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腰椎分離症が治らない原因と治し方
目次
第五腰椎分離症が治らない!分離症の痛みを和らげる方法
そもそも腰椎分離症とは、腰椎にスポーツなどで負担がかかったことにより疲労骨折をして分離している状態のことを言います。
腰椎分離症は、部活動を盛んに行う中学生など若年時に発症することが多い傾向があります。
腰に痛みを感じても医療機関へ受診しなかったり、痛みが和らいだらまた運動を再開していると治らなくなるケースも。
腰椎分離症は、医療機関でMRIやCTでの画像診断を受けなければ、判断が難しいので見逃してしまうことも少なくありません。
もし中学生ごろのお子さまが腰痛でお悩みなら、しっかり診断できる医療機関へ受診しましょう。
腰椎分離症が治らない場合には、手術が行われる可能性があり、腰椎に負担がかかる運動が禁止されることも考えられます。
分離症の痛みを解消するためには、医療機関で注射や鎮痛剤を処方してもらうと一時的に痛みが和らぎます。
もし強い痛みがないのであれば、腰まわりを強くする筋トレに励むことも改善に繋がります。
また、腰の痛みをかばうために腰周りの筋肉が固くなっているケースも少なくありません。
そのような筋肉の緊張をとってあげることで痛みが和らぐ可能性も高いです。
ご自宅で筋緊張を和らげるストレッチやマッサージを行うことも、腰椎分離症を改善する手段のひとつ。
整体やカイロプラクティックで、背骨を矯正して、効果的な運動方法を指導してもらうこともおすすめです。
腰椎分離すべり症の手術方法は?再発する可能性は?運動は禁止した方がよいか?
腰椎分離すべり症で、痛みが強く日常生活にも支障が出るようなら手術を検討されます。
手術の方法は、骨を削って神経の圧迫を抑える固定術と言われるものが一般的です。
骨を削る範囲や切開の大きさによって入院の日数が異なります。
また、術後に固定した部分の安定性が高まるまでに時間がかかり、その期間に運動や腰に負担がかかる動きをした場合に再発する可能性もあります。
術後は、骨が固定するまで運動を禁止して安静にすることが大切です。
一般的に、固定術は腰椎分離症が重度で歩行困難や、坐骨神経痛がひどい大人に行われます。
小中学生は、基本的にコルセットや装具を使って骨がくっつく経過をみるので定期的に整形外科を受診するようにしてくださいね。
腰椎分離症の症状とは?発症しやすいスポーツ
腰椎分離症の症状は、腰だけではなく足やお尻にも痛みが発症します。
また、背中を反らすことで痛みが出やすい傾向があります。
なかには、背中を丸めたときにも痛みが出るケースもあるので、見逃さないようにしてくださいね。
痛み方は、腰や足、お尻が重く、だるい状態が続きます。
腰椎分離症が発症しやすいスポーツは以下の通りです。
- 野球
- バレーボール
- サッカー
- バスケ
- テニス
- 柔道
- ラグビー
- ウエイトリフティング
これらの腰が反って大きな負担があるスポーツは、腰椎分離症になりやすいです。
腰に負担がかかっても、骨に支障が出ないように強靭な筋肉をつけておくことが大切。
また、柔軟性が低いことも腰椎分離症が引き起こる原因のひとつです。
筋力トレーニングと柔軟を念入りに行って、腰への負担を軽減させてくださいね。
腰椎分離症でスポーツ復帰を目指す筋トレ方法
腰椎分離症の治療中は、骨が完全にくっつくまで運動は禁止されます。
スポーツにもよりますが、だいたい3〜6ヶ月ほど運動を行わず安静にしておきましょう。
症状が落ち着いてきたら徐々に運動をはじめて、筋力の低下を防いでいきます。
スポーツ復帰を目指す方にオススメな筋トレ方法をまとめたので実践してみてくださいね。
腰椎分離症、すべり症でやってはいけないこと>>腰椎すべり症に効果的な3つの筋トレ方法としてはいけない3つの運動
- シットアップ
シットアップでは、体幹を鍛えることができるので腰への負担が軽減されます。
正しいフォームでゆっくり行うことが大切です。
また、痛みが強くなったらすぐに中断して、安静にしましょう。
- 仰向けになってください。
- 両手を頭の後ろに組む、または胸の前で交差します。
- 両膝を曲げて足の裏を床にくっつけましょう。
- 目線をご自身のおへそにしてゆっくりと上体を起こします。
- 肩甲骨が浮いたらストップ。
- ゆっくりと床に体を下ろして背中と床がくっつかないところでストップ。
- 再び上体を起こします。
この腹筋運動を15回×3セット行いましょう。
上体を起こすときに息を吐いて、息を吸いながら体を倒します。
お腹に効いていることを意識しながら実践するとより効果的ですよ。呼吸を行うことで、筋肉に酸素が運ばれてトレーニング効果がUPするので、呼吸を止めないようにしてくださいね。
- シットアップ
シットアップは、クランチよりも難易度があがるため、体幹を効率よく鍛えることができます。
腰まわりを強化してあらゆるスポーツでも対応できる筋肉を作り上げましょう。
- 仰向けになりましょう。
- 両手を胸の前で交差します。
- 両膝を90度に曲げてそのまま持ちあげましょう。
- 膝と股関節を曲げた状態でキープします。
- 上体を起き上がらせてください。
- ゆっくりと床に体を戻します。
足をあげたまま腹筋運動を繰り返すトレーニングです。
足をあげたままにしておくことが辛い方は、足をソファーやベッドにのせて行うといいでしょう。
このトレーニングでも呼吸を忘れずに行うことが大切ですよ。
上体を起き上がらせたときに息を吐いて、吸いながら上体を床に戻しましょう。
スポーツ復帰をするために、筋トレで腰周りの筋肉を鍛えておくことはとても大切なことです。
それに加えてストレッチも念入りに行い、柔軟性を高めておくといいでしょう。
腰椎分離症の方は、太ももの裏側(ハムストリングス)が固い傾向にあるので、もも裏をしっかり伸ばせるストレッチに励んでみてくださいね。
腰椎分離症!大人と中学生の治療方法は違う?
腰椎分離症の治療方法は、大人と中学生も同様です。
早期発見された場合には、コルセットやギブスで腰周りを保護して負担を軽減させます。
痛みが強ければ痛み止めなどの鎮痛剤で一時的な痛みを取り除きます。
また、骨折部分が大きな損傷を受けていたり、コルセットやギブスをつけても治らない場合は手術を行う可能性も。
しかし、手術は小中学生にはほとんどの場合は検討されません。
大人の腰椎分離症で、腰に激痛があったり坐骨神経痛がひどい場合や、歩行困難な場合のみ固定術を行います。
重症な場合は、分離部分の修復術や切除術が検討され、切開部分の大きさにより入院期間も異なってきます。
いずれにせよ、早期発見が大切なので腰に痛みがあった場合は設備の整っている病院へ受診することをおすすめします。
腰椎分離症を改善してスポーツを楽しもう
腰を反ったり、重いものを急に持ちあげる動作を行う方は、腰椎分離症が発症しないように、腰まわりの筋肉を鍛える必要があります。
また、太ももの後ろ(ハムストリングス)が硬い場合、腰椎分離症になりやすいと言われています。
立った状態で前屈をした際に、手が床にくっつかないようであれば柔軟性を高めましょう!
腰椎分離症は早期発見ができれば、コルセットや装具を着用して、骨をくっつけることができます。
なるべく、軽度のうちに発見できるように腰の痛みがあったら早めに設備の整った病院を受診してくださいね。
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