坐骨神経痛で歩けない原因と対処法

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「坐骨神経痛で歩けない原因と対処法」

急に腰からお尻にかけて痛みが出た場合、その痛みは坐骨神経痛の症状かも知れません。

このように歩けないほどの坐骨神経痛の症状で悩んでいる方は、どのように対処すれば良いか分からなく不安に思われていることでしょう。

この記事では、坐骨神経痛で歩けない原因や対処法などについて解説していきます。

坐骨神経痛で歩けない原因

坐骨神経痛とは一般的な腰痛の一種でどんな人でも老若男女問わず発症する可能性がある疾患です。

しかし坐骨神経痛とは、症状を総称して病名ではないため、原因から分類すると様々な疾患が考えられます。

その中でも整形外科の診断では、青壮年から中高年に多く発症する代表的な「腰椎椎間板ヘルニア」、高齢者に多く発症する「脊柱管狭窄症」が原因の一つです。

坐骨神経は腰から足に伸びており、神経が圧迫・刺激されることで坐骨神経痛が発生し、腰の痛みからはじまり、下半身全体に痛みやしびれが出る状態です。

症状が進むと寝返りや咳をしただけでも痛みが起きることがあります。

特に生活習慣や病気、妊娠によって腰椎、椎間板、関節、筋肉など様々な組織にストレスが原因で坐骨神経痛の症状を発症させます。

ここからは、坐骨神経痛の原因について詳しく解説していきます。

1:生活習慣の影響

まず、最初に坐骨神経痛の原因である『生活習慣の影響』について説明致します。

腰痛疾患である坐骨神経痛は、日頃から同じ姿勢を続けることが多いと腰椎や椎間板、関節面、脊柱及び筋肉に絶えずストレスがかかっている状態が続きます。

特に生活習慣の中では、「デスクワークで座っている状態が長い」、「立っている状態が長い」など、同じ姿勢を長時間続ける人は筋肉が固くなりやすいので坐骨神経痛が出やすい傾向にあります。

あわせて重い荷物を運ぶといった重労働も要因の1つになります。

長時間同じ姿勢を続けること同様にストレスがかかり、捻転動作が加わるとさらに椎間板を損傷する確率が高くなります。

また普段の姿勢が悪い人も筋肉や神経に負担をかけるので腰椎や椎間板、関節面に負担がかかり続けると何れ腰神経に危険を及ぼします。

その他運動不足では筋肉の硬直をまねき、痛みの原因となる可能性が高まります。

一方では激しい運動も、筋肉へ急激な刺激を与えるため坐骨神経痛を招く可能性があります。

2:脊髄・脊椎の病気によるもの

2つ目に坐骨神経痛の原因である病気について解説していきます。

椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板が潰れて押し出た状態を言います。

坐骨神経痛の原因としては10~30代に多く見られ、早い時期に診察が必要になります。

年齢を重ねると、脊柱管狭窄症が原因の坐骨神経痛が多くなる可能性が高まり、加齢により、脊柱管(背骨の中の神経)が圧迫され痛みが出ることが考えられます。

その他にも腰椎すべり症、脊椎腫瘍、脊椎炎などの病気が原因となっていることがあり、検査は早めに受ける必要があります。

3:出産前後

女性は出産前後に坐骨神経痛を発症しやすいという傾向ががあります。

妊娠が発覚すると多くの人は、幸せな気持ちでいっぱいになり、赤ちゃんの誕生を心待ちにすることでしょう。

しかし、その感情と同時に、眠気や胸の張り、頻尿、腹痛、肌トラブルなど、今までに経験したことのない不調も出てきます。

なかでも、坐骨の痛みは耐え難く、寝ても冷めても腰や太もも、お尻に激痛が走ります。

このような、坐骨の痛みの原因は、「坐骨神経痛」の可能性が非常に高いと思われます。

坐骨神経痛で歩けない期間と安静期間

坐骨神経痛で歩けない症状では、神経圧迫のレベルによって安静期間と歩けるようになる期間が予測されます。

そのため、レントゲン写真やMRI画像検査を用いて椎間板や椎体、関節面や角度を詳しく判断する必要があります。

目安:レベル1:軽症~レベル5:重症で判断すると、

レベル1~2:椎間板障害がさほどないレベル

痛み止めの注射もしくは、適切な施術によって安静期間も含め2~3日もしくは1週間ほどで歩けるようになる可能性

※適切な治療法をされた場合

レベル3:椎間板障害が見られ、椎体の変性が始まっているレベル

痛み止めの注射もしくは、適切な施術によって安静期間も含め1~3週間ほどで歩けるようになる可能性

※適切な治療法をされた場合

レベル4~5:椎間板が狭く、椎体の変性が広がっているレベル

痛み止めの注射は効かなくなるレベル、適切な施術によって安静期間も含め2~6週間ほどで歩けるようになる可能性

※適切な治療法をされた場合

ここまでは例としてあげていますが、生活環境や年齢、神経圧迫の状態を専門家に詳しく調べてもらうことです。

坐骨神経痛で歩けない時の対処法

坐骨神経痛が怖い5つの理由

「坐骨神経痛」ってこのまま放っておいたら、もっと悪くなってしまうのでは?

もっと言えば、最悪手術になってしまうのではと不安に思ってしまうかも知れません。

坐骨神経痛がなぜ怖いのか?その理由について解説していきます。

1:歩けないほど痛い

坐骨神経痛は、神経損傷が進行し、ひどくなればなるほど痛みが強くなる傾向があります。

場合によっては歩くことができない、立つこともできない状態となり、日常生活に支障をきたすようになります。

2:痛みとしびれで座れない

腰痛疾患では、特に姿勢での痛み、動作時での痛みの状況で圧迫を受けている神経レベルを推測することができます。

姿勢での痛みのなかで、座っている時に痛みがある場合には、L4/5間にある第4腰椎神経が圧迫を受けていると考えられます。

特に腰椎椎間板ヘルニアの時によく見られる症状です。

坐骨神経痛はひどくなると、痛みと一緒にしびれなども感じるようになるため、出来るだけ早めの受診をおすすめしています。

症状が更に進行すると前かがみになるのも痛みでできなくなり、座ることも難しい状態になるため、適切な治療を受けてもらいたいです。

3:放置しておくと歩けない期間が長くなる

坐骨神経痛の治療にかかる期間は症状によって異なるため、明確な期間は分からないですが、問診や症状、レントゲン写真によって、おおよそ発症して症状がどのくらい経過しているかは、経験によって判断することができます。

一般的には、症状が発症してから神経が正常な状態に戻るまで、倍の期間を要すると言われています。

痛みが強く、足先に痺れが出るような状態になると治るまで時間がかかる可能性は高いと思われます。

もし腰に違和感が見られたら、放置せずに早めに治療をすることが必要です。

坐骨神経痛でやってはいけないこと

見よう見まねでストレッチや運動を行わないことです。

歩けないほどの腰痛疾患である坐骨神経痛は、通常進行性の状態が考えられるため、むやみに動かすことで症状を悪化させる恐れがあります。

痛みを取り除くためには、レントゲン写真で骨組みの状態をしっかり調べてから、治療を進めていくことです。

症状が安定してから、徐々に筋力トレーニング運動やストレッチを行い、関節の可動域を広げ、神経回復を高めていきましょう。

坐骨神経痛で歩けない時、救急車が必要な場合

ここでは、坐骨神経痛が怖い理由の1つ『救急車を呼ぶ必要性が出てくる』ことについて説明致します。

痛みやしびれがある状態が続くと、最終的に耐えられないような痛みに襲われることもあります。

特にこのような原因として考えられるのが「腰椎椎間板ヘルニア」、「急性腰痛症:ぎっくり腰」で動けなくなるケースが見られます。

その状況になると、歩くことはほぼ不可能になるので救急車で病院へ行くしかできなくなることになります。

横になっても痛みが和らぐことがない場合には、早期に病院で対処してもらうことが必要かも知れません。

数日安静にして痛みが和らぎ、歩行が可能になった時点で、一度病院に受診することをおすすめ致します。

緊急を要する判断基準は、「尿が出なくなった時」、「拇趾背屈:足の親指が上がらなくなった時」は手術適応となるので早めに受診しましょう。

坐骨神経痛で手術の可能性がある場合

坐骨神経痛が怖い理由の1つ『入院・手術の可能性』について説明致します。

坐骨神経痛は病気ではなく症状であるため、痛みを引き起こしている症状を改善しなくてはなりません。

まずは痛みを和らげる対症療法を最初に行いますが、改善が見られない場合は手術の可能性があることを念頭に置いておく必要があります。

坐骨神経痛の対処と治療法

もし坐骨神経痛でお困りになった時、まずは自分でできる対処法を試してみてください。

重度の場合や自身で改善が不可能と感じた時は、早めに専門医に相談することです。

まず最初に坐骨神経痛の対処法について解説致します。

1:できる範囲で運動する

ストレッチなどを行うことで筋肉の緊張をほぐすことができます。

かつ適度なウォーキングも筋肉を柔らかくするために有効です。

筋力トレーニングは衰えた筋肉を鍛えるのに有効ですが、時間がかるので継続することが大事です。

インナーマッスルの緩み、衰えも原因となるので体幹を鍛えることで元の状態に戻せることがあります。

2:生活習慣を見直す

日常の生活では、体重をかけるようにして足を組まないように座ることを意識することです。

また正座を崩す横すわりや体育すわりはしないようにすることです。

体重の増加は腰に負担をかけるので適正体重をキープするように心掛けることです。

ここからは、自分で対処できない時の改善方法について解説致します。

3:専門医で画像診断してもらうこと

坐骨神経痛を改善していく中、どこが原因で発症しているのかを知ることは最低限行うべきことです。

その後、整骨院や治療院などで治療するなどです。

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この記事を書いた人

大須賀 昭 Oosuga Akira

院長
資格柔道整復師免許(国家資格)

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