ベージュ2色

価格:2,580円(税込)
MARUMART 大須賀式 手首 サポーター 親指 サポーター 親指付け根 母指cm関節 サポーター 【柔道整復師専門家が設計監修】S/Mサイズ 左右別

MARUMART 大須賀式 手首 サポーター 親指 サポーター 親指付け根 母指cm関節 サポーター 【柔道整復師専門家が設計監修】S/Mサイズ 左右別

MARUMART 大須賀式 手首 サポーター 親指 サポーター 親指付け根 母指cm関節 サポーター 【柔道整復師専門家が設計監修】S/Mサイズ 左右別

 

③テーピングタイプ(動きのサポート重視)
適応: スポーツや細かい作業をする方向け
特徴:
テーピングのように巻きつけて関節の動きをサポート
固定力を調整しやすい
違和感が少なく、指を自由に動かせる
🔹 おすすめの使用場面: スポーツ時、楽器演奏、PC作業

3. サポーター選びのポイント
✅ 固定力の強さ: 症状に合わせて適切な固定力のものを選ぶ
✅ 着脱のしやすさ: 使う場面(仕事、家事、スポーツ)に応じて選ぶ
✅ 通気性: 長時間使用する場合は、蒸れにくい素材が◎
✅ 親指の動き: 固定しすぎず、必要な動作ができるものがベスト
________________________________________
4. まとめ
🔹痛みが強い時は「しっかり固定タイプ」、日常生活では「柔らかめタイプ」がおすすめ!
🔹スポーツや作業時には「テーピングタイプ」で動きやすさを重視!
🔹症状や使用場面に応じて、適切なサポーターを選びましょう!
💡 日常生活の中で上手に活用し、関節への負担を減らしましょう!

母指CM関節症のリハビリ

母指CM関節症のリハビリは、関節の動きを維持しながら、痛みを軽減し、筋力を強化することを目的に行います。日常生活での負担を減らし、関節の悪化を防ぐためにも、適切な運動やケアを継続することが重要です。

1. リハビリの目的
✅ 関節の可動域を維持・改善(硬くなるのを防ぐ)
✅ 母指周囲の筋力を強化(関節を安定させる)
✅ 痛みの軽減(適切な動きを促し、負担を減らす)
✅ 日常生活動作の改善(物をつかむ・握る動作をスムーズにする)

2. リハビリの方法
①ストレッチ(関節の柔軟性を保つ)
(1)母指の付け根ストレッチ
方法:
手を開いた状態から、反対の手で親指を軽く持つ
親指を外側・内側にゆっくり動かして伸ばす(各方向10秒キープ)
3回繰り返す
✔️ ポイント: 痛みがない範囲でゆっくり行う

(2)親指と小指のタッチストレッチ
方法:
手を開いた状態から、親指と小指の先をゆっくり合わせる
そのまま5秒キープ → ゆっくり開く
10回繰り返す
✔️ ポイント: 無理せず、ゆっくり動かす

②筋力トレーニング(関節の安定性向上)
(1) ゴムボール握り運動
方法:
1.柔らかいゴムボールやスポンジを用意
2.親指と他の指で軽く握る
3.5秒間キープし、ゆっくり戻す(10回繰り返す)
✔️ ポイント: 強く握りすぎず、軽く押す程度でOK

(2)ゴムバンドトレーニング
方法:
1.親指と他の指にゴムバンドを巻く
2.親指を外側にゆっくり広げる
3.ゆっくり戻す(10回繰り返す)
✔️ ポイント: ゴムバンドの強度は弱めから始める

③生活の中でできるリハビリ
✅ タオル絞り運動(親指を意識して、軽く絞る動作を繰り返す)
✅ ペットボトル持ち運動(軽いペットボトルを親指と指で支える)
✅ テーピングやサポーターの活用(負担を軽減しながらリハビリを継続)

3. まとめ
🔹 ストレッチで柔軟性を保ち、筋力トレーニングで関節を安定させる!
🔹 日常生活の動作を見直し、負担を減らすことが大切!
🔹 無理せず継続することで、症状の悪化を防ぎ、快適な動きを取り戻す!
💡 リハビリを習慣化し、母指CM関節を守りましょう!

リハビリの目的と重要性

母指CM関節症のリハビリは、痛みの軽減と関節の機能維持・向上を目的として行われます。進行を防ぎ、日常生活を快適に過ごすために、適切なリハビリが重要です。

1. リハビリの目的
①痛みの軽減
・適切な運動やマッサージにより、関節の炎症を抑え、痛みを和らげる
・手の使い方を工夫し、過度な負担を避ける

②関節の柔軟性維持
・母指CM関節は可動域が広いため、硬くなると動作が制限される
・ストレッチを行い、スムーズな動きを保つ

③筋力強化と関節の安定化
・親指を支える筋力を強化し、関節の負担を軽減
・筋力が低下すると関節が不安定になり、症状の悪化につながる

④日常生活動作の改善
・物をつかむ・握るなどの動作をスムーズに行えるようにする
・正しい手の使い方を学び、関節の負担を軽減

2. リハビリの重要性
①進行を防ぐ(変形・機能低下の予防)
・放置すると関節が変形し、手術が必要になることも
・早期からリハビリを行うことで、進行を抑えられる

②手術を回避・遅らせる可能性がある
・適切なリハビリを続けることで、症状が軽減し、手術を避けられる場合もある

③生活の質(QOL)の向上
・痛みが軽減し、日常の動作がスムーズに
・仕事や趣味を続けられることで、生活の満足度が向上
________________________________________
3. まとめ
✅ 母指CM関節症の進行を抑え、痛みを軽減するためにリハビリは不可欠!
✅ 関節の柔軟性・筋力を維持することで、スムーズな動作をサポート!
✅ 継続的なリハビリが、手術回避や生活の質の向上につながる!
💡 適切なリハビリを習慣化し、母指CM関節を守りましょう!

効果的なリハビリ方法

母指CM関節症のリハビリは、関節の可動域を保ち、筋力を強化しながら痛みを軽減することが目的です。無理なく継続できる方法を取り入れることで、症状の進行を防ぎ、日常生活を快適に過ごすことができます。

親指のストレッチ

母指cm関節症のストレッチ方法

ストレッチは、母指関節の柔軟性を向上させるために行います。

炎症がある時は無理をせずに、症状に応じて行って下さい。

1. 効果的なリハビリ方法
① ストレッチ(関節の柔軟性を維持)
目的: 親指の可動域を保ち、関節の硬さを防ぐ
(1)母指ストレッチ
反対の手で親指を軽く持ち、外側と内側にゆっくり動かす
各方向10秒キープ × 3回
✔ ポイント: 痛みがない範囲で行う

(2)親指と小指のタッチストレッチ
親指と小指の先をゆっくり合わせ、5秒間キープ
ゆっくり開く(10回繰り返す)

②筋力トレーニング(関節の安定性向上)
目的: 親指周囲の筋肉を強化し、関節への負担を減らす
(1)ゴムボール握り運動
柔らかいゴムボールやスポンジを軽く握る
5秒間キープし、ゆっくり戻す(10回繰り返す)

(2)ゴムバンドトレーニング
親指と他の指にゴムバンドを巻き、ゆっくり広げる
ゆっくり戻す(10回繰り返す)
✔ ポイント: 強すぎるゴムバンドは避け、軽い負荷から始める

③マッサージ(痛みの緩和と血流促進)
目的: 筋肉の緊張をほぐし、血流を良くする
(1)親指付け根のマッサージ
親指の付け根(母指球)を軽く押しながら円を描くようにマッサージ
30秒〜1分間行う

(2)関節周囲のツボ押し
親指の関節周辺を指で優しく押す
5秒間押して離す(5回繰り返す)

④日常生活の工夫(負担を軽減)
目的: リハビリの効果を高めるために、日常生活での関節への負担を減らす
(1)親指を使わない持ち方を工夫
荷物を持つときは、親指だけでなく手のひら全体を使う
ペンを持つときは、太めのグリップをつける

(2)サポーターやテーピングを活用
必要に応じて、サポーターやテーピングで関節を保護

リハビリ中の注意点

2. リハビリ中の注意点
⚠ ①痛みが強いときは無理をしない
強い痛みを感じたら、無理に動かさず安静にする
炎症がひどい場合は、アイシングや医師の診察を受ける

⚠ ②ストレッチや筋トレは「やりすぎない」
一度にたくさんやるより、少しずつ継続することが大切
1日2〜3回、数分程度を目安に行う

⚠ ③正しいフォームで行う
間違った動作は、関節に余計な負担をかける原因に
不安な場合は、理学療法士や医師に相談

⚠ ④温めながら行うと効果的
入浴後や手を温めた後にストレッチやマッサージをすると効果アップ
冷えが痛みを悪化させるため、冷やしすぎに注意
________________________________________
3. まとめ
✅ ストレッチ+筋トレ+マッサージを組み合わせて効果的にリハビリ!
✅ 日常生活で親指への負担を減らし、進行を防ぐ!
✅ 痛みが強いときは無理をせず、正しいフォームで続けることが重要!
💡 継続的なリハビリが、母指CM関節症の痛みの軽減と機能回復につながります!

痛みの軽減と生活習慣

母指CM関節症は、日常生活や仕事での負担を軽減することで痛みを和らげ、進行を防ぐことができます。

適切なケアと習慣を取り入れることで、快適な生活を維持しましょう。

日常生活での負担を減らす方法

①親指を酷使しない工夫をする
・重い荷物は手のひら全体で持つ(指先ではなく腕の力を使う)
・ドアノブやペットボトルのフタは手全体で回す(親指だけで回さない)
・スマホ操作は指ではなくスタイラスペンを活用

②親指の負担を軽減する道具を使う
・ペンや包丁は太めのグリップをつける(力が分散しやすくなる)
・ハサミやキッチン用品は軽量で握りやすいものを選ぶ
・ボタンを留めるときは補助具を使用する

③サポーターやテーピングを活用
・親指の動きを制限し、痛みを軽減するためにサポーターを着用
・テーピングで関節を補強し、負担を軽くする

痛みを和らげるための工夫

①手を温める
・お湯につける、温湿布を使用すると血流が改善し、痛みが軽減
・冬場は手袋を着用し、冷えから守る

②マッサージやストレッチを取り入れる
・親指の付け根を優しくマッサージして筋肉の緊張をほぐす
・関節の動きをよくするストレッチを習慣化する

③休息をとる
・長時間の作業後は手を休める時間を作る
・仕事や家事の合間に指を軽く伸ばしてストレッチする

④炎症がある場合は冷やす
・痛みや腫れがひどいときは氷や冷湿布で冷却(1回15分以内)
・慢性的な痛みには温める方が効果的

仕事を続けるための対策

①仕事中の負担を減らす工夫
🔹デスクワークの場合
・キーボードやマウスはエルゴノミクスデザインのものを使用
・手首を支えるリストレストを活用し、親指の負担を軽減
・長時間のタイピングを避け、こまめに休憩を取る

🔹手をよく使う仕事の場合
・道具の持ち方を工夫し、親指の負担を分散
・作業の前後にストレッチやマッサージを行う
・負担が大きい作業は交代しながら行う

②労働環境を見直す
・手首に負担のかかる姿勢を避ける(肘や手首を無理に曲げない)
・作業台の高さを調整し、手の負担を減らす

③症状が悪化する前に医師に相談
・痛みが強い場合は、無理をせず整形外科を受診
・必要に応じてリハビリや痛み止めを活用しながら仕事を続ける
4. まとめ
🔹 日常生活で親指の負担を軽減する工夫が重要!
🔹 痛みが強いときは温めたり、ストレッチ・マッサージでケア!
🔹 仕事を続けるためには、道具の工夫や作業環境の見直しが大切!
💡 無理をせず、継続的なケアで快適な生活を目指しましょう!

母指CM関節症と変形性関節症の違い

母指CM関節症(母指CM関節の変形性関節症)は、変形性関節症(OA: Osteoarthritis)の一種であり、親指の付け根(母指CM関節)に特化した病態です。

両者には共通点もありますが、症状や治療アプローチに違いがあります。

  1. 母指CM関節症と変形性関節症の違い
母指CM関節症 変形性関節症(全身)
発生部位 親指の付け根(CM関節) 膝・股関節・指・脊椎など多部位
原因 手の使い過ぎ、加齢、ホルモンバランスの影響 加齢、遺伝、体重負荷、関節の損傷
主な症状 親指の付け根の痛み、動かしにくさ、つまむ動作の困難 関節の痛み、腫れ、こわばり、変形
進行パターン 初期は痛みが出るが、徐々に変形が進行 軽度から重度まで徐々に進行し、関節の機能障害を伴う
影響 手の動作制限、つまむ・握る動作が困難に 歩行や日常動作の制限、関節の変形

変形性関節症の理解

変形性関節症(OA)は、関節の軟骨がすり減り、炎症や変形が進む慢性疾患です。

関節に過度の負担がかかることで軟骨が損傷し、痛みや可動域の制限が生じます。

主な要因
加齢: 関節の自然な老化

過度な使用: 職業やスポーツによる負担

肥満: 体重増加による関節への負荷

遺伝: 家族歴によるリスク

外傷: 過去のケガが関節に影響

進行段階
初期: 軽い痛みや違和感(動作後に症状が出る)

中期: 関節の腫れやこわばりが増加

重度: 軟骨がほぼ消失し、骨同士の接触による強い痛みと変形

治療アプローチの違い

母指CM関節症 変形性関節症(一般)
保存療法 サポーター、テーピング、ストレッチ 体重管理、運動療法、サポーター
薬物療法 鎮痛薬(NSAIDs)、ヒアルロン酸注射 鎮痛薬(NSAIDs)、ヒアルロン酸・PRP療法
リハビリ 筋力トレーニング、ストレッチ 可動域訓練、筋力強化
手術 人工関節置換術、関節形成術 人工関節置換術(膝・股関節)、骨切り術

 母指CM関節症特有の治療
・装具療法: 関節の安定を図るためのサポーター

・関節固定術: 関節を固定し、痛みをなくす手術

・関節形成術: 変形した関節を整える手術

合併症に関する意識

①炎症の悪化(滑膜炎)
・変形性関節症が進行すると関節内の炎症が悪化し、痛みや腫れが強くなる

②関節の変形・拘縮
・進行すると関節の形が変わり、可動域が制限される
・放置すると関節が固まり、日常動作が困難になる

③二次的な障害
・母指CM関節症が進行すると、他の指や手首に負担がかかり、さらなる関節痛を引き起こす
・膝の変形性関節症の場合、股関節や腰への負担が増し、姿勢の悪化や腰痛を引き起こす

④心理的影響
慢性的な痛みが続くとストレスや抑うつ症状につながるため、適切な治療とケアが必要

🔹 母指CM関節症は、変形性関節症の一種で、手の使いすぎが主な原因!
🔹 変形性関節症は膝や股関節など全身の関節に影響し、加齢や負担が関係!
🔹 治療アプローチは保存療法が基本だが、進行すれば手術が必要になることも!
🔹 放置すると関節の変形や炎症が悪化し、他の部位への負担が増えるため、早期のケアが重要!
💡 適切な治療とリハビリで、痛みを軽減し、関節の健康を守りましょう!

母指CM関節症の進行を防ぐ生活習慣

母指CM関節症は、適切な生活習慣を取り入れることで進行を遅らせ、痛みを軽減できます。

エクササイズやストレッチ、栄養バランスの取れた食事、ストレス管理が重要なポイントです。

エクササイズとストレッチ(関節の柔軟性と筋力維持)

① ストレッチ(関節の柔軟性を保つ)
目的: 関節の動きをスムーズにし、硬直を防ぐ
(1)母指ストレッチ
反対の手で親指を軽く持ち、外側と内側にゆっくり動かす
10秒キープ × 3回
✔ ポイント: 痛みがない範囲で行う

(2)親指と小指のタッチストレッチ
親指と小指の先を合わせ、5秒間キープ
ゆっくり開く(10回繰り返す)

(3)手首回しストレッチ
手を握った状態で、手首をゆっくり回す(左右10回ずつ)
✔ ポイント: 血流を促進し、指への負担を軽減

②筋力トレーニング(関節の安定性向上)
目的: 親指の筋力を強化し、関節への負担を減らす
(1)ゴムボール握り運動
柔らかいゴムボールやスポンジを軽く握る
5秒間キープし、ゆっくり戻す(10回繰り返す)

(2)ゴムバンドトレーニング
親指と他の指にゴムバンドをかけ、ゆっくり広げる
ゆっくり戻す(10回繰り返す)

バランスの取れた食生活(関節を強くする栄養)

①炎症を抑える食品を摂る
・オメガ3脂肪酸(抗炎症作用) → 青魚(サバ・サンマ・イワシ)、亜麻仁油、くるみ
・ビタミンC(コラーゲン生成) → 柑橘類、キウイ、ピーマン
・ポリフェノール(抗酸化作用) → 緑茶、ベリー類、カカオ70%以上のチョコレート

②骨や軟骨を強くする栄養
・カルシウム(骨の健康) → 牛乳、ヨーグルト、小魚、豆腐
・ビタミンD(カルシウムの吸収促進) → きのこ類、サーモン、日光浴(10分程度)
・コラーゲン(関節の弾力性維持) → 鶏軟骨、ゼラチン、手羽先

③ 炎症を悪化させる食品を控える
⚠ 避けるべき食品:
過剰な糖分・加工食品 → 炎症を促進するため控えめに
トランス脂肪酸(マーガリン・揚げ物) → 関節の炎症を悪化させる

ストレス管理とメンタルヘルス

①ストレスが関節に与える影響
・ストレスホルモン(コルチゾール)の増加 → 炎症を悪化させる
・筋肉の緊張が強まる → 関節への負担が増え、痛みが悪化

②リラックスする習慣を持つ
リラックス方法:
・深呼吸・瞑想 → 副交感神経を活性化し、リラックス効果
・温熱療法(手を温める) → 血流を促進し、関節の痛みを和らげる
・趣味の時間を持つ → 好きなことに没頭するとストレス軽減

③睡眠の質を向上させる
良質な睡眠のポイント:
・寝る前のスマホ・カフェインは控える
・寝室の環境を整え、7〜8時間の睡眠を確保

4. まとめ
🔹 エクササイズとストレッチで関節を守る!
🔹 栄養バランスを意識し、炎症を抑える食事を!
🔹 ストレス管理を取り入れ、心身の健康を保つ!
🔹 睡眠をしっかり取り、体の回復力を高める!
💡 生活習慣を改善することで、母指CM関節症の進行を防ぎ、快適な毎日を送りましょう!

母指CM関節症に関するQ&A

母指CM関節症について、患者さんがよく抱える疑問や体験談、専門医に相談すべきポイントをまとめました。

よくある質問と回答

Q1. 母指CM関節症はどんな人がなりやすいですか?

A: 50歳以上の女性に多く、特に手をよく使う仕事(料理、裁縫、楽器演奏など)の人が発症しやすいです。加齢、ホルモンの変化、関節の酷使が主な原因とされています。

Q2. どんな症状が出ますか?

A: 初期は親指の付け根の痛みがあり、進行すると以下のような症状が出ます。
・つまむ動作が痛い(ペットボトルのフタを開ける、ドアノブを回す)
・親指の付け根が腫れる、変形する
・力が入りにくくなる

Q3. どうすれば進行を防げますか?
A:
1.親指の負担を減らす工夫(サポーターの使用、道具の持ち方の改善)
2.ストレッチや筋力トレーニング(親指の安定性を高める)
3.関節に良い食事(コラーゲン、カルシウム、オメガ3脂肪酸を含む食品を摂取)

Q4. どのタイミングで病院に行くべき?

A: 痛みが数週間続く、親指の付け根が腫れて動かしにくい場合は整形外科を受診しましょう。早期発見・治療が進行を防ぎます。

Q5. どんな治療法がありますか?

A: 進行度に応じた治療が行われます。
初期: サポーター、テーピング、痛み止め(NSAIDs)、ストレッチ
中期: ヒアルロン酸注射、リハビリ、装具療法
重度: 手術(関節形成術、関節固定術、人工関節置換術)

患者からの体験談

🔹ケース1: 40代女性(事務職)
「デスクワークでパソコンを使うことが多く、親指の付け根が痛くなりました。整形外科で診てもらい、サポーターを使うようにしたら楽になりました。親指を動かすストレッチも習慣にしています。」

🔹ケース2: 60代男性(趣味:料理)
「包丁を握るのが辛くなり、母指CM関節症と診断されました。先生に勧められたテーピングを使いながら、負担を減らすために太いグリップの包丁に変えました。手術は避けたかったので、リハビリを続けて何とか痛みが軽減しました。」

🔹ケース3: 50代女性(ピアノ講師)
「親指の痛みで鍵盤を押さえづらくなり、整形外科でヒアルロン酸注射を受けました。痛みは軽減しましたが、無理しないようにレッスンの合間に休憩をとるようにしています。」

専門医に聞くべきこと

①診断について
・これは母指CM関節症ですか? 他の病気の可能性はありますか?
・レントゲンやMRIは必要ですか?

②治療の選択肢
・今の症状に適した治療法は何ですか?
・サポーターや装具はどのタイプが良いですか?
・ヒアルロン酸注射は効果がありますか?
・手術が必要になる場合のタイミングは?
③生活改善のアドバイス
・日常生活で気をつけることは?
・仕事や家事を続けるための工夫は?
・痛みを和らげるストレッチや運動は?

④進行のリスクと予防策
・進行を遅らせる方法は?
・痛みが悪化したらどうすればいいですか?

4. まとめ
🔹 母指CM関節症は早期発見が重要!痛みが続くなら整形外科へ!
🔹 サポーターやリハビリで進行を防ぎ、痛みを軽減できる!
🔹 患者さんの体験談から学び、自分に合った対策を取り入れよう!
🔹 専門医には診断・治療・生活改善のポイントをしっかり相談しよう!
💡 適切なケアと予防で、親指の健康を守りましょう!

 

興味のある方は、下記から無料登録ください。

毎月お得な情報及びメルマガをお届けしています。

 

LINEで気軽に聞いてみる

この記事を書いた人

大須賀 昭 Oosuga Akira

院長
資格柔道整復師免許(国家資格)

サイトの運営者情報

亀有ひまわり整骨院

〒125-0061
東京都葛飾区亀有5-50-5 1F
03-3628-9955

受付時間
月~金:9:00~12:00
16:00~20:00
土  :9:00~15:00
休診日:日・祝日

当院のFacebookページ

関連記事

コメントは利用できません。

最新の投稿

ページ上部へ戻る