肩甲骨・背中が痛い、しびれる、肩甲骨が痛くて寝られない、息苦しい原因と治療法
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「肩甲骨・背中が痛い、しびれる、肩甲骨が痛くて寝られない、息苦しい原因と治療法」
肩甲骨、背中周辺に突然痛みが・・・こんな経験あるかもしれません。
肩甲骨・背中の痛みは、緊急性がある疾患か?慢性的な疾患か?を鑑別する必要があります。
まずは、病院での診察が必要なのか?整骨院などで治療が可能なのかを解説致します。
目次
肩甲骨・背中が痛いのは右側、左側どちらにあるか?突然痛くなった時の原因とは症状とは?
診断にあたり、消去法によって原因を調べていきます。
1、左の肩甲骨・背中が痛い時は狭心症や心筋梗塞の疑い
体を動かすとき息切れしやすいといった症状がある場合、肩や心臓とは別なところに関連痛として現れることも少なくありません。
症状
胸が圧迫される痛み、締め付けられる痛みがあり、また肩や背中に迄痛みが及ぶ場合は、心臓疾患の可能性が考えられます。
また、胸がすごく痛く、息苦しくてうずくまるぐらいの場合は、心筋梗塞の可能性が考えられます。
こういう胸が痛いという症状の場合、様子を見ていても改善することは非常に少なく、むしろ命にかかわることが多いので、至急受診をして下さい。
寝ている時や寝ている姿勢で気を付ける点は、夜中または朝方に息苦しくなるような場合は、至急循環器科を受診された方がいいかも知れません。
寝ている姿勢での痛みとまっすぐに寝られない場合
心不全の場合には、右または左を下にどちらかが楽ということはなく、仰向けに寝られないことが特徴です。
2、右の肩甲骨・背中が痛い時は、胆のう及び胆石の疑い
左右どちらかの肩甲骨に痛みがあるからと言って必ずしも心臓疾患や胆のうに原因があるとは限りませんので、冷静に対応しましょう。
肩甲骨の内側に痛みとこりがある原因と肩甲骨がゴリゴリ鳴る原因とは?
近年デスクワークが増え、長時間同じ姿勢での不良姿勢、疲労が重なり肩甲骨・背中の内側が張る、凝るといった自覚症状を抱えている人は、非常に多くみられます。
肩甲骨の内側が痛くなる原因とは
①姿勢が悪く、猫背の姿勢が長い
肩甲骨・背中の痛みは、主にデスクワークで長時間同じ体勢で座ってパソコンをされている方にとっては悩みであり、また非常に多いです。
②首がずれている(頸椎サブラクセーションが原因となっている。)
背骨のずれ、歪みが起こると体の重心が不安定になることで首や肩、背中に痛みや凝りを感じるようになります。
③背中自体にずれがある(胸椎サブラクセーションが原因となっている。)
一般的には、骨盤や腰椎、頸椎の前弯カーブによって体の重心を保っています。
ほとんどは、2次的な原因で肩甲骨・背中に痛みを生じるようになります。
いずれにせよ痛みは、骨のずれによる神経圧迫による症状です。
腕や手の指に痛みやしびれを感じる前に早めに受診しましょう。
肩甲骨がゴリゴリ鳴る原因とは
肩甲骨が肋骨との摩擦により発生しゴリゴリ音がなります。
対処法1:胸椎のサブラクセーションの改善
胸椎のずれにより、背中の可動域が減少し、肩甲骨と接触することで起きます。
対処法2:肋骨のサブラクセーションの改善
肋骨のずれにより、胸肋関節が動かなくっているために起きます。
対処法3:鎖骨のサブラクセーションの改善
鎖骨のずれにより、鎖骨が動かなくっているために起きます。
近年のデスクワークでの猫背姿勢や不良姿勢により、胸郭が圧迫され、背骨(胸椎)、肋骨、鎖骨の可動性が悪くなり、肩甲骨と肋骨間でぶつかり摩擦が起きやすい状態となっています。
肩甲骨・背中が痛い原因は、こんなところから痛みがくることも・・・生理前や 妊娠後期に肩甲骨がつらくなる原因とは
背中に痛みがあるから背中自体に原因があるだろうと思う方も多いかと思います。
もちろん背中自体に原因がある事もあり、特に猫背でずっとすわって作業をしているとやはり背中の筋肉(特に肩甲骨と背骨のあたり)がパンパンに張ってきてしまいます。
この背中がパンパンの状態が続くと、背中に痛みが出たり背中がずっと苦しくなってしまったりします。
しかし、この他に意外なところ原因で背中に痛みが生じている場合があります。
今回はその意外な原因の場所を2か所ほど紹介したいと思います。
まず一つ目はアキレス腱です。
「背中の痛みなのにアキレス腱!?」と思う方もいると思います。
ごもっともです。
ですが実際にアキレス腱が原因で背中の痛みが生じている事があるのです。
これは筋肉の繋がりによって起きるものでアキレス腱の硬さや動きの悪さによって背中の筋肉に痛みや悪影響を及ぼしている事があります。
下の図をご覧ください。
身体の後ろ側の筋膜は足の裏から頭まで繋がっているのが分かるかと思います。
この中のアキレス腱が硬くなっていたり筋肉の伸び縮みが上手くいっていなかったりすると背中の痛みを生じる事がありますが、先程の図を見て分かる通り背中だけではなく、腰や首にも繋がっているので、腰や首の痛みがアキレス腱から生じている場合もあったりします。
このアキレス腱から背中に痛みが来ている方の傾向としては、座っていて足を無意識に爪先立ちしていたり、足を組んでいる方、普段からよくヒールを履いている女性の方などに多くみられます。
特に普段から仕事でもヒールを履いている方は、ずっと足首を曲げている状態になっていてアキレス腱が硬くなりやすいので要注意です!
生理前や 妊娠後期に肩甲骨がつらくなる原因とは?
お腹が大きくなってくると腰椎の前彎が強くなり、骨盤や背骨が曲がって負荷がかかったり、筋肉が引っ張られたりして痛みを生じるようになります。
反り腰によって、原因となるのが、二つ目の「大腰筋」です。
この大腰筋は何度も登場していますが、特に反り腰の状態になっている方は背中がパンパンになっており、その反り腰の原因の多くがこの大腰筋が縮みこまっている事によって起きています。
反り腰は骨盤が通常よりも前側に倒れています。
大腰筋は腰の骨である腰椎からお腹をまたいで股関節に付いている非常に大きくてパワーのある筋肉です。
この大腰筋が縮みこまっていたり、硬くなっていると身体の前側が働かない分、背中や腰がいつも以上に頑張ってしまう為に、背中や腰に痛みが出てきてしまいます。
この大腰筋は非常に硬くなりやすく、特に長時間座って仕事をされている方や、中腰の姿勢が多い方などは他の方よりも硬くなりやすい傾向にあります。
この大腰筋は腰から骨盤、そして股関節にまで付いている非常に大きな筋肉なので、腰の痛みだけではなく様々な場所に影響を及ぼすことがあります。
今回の様な背中の痛みや頸の痛み、股関節や膝の痛みなど、身体の幹となる筋肉なので、治療をする上で、この筋肉を治療できるかどうかでも痛みの軽減が大きく変わってくるのです。
肩甲骨のストレッチ!肩甲骨はがし!肩甲骨・背中の痛みの治療法
肩甲骨のストレッチ!肩甲骨はがし!
肩甲骨のストレッチを行う上で、大事なのは背中の後弯が強くならないように胸を張り、胸郭を開き、肩甲骨を引き寄せる動作をすることが肩甲骨。背中の痛みを予防するストレッチのポイントになります。
できれば、背中の張りや痛みがでる前に毎日継続して、体をリセットすることが予防に繋がります。
毎日長時間行わなくても良いので、継続して行うことが重要です。
毎日簡単にできる肩甲骨のストレッチ、肩甲骨はがし
ストレッチ①
ストレッチ②
ストレッチ③
ストレッチ④
背中の痛みや頸の痛み、股関節や膝の痛みなど、身体の幹となる筋肉なので、治療をする上で、この筋肉を治療できるかどうかでも痛みの軽減が大きく変わってくるのです。
実際の患者様のケースを紹介したいと思います。
30代の女性の方で、お仕事はデスクワークで、2年前から腰から首にかけて、特に背中に痛みがあったそうです。
今回来院されたのは、来院された1週間前程に旅行に行った際に重い荷物を持ったら背中の痛みが強くなったので来院したとの事でした。
まず姿勢を見たところ反り腰の状態になっており腰の前弯が非常に強く、体を前屈すると首から腰まで痛みが強くなりました。
またしっかりと首も最大まで上を向く事が出来ない状態でした。
治療としてはまずは、反り腰が強かった為、腰の一番奥にある筋肉である「大腰筋」とお腹の筋肉を緩めました。
痛みがあるのが2年前からで、反り腰の期間が長かったので首にも歪みが生じていたため、肩甲骨周りと首の筋肉も緩めて調整しました。
治療を終えた後にもう一度体を前屈、首を上に向いてもらう動作をしてもらったところ痛みはほぼなくなりました。
その後、1週間後に来て頂いたところ、背中の痛みがほとんどなくなり、また家族にも姿勢が良くなったと言われ大変喜んで頂きました。
2年間症状に悩まされていたので改善するまで少し回数は必要かと思っていましたが、想像以上に早く改善することができました。
ただ、体は元の状態に戻ろうとする機能があるので、また元の悪い状態に戻らない様に定期的には身体のメンテナンスは必要という事を伝えました。
この様に、反り腰になっている為に大腰筋が硬くなり、大腰筋が硬くなっているせいで反り腰になっている場合があり、どちらにせよ「大腰筋」が原因で、患者様の様に背中に痛みが出ているケースもあります。
なかなか背中の痛みが取れない方は、もしかしたら二つの内のどちらかが原因かもしれません!!!
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