腰の激痛への対処法は?腰痛の原因・治療法やぎっくり腰のケースも解説

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「腰の激痛への対処法は?腰痛の原因・治療法やぎっくり腰のケースも解説」

腰にくる急な激痛といえば「ぎっくり腰」を思い浮かべる人が多いかもしれません。

実際、ぎっくり腰は30代以降であれば多くの人に起こる可能性があります。

いざそのような状況に陥ったときは、正しい対処が必要です。

本記事では、腰に激痛が来たときのために、ぎっくり腰の対処法・治療法を解説致します。

また、ぎっくり腰以外にも激痛をもたらす可能性がある原因を紹介し、取るべき対処法を紹介します。

急なぎっくり腰!原因・対処法・治療法とは?

ここでは、ぎっくり腰の原因や対処法について紹介していきます。

概要・原因

ぎっくり腰の概要や原因について説明致します。

いわゆる「ぎっくり腰」は「急性腰痛症」と呼び、急に腰に激痛が走る状態です。

うつむくために腰を曲げたりする動作や重いものを持ち上げようとしたときなど、体を動かしたのがきっかけで発生することが多く、最終的な痛みを発現させる腰痛の要因とは、腰を捻じった時「捻転が加わった時」に激痛を発症させます。

腰椎(腰骨)は5個の椎骨で構成されており、それらを支える椎間板、関節、筋肉や靱帯などに部分的な損傷が起こり、強い痛みが生じると考えられています。

椎間板や関節などに加齢現象がみられてくる30歳以降の人や、 過去に急性腰痛を経験した人は注意を要します。

ぎっくり腰を繰り返していると、椎間板ヘルニアを合併したりするリスクが高くなり、慢性腰痛へ移行することもあるので注意が必要です。

対処法

ここからは、ぎっくり腰の対処法について説明していきます。

ぎっくり腰は、ほとんどが自然軽快することが多く、2~3日横向きで安静にしていれば痛みは治まってきます。

もし発生した場合は、まずは無理に動かずに安静第一です。

横になって、膝・股関節を曲げてエビのような状態で休む姿勢をとることで関節や椎間板の安定を図ることができます。

最も楽なので姿勢でゆっくり深呼吸を繰り返すと、それだけで痛みが落ち着いてくることがあります。

そういったことから痛みを軽減させるには、脳から背骨、仙骨への正常な動きや脳脊髄液の流れを良くする上でも呼吸法は大切です。

腰を痛めてから48時間は炎症物質が出続けるとされているので、初期段階は患部を徹底的に冷やすことが重要です。

激痛の場合には炎症が強いケースが考えられるため、入浴は避けるのが無難です。

激痛で日常生活もままならない期間は2~3日間で、その後は痛みのある状態が10日間程度続くのが一般的です。

早めに治療院・病院を受診すると回復も早くなる可能性があるため、治療はできるだけ早く受けるべきです。

3日を過ぎても激痛が治まらない場合は病院にかかることを検討することです。

治療法

ここでは、ぎっくり腰の治療法について説明致します。

「ぎっくり腰」といっても、その原因は筋肉や神経、椎間板などさまざまなものがあります。

それぞれの原因に最適な治療を行わなければ、効果がないばかりか、痛みを悪化させてしまうリスクもあるので単なるぎっくり腰の考えずに、激痛になった原因をしっかり特定することです。

治療といえばマッサージが思い浮かびますが、筋肉が過度に緊張して激痛を発している場合は自己判断でのマッサージは避け、専門家の意見を仰いでから実施することが賢明です。

マッサージは、筋肉が緊張して背骨の動きが悪くなっている場合に、緊張を緩めて血液循環を良くする効果がありますが、急性期の痛みや腰痛が激痛の場合などでは、炎症がひどくなっていることが多いので、患部をできるだけ刺激しないように気を付けることです。

ぎっくり腰の治療では、基本的に痛みを和らげて経過を診る「保存療法」や、神経を圧迫している「髄核」を溶かすといった中間療法などが考えられます。

椎間板ヘルニアなどが原因の場合、基本的には保存療法になりますが、10%ほどの割合で手術になるケースもあります。

ぎっくり腰だけじゃない!腰に感じる激痛の原因とは?

ここからは、腰に激痛が発生しているとき、考えられる原因について説明していきます。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアの概要、原因、症状を説明致します。

腰椎椎間板ヘルニアは、神経根と隣接している椎間板の中の髄核が外に押し出されて神経を圧迫してしまうことで、痛みやしびれを引き起こす疾患です。

ちょっとした動作でも激痛になることがあり、そのほかは下肢にしびれ、つっぱりといった症状が現れることがあります。

腰椎椎間板ヘルニアは、重いものを持ち上げたり、運動で腰に負担がかかることがきっかけになりやすい傾向があります。

喫煙、遺伝や精神的なストレスなどが原因になることもあり、特に20代から40代の男性に多く発生しやすく、腰痛の原因となるものとしては一般的な疾患です。

がんの脊椎転移

中でも注意しなければならないのは、がんが脊椎に転移することで起こる腰痛です。

腰が痛いときは、病院でレントゲンを撮り、診察を受けるのが一般的ですが、腰の骨や筋肉、靱帯(じんたい)などが原因で発生する腰痛とは別に、実際は内臓などの病気が隠れているケースも想定しなければなりません。

脊椎にがんなど病気があるとき

椎間板ヘルニアや捻挫、脱臼、骨折といった脊椎やその周辺の変化による腰痛のほか、脊椎や脊髄の病気によって痛むことがあります。

そのひとつが「脊椎のがん」によるものです。

胃がん、乳がん、子宮がん、肺がんといった癌から背骨に飛び火した癌で、腰の痛みが続くので診断を受けた結果、癌が発見されるということがあります。

脊椎のがんの特徴は、ヘルニアなどによる痛みのように安静にしていたからといって痛みがとれないことで、強い痛みがあるかと思うといつの間にか消えたりします。

また痛む場所も一定しません。右が痛んだり左が痛んだりします。

早期発見が必要です。また、脊髄に腫瘍ができることもあります。

比較的少ない病気ですが、症状は椎間板ヘルニアと似ていて腰痛とともに足の神経痛やしびれ、麻痺をおこします。

腫瘍が大きくなると排尿や排便も困難になります。手術以外によい治療法はありません。

がんが脊椎に転移することで腰が激痛の原因になるケースもあるので注意が必要です。

実際、米国では腰痛を訴えていた54歳の患者が、実は転移性乳ガンと判明したケースがあったということもあるので、腰痛が激痛の場合には専門医で診察を受け、腰痛以外に病気がないかどうかを調べるようにしましょう。

痛みのほかには下肢のまひ、排尿・排便困難といった症状が出ることがあるので、このような症状がみられた場合には緊急手術も検討する必要があるので、直ちに専門医を受診するようにしましょう。

がんの転移が腰痛になる仕組みは、脊椎や腰椎は神経が通っており、骨がずれたり腫瘍ができると神経を刺激・圧迫する可能性がある状況のところ、ピンポイントで転移をしてしまって圧迫要因になるためです。

様子がおかしい場合は、腰痛でも甘くみず、病院などで診断してもらうのが安全です。

脊髄腫瘍

ここでは、腰痛疾患以外に脊椎腫瘍が原因で、腰に激痛が発生することもあるので注意が必要です。

脊椎に腫瘍が発生して腰に激痛が起こるケースもあるので、痛みが安静時でも激痛が治まらない場合には、一度病院で検査、診断してもらう必要があります。

腫瘍を伴う病気があるとき

腰痛を伴う病気としては
●消化器の病気
胃潰瘍、慢性胃炎、十二指腸潰瘍、慢性の虫垂炎、腸の病気
●肝臓・胆嚢・膵臓の病気
肝炎、肝臓がん、胆石症、胆嚢炎、胆道結石
膵炎、膵臓がん、慢性膵炎
●泌尿器の病気
腎孟腎炎、腎結石、尿管結石、腎臓がん、尿路結石、尿管がん、膀胱がん
●婦人科の病気
子宮内膜炎、卵巣や子宮の腫瘍(卵巣嚢腫、子宮筋腫)、子宮がん
その他子宮附属器の病気
●感染症
風邪(インフルエンザ)、敗血症、帯状疱疹、その他高熱を出す感染症
などが挙げられます。

生死にかかわる病気では癌や腹部大動脈瘤の場合、腰痛が出ている可能性があります。

また、妊娠でも腰痛があらわれることがあります。

頑固な腰痛が続く時、発熱した時、腹部など他の部位の痛みが出ている時には時に注意が必要です。

脊髄にも腫瘍が発生する可能性があり、脊髄内の腫瘍、脊髄外で脊椎硬膜内の腫瘍、脊椎硬膜外の腫瘍などさまざまです。

脊椎腫瘍の場合、がんの脊椎転移のケースと同じく、腫瘍が神経を圧迫・刺激することで痛みを発症し、また症状は脳腫瘍と同じく、徐々に発症して常に悪化していくという特徴です。

症状例としては、痛みのほかには下肢の運動まひ、排尿・排便困難といったケースがあり得ます。

多発性骨髄腫

腰痛を伴う病気として多発性骨髄腫が原因で、腰に激痛が発生することもあります。

多発性骨髄腫が原因で腰に激痛が起こるケースも考えられるので病気が疑われる場合には、症状を見極め適切な診断を受けることです。

多発性骨髄腫とは、本来は異物から体を守るはずの細胞(形質細胞)ががん化してしまい、さまざまな悪影響を及ぼす病気です。

多発性骨髄腫では、貧血、骨痛や骨折、腎臓機能の悪化(むくみや尿が減る)が三大症状とされています。

骨髄腫細胞は、自分で骨を壊す物質を出したり、また別の細胞に骨を溶かす物質を出すように働きかけ、それが背中や腰などに来た場合は、激しい腰痛に襲われることになるので通常の腰痛とは、痛みの度合いが違うので鑑別は容易につきます。

非常に数多くの障害を連鎖的に引き起こす病気のため、なるべく早期に発見するのが良く、仮に腰の痛みが治まらない場合は早期に病院で診察をする方が無難です。

腰に激痛が起こった場合の対処法とは?自己療法と専門機関

ここでは、腰に激しい痛みが起こった際、自分で解決する場合と、専門機関にかかる場合についてそれぞれ説明致します。

自己療法

自己療法による対処法はまずは安静にすることです。

ぎっくり腰の場合、激しい痛みはあるものの、ほとんどのケースは数日から数週間で症状が落ち着いてくることが一般的です。

ぎっくり腰になった場合は、むやみに動かず、冷やして安静にしていることも有効です。

「自分で何とかなる」と自己判断しても、腰の激しい痛みがあるときは先述のようにぎっくり腰だけでなくさまざまな危険な病気が原因になっているケースもあるため注意が必要です。

足のしびれや、爪先が動かないといった症状が出現した場合は、神経の障害が強く疑われるため、放置せず病院にかかる方が安全です。

専門機関

腰の激痛の場合は、専門機関に行くのがまず無難です。

腰に激痛が来た場合は、まず整骨院や鍼灸院などの治療院ではなく、専門機関に行く方が無難と言えます。

その理由は、一時的な腰痛ならまだしも、実は深刻な原因が隠れている場合、早期発見・治療が大切になるからです。

どこに行けばよいのか迷ったら、まずは整形外科が良いかも知れません。

診断をして病名を特定できるのは医師だけで、各種検査や、注射、投薬も医師であれば行えるため早期対応が可能だからです。

原因がわからないまま、さまざまな療養法を試しても、状況が改善しないどころか悪化につながる可能性もあるが、「椎間板ヘルニア」など明らかな心当たりがある場合は、整骨院・接骨院なども選択肢に入ることがあります。

急な腰痛は安全に専門家の力も借りよう

腰痛があるのに病院でレントゲンを撮影したが骨には特に異常がないと言われ、痛み止めと湿布を処方されたが一向に改善が見られないという方は非常に多いものです。

激痛な腰痛で、安静時にも痛みを感じる腰痛が見られる場合は、内科的疾患にも要注意です。

腰痛が強い場合には一度整形外科を受診し、レントゲンで特別な異常がないか、また内科的にも問題がないか調べておく必要があるかも知れません。

臨床上では、急な腰の激痛は、ぎっくり腰が原因になっているケースが多いです。

腰椎疾患である、ぎっくり腰なら安静にすることで通常痛みを和らげることができます。

ただし、腰痛には他にもさまざまな深刻な病気が原因になっている可能性もあるので、油断せず医師や柔道整復師など専門家の判断も参考にする方が安全です。

特に異常が見つからなければ整骨院や整体等で、筋肉や筋膜の固さや歪みをとる治療を行うことをオススメします!

「亀有ひまわり整骨院」は柔道整復師が科学的な分析とカイロプラティックによる施術を行う腰痛専門治療院です。

腰痛の改善や根本解決の実績も豊富なので、繰り返しぎっくり腰になる人は問い合わせてみてください。

 

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この記事を書いた人

大須賀 昭 Oosuga Akira

院長
資格柔道整復師免許(国家資格)

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