ドケルバン病の原因、完治するための7つの治し方と治療及び固定方法
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「ドケルバン病の原因、完治するための7つの治し方と治療及び固定方法」
親指の痛みは、他の指と異なり関節の構造、可動域が広いため、それぞれの関節により特有な症状があり、治し方が重要です。
この記事では親指付け根の痛みに特化して解説致します。
目次
ドケルバン病の原因
ドケルバン病とは、手首の親指側の腱滑膜炎による腱鞘炎です。
原因となる動作は、主に何かを掴んだりする動作、庭での作業、赤ちゃんを抱っこする時、手首の繰り返し動作です。
このような動作をしている方は、親指付け根の症状を悪化させる可能性があります。
手首親指付け根の腱は、筋肉を骨に付着させるロープのような構造になっています。
手首と親指の下の2つの腱は、日常で何かをつかんだり、握ったり、つまんだり、絞ったりする動作によって親指の付け根につながる小さなトンネルをスムーズに滑る構造になっています。
毎日特定の動きを繰り返すと、2つの腱の周りの腱鞘を刺激し、動きを制限する肥厚と腫れを引き起こす可能性があります。
ドケルバン病が悪化する危険因子とは
①ホルモンの問題
・特に30〜50歳女性の年齢層では、ドケルバン病の腱滑膜炎を発症するリスクが高くなります。
・妊娠している
②親指手首の繰り返し動作の問題
・仕事や趣味
・子育てによる
お子様を繰り返し持ち上げるには、親指手首に負担がかかるため腱鞘炎のリスクが高くなります。
ドケルバン病のテスト方法とは
ドケルバン病の確定診断のテスト法として「フィンケルシュタインテスト」があります。
●診断テスト方法「フィンケルシュタインテスト」
ドケルバン病の腱滑膜炎を診断するためには、手首の親指側に圧力をかけた時に痛みを感じるかどうかを確認します。
●テストの仕方
親指を上に向けた状態から、親指の付け根、手首を小指に向けて曲げます。
この動作により手首の親指側に痛みが生じる場合は、ドケルバン病の腱滑膜炎を患っている可能性があります。
ドケルバン病の腱滑膜炎を診断するために、X線などの画像検査は一般的に必要ありません。
ドケルバン病の治し方
ドケルバン病の治し方には、様々な方法がありますが、症状や生活環境でどのような時に痛みが発症するか、総合的に考え対処する方向性を検討する必要があります。
特に症状を回復させるには、患部の固定と安静が必須となります。
なかなか治らなく長期化する理由は、固定不十分、固定をしていない2点が考えられます。
ドケルバン病サポーター
ドケルバン病のサポーターは、近年ではインターネットで多くのサポーターが販売されていますが、親指サポーターをしっかり固定するサポーターはありませんでした。
そういったことから、親指サポーターを自分で(筆者)作り上げました。
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右用(M、Lの2サイズ)
左用(M、Lの2サイズ)
他社製にはないサポーター仕様、なぜ当社製の親指サポーターでなければいけないのか?その理由を解説致します。
その理由1:親指先端迄調整でき、親指が完全に曲がらない使用が可能
その理由2:ワンサイズ、左右兼用ではなく、MとLサイズ、左右別用での使用のため、密着して固定でき、指や尺骨茎状突起部(手首外側にある出っ張った骨)にバックルが当たらないと言う点です。
ドケルバン病の腱滑膜炎の初期治療は、固定が非常に重要です。
親指と手首をスプリントで固定し、腱に負担を掛けず休ませることです。
親指と手首の繰り返しの動きと親指でつまむ動きを避けることを目的とします。
ドケルバン病のマッサージ方法
腱炎の有効的なマッサージに軽擦法があります。
炎症を起こした腱のポイントを軽く前後に擦るように行う方法です。
指腹により腱の繊維に対して垂直で、軽度から中程度の圧力で行います。
ドケルバン病のストレッチ方法
柔軟性を維持することは、親指と手首の機能を回復するために重要です。
日常生活が普通にできるレベルに回復してきたら、手首と親指の筋肉強化のため、ストレッチを行っていきます。
これからは、ドケルバン病の腱滑膜炎のストレッチについて解説致します。
ストレッチ方法
肘を真っすぐに伸ばした状態、親指を4指で包み込みます。
親指側を天井に向けて、腕を前に出し、手首全体を床に向かって押し下げ、前腕の内側にストレッチが感じられるように行います。
3セット約20秒程保持します。
ドケルバン病のテーピング方法
伸縮性テープ2枚使用して行います。
幅2~2.5cmのテーピングにて、親指先端側から肘外側部まで貼ります。
次に幅5cmのテーピングにて手首内側から外側にかけて貼ります。
ドケルバン病の治療と治療期間
ドケルバン病の治療
ドケルバン病の腱滑膜炎の治療のポイントは、早期に親指の動きを抑え、炎症を軽減させることです。
症状が長期化する理由には、親指の動かしてしまうことで炎症がなかなか引かないことにあります。
症状が落ち着いても、親指の動きを維持しつつ、親指のサポートをうまく活用することで再発を防ぐことができます。
ドケルバン病の薬
痛みや腫れを軽減するために、鎮痛剤の使用を推奨する場合があります。
腫れを抑えるために、腱鞘へのステロイド薬の注射を勧めることもあります。
治療
急性期や痛みが強く患部の腫れが見られる時は、患部を氷で冷やします。
痛みと炎症を早期に除去する目的で行います。
症状の経過を見て、筋肉強化、理学療法を継続していきます。
ドケルバン病の手術
症状が深刻な場合、手術を勧めるかもしれません。
手術では、腱の周囲の鞘を検査し、腱鞘を開いて圧力を解放し、腱が自由に滑るように行います。
術後は、リハビリを行い、可動域の回復を図り、筋力強化、マッサージを行い、再発防止に努めます。
ドケルバン病の治療期間
一般的なレベルで早期に治療を開始すると、症状は4〜6週間以内に改善すると思われます。
また、ドケルバン病の腱滑膜炎が妊娠中に始まった場合、症状は妊娠または授乳の終わり頃に終わる可能性があります。
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