坐骨神経痛5つの診断と診断チェック方法を解説

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「坐骨神経痛5つの診断と診断チェック方法を解説」
坐骨神経痛と医師から診断を受けた方もいれば、この症状って坐骨神経痛?と思われた方は、坐骨神経痛の正確な情報と治療方法を考えていると思います。
坐骨神経痛と診断を受けた方の中では、坐骨神経痛とは病名ではなく症状と理解されている方もいれば、一歩では病名として坐骨神経痛と思われている方も少なくありません。
坐骨神経痛を改善するには、まず坐骨神経痛となる原因を特定する上で、「検査」⇒「診断」⇒「治療」⇒「完治」の流れが重要です。
この手順を適切且つ的確に進めることが坐骨神経痛と言う症状を完治することができるのです。
「治療」をする前の「検査」⇒「診断」の段階で曖昧になってしまうと、進むべき治療がぶれてしまい、結果治癒を送らせてしまいます。
だから、いつまで経っても坐骨神経痛が治らないという悪循環に陥ってしまっているのです。
以上のことから本記事では、これから整形外科に受診される方は勿論のこと、すでに「坐骨神経痛」と診断された方も一度頭を整理する上で、坐骨神経痛となる原因を特定する診断基準と検査及び検査方法を解説致します。
治療方法については、ここでは説明しておりませんが、詳しく知りたい方はこちらから「坐骨神経痛 治療」でチェックしてみて下さい。
目次
坐骨神経痛の5つの診断チェック方法
坐骨神経痛の診断は何科なの?
坐骨神経痛の症状がみられた場合、まず原因を調べる上で整形外科に受診をすることになります。
その理由は、坐骨神経痛の原因となる疾患は、筋骨格系から疑われる病名が多いからです。
ここでの問診、身体の所見、随伴症状などでその他に問題が応じている場合は整形外科疾患のみだけではなく、内科系疾患や婦人科系疾患などを疑い、適宜必要な検査が実施されます。
坐骨神経痛の5つの診断法
整形外科での診断方法
1)筋骨格系の診断
画像診断
通常、坐骨神経痛の症状の場合、レントゲン写真を撮影します。
診断によって腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが疑われる場合、MRI検査を行います。
MRI検査は、腰椎椎間板ヘルニアの場合、ヘルニアの突出レベルと神経圧迫の度合いを調べるのに有効です。
また、腰部脊柱管狭窄症の場合は、レントゲン写真ではわからない脊柱管の圧迫度合いが確認できます。
①レントゲン写真 詳しく知りたい方はこちらから「坐骨神経痛の検査と診断」
②MRI
MRI検査では、レントゲン写真ではわからない軟部組織と神経レベルが確認できます。
またレントゲンと比べて、MRIのメリットは、骨以外の柔らかい組織を確認できるところです。
MRIでは、圧迫骨折が急性に起こったものか、以前起こったものなのかを鑑別したり、椎間板の変性やヘルニア、脊柱管のスペース、腫瘍の有無などを確認できるメリットがあります。
2)徒手診断(坐骨神経痛のテスト方法)
画像診断、問診、視診、触診も含め、有力な診断方法です。
③SLRテスト(Straight Leg Raising test)下肢伸展挙上テスト
SLRテスト(下肢伸展挙上テスト)とは、患者の患側の股関節を伸展させることができるかを調べるテスト法です。
(やり方)
患者の患側の膝を伸ばした状態で股関節を完全に伸展するまで下腿をゆっくり持ち上げます。
坐骨神経痛がある場合,下肢を伸展するにつれて坐骨神経が引っ張られるために脊椎の痛みや下肢にかけて痛みを生じ、足を拳上することができない症状がみられます。
④腱反射
腰椎椎間板ヘルニアの場合、診断方法の一つです。
次項、診断基準で説明しています。
⑤拇趾背屈テスト
腰椎椎間板ヘルニアの場合、診断方法の一つです。
拇趾背屈が著しく低下もしくは出来ない場合は、手術の適応となる場合があります。
「坐骨神経痛の手術」に関してはこちらをご覧ください。
悪性腫瘍など
MRI、CT検査で必要な検査になります。
子宮がん局所の痛みは内臓痛です。
子宮がんの初期は痛みがでないことが多く、がんが骨盤内組織に浸潤すると、痛みが発生することが多くなります。
具体的には、水腎症(尿の通り道や腎臓の中に尿が たまって拡張した状態)を併発し腰痛や背部痛が起こったり、腸管への浸潤や腹膜炎による腸閉塞で腹痛が起こったりなどです。
リンパ節に転移すると坐骨神経痛などの神経痛も生じることがあります。がんが進行し、悪性胸水がたまると呼吸困難による苦痛もともないます。骨転移を起こすと、動作時に痛みが発生することがあります。
坐骨神経痛の診断基準
坐骨神経痛の痛みとは、腰椎から足先までに及ぶ坐骨神経の走行に沿って放散する痛みやしびれです。
坐骨神経の根幹のほとんどは、殿部および太もも後面から膝下まで下行します。
痛みのレベルは、灼熱痛、電撃痛または突き刺すような痛みです。
必ずしも腰痛を伴う痛みでは、ありません。
腰椎椎間板ヘルニアでは、腹圧をかけた時に椎間板が刺激され、痛みが強くなる場合があります。
また、痛みがある患側の下肢のしびれや脱力を訴えることがあります。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などによる神経根圧迫は、感覚障害、知覚障害、運動障害を引き起こします。
また脊髄圧迫が起こると反射障害を引き起こすことがあります。
反射障害とは、病的な影響が考えられる場合、見られる症状です。
特に腰椎椎間板ヘルニアでは、L4-L5間の椎間板ヘルニアとL5-S1の椎間板ヘルニアの鑑別診断に用いられます。
L5-S1の椎間板ヘルニアの場合、アキレス腱反射に影響を及ぼすことで、L4-L5間の椎間板ヘルニアの可能性は低いと診断できます。
その他反射診断では、L3-L4の椎間板ヘルニアでは、膝蓋腱反射に影響を及ぼします。
臨床上は十中八九、腰椎椎間板ヘルニアは、L4-L5間の椎間板ヘルニアもしくはL5-S1の椎間板ヘルニアです。
他覚所見では、
下肢伸展挙上テストにより,下肢をゆっくり60°前後以上挙上した際に,下肢を下行して放散する痛みが生じることがあります。
ヘルニアが重度になると顕著に現われる所見です。
まとめ
一般的な坐骨神経痛の原因には、椎間板ヘルニア、骨の変性による骨棘及び脊柱管の狭小化による脊柱管狭窄症などがあります。
坐骨神経痛とは、腰部の神経根圧迫に起因する殿部から下肢に放散する痛みです。
疑われる疾患によっては、MRI検査を行いより正確な診断方法と必要とする場合があります。
治療は,保存療法を基準として行い、改善が見られない症状の場合には最終的な手段として手術を行う場合もあります。
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