腰椎すべり症の原因と症状、治療法及びワンポイントストレッチ
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「腰椎すべり症の原因と症状、治療法及びワンポイントストレッチ」
腰が痛くて、レントゲンを撮ったら、腰椎すべり症が原因ですと医師から診断を受けたことはありませんか?
すべり症が原因で腰痛になっていると言われても、整形外科では保存的治療法がないのが現実です。
マッサージや鍼も前方に滑っている腰椎を戻すことは出来ません。
症状がひどくなると、整形外科で腰椎固定術が行われ、腰に金属のプレートを入れてボルトで留めることになります。
腰椎をプレートで固定しても、痛みが治まらず痛みに耐えて毎日暮らすのはつらいものです。
そんな腰椎すべり症の原因から治療法まで解説を致します。
目次
腰椎すべり症とは?腰椎すべり症の原因と症状を解説
腰椎すべり症とは、連結する背骨の椎体が本来ある位置から前方にずれた状態を言います。
腰椎すべり症のほとんどの原因が後天性2次的な要因で発症します。
この腰椎すべり症は、臨床経験のある治療家なら触診ですべり症を予測することができます。
確定診断は、レントゲンの側面像で明らかになります。
好発となる椎骨は、下部腰椎に多く見られます。
レントゲンですべり症と言われても、実際にみると仙骨が原因ですべり症が起こっていることもあるので、注意深くレントゲンを観察した上、原因を特定し、治療を行わなければなりません。
腰椎すべり症の手術を行わないで保存的に対応できる治療は、カイロプラクティック以外に他ありません。
そしてすべり症の治療を行う上で、保存療法での限界も知っておかなければなりません。
保存療法の限界については、後程解説を致します。
すべり症の特徴的な症状としては、腰痛、坐骨神経痛がみられます。
すべり症のグレードが高いと、神経圧迫が強くなり、下肢にしびれが出現します。
特に長い距離を歩いた時や長時間腰に負担がかかった時など腰椎にストレスがかかると痛みやしびれが発症しやすくなります。
腰椎すべり症が楽になった、鈍痛、シビレが消えた理由とは?
ここでは、すべり症が治ったという経験から得た臨床上での説明と保存療法の限界の説明になります。
腰椎すべり症は、慢性腰痛を抱えながら、突然激痛に見まわれることがあります。
一般的な治療で症状は楽にはなるけれど、レントゲン画像ではすべり症の変化は期待できません。
腰椎すべり症の保存的治療の限界は、メジャーとなっている椎骨が5分の2以上前方へ滑った場合です。
すべり症の多くは、後天的に発症するケースがみられ、スポーツや過度に腰に負担がかかる生活などで、骨の連結が取れなくなった状態です。
腰椎すべり症の運動方法とすべり症の寝方はどうしたらいいの?
腰椎すべり症の運動方法
すべり症を持つ人は、正常の腰椎の人に比べ、筋力をつけ腰を維持しなければなりません。
痛みがある時、運動をしていいのか、いけないのか判断が分かれるところです。
ここでは、行ってよい運動と運動方法について説明致します。
腰痛疾患に限らず、痛みがある時は一般的に安静が基本と言われます。
動かしたら、後で痛くなるのでは?「腰椎すべり症」は動かすとよけいに腰がすべってしまうのではないか」と思いがちですが、腰を動かすことで今より滑ってしまうと言うようなことはありません。
基本的には、痛みが強くならない限り、適度に体を動かして筋肉を鍛え、予防することが必要です。
ここでは、前方にすべった腰椎を支える腹筋を鍛える運動になります。
腹圧を使って腹筋を効率的に鍛える運動になります。
まずはドローインによる運動法です。
ドローイン法
両膝を立てた状態で仰向けになります。
お腹の上に手をあてて、背伸びをするように上に伸びながらお腹を凹ませます。
お腹に当てた手は、上から押さえつけるのではなく、凹んでいるかを確認するだけのものです。
5秒×10回を1日に3セットから行いましょう。
ドローイン法+骨盤の後傾
上のようにドローインの動きが出来てきたら、骨盤の傾きを戻すように動かしていきます。
ドローインします。
ドローインした状態からお尻と足の付け根あたりを天井に向けるように少し持ち上げます。
さらにお腹を凹ませるようにして、腰骨全体が床にくっつくようにします。
最後にもう一度背伸びをします。
これも5秒×10回を1日3セットから行いましょう。
すべり症の寝方はどういう姿勢がいいの?
寝方(寝る姿勢)については、腰への負担が少ない横向きがよいです。
もし横向きで寝られない人は、仰向けの姿勢にて膝を曲げた状態(座布団やクッションを入れて)で脚全体を少し高くするとよいです。
腰が反る姿勢を防げるので、役立ちます。
横向きの姿勢で腰を休めることにより、椎間板の安静と関節の安定を保持することができます。
腰椎すべり症の時やってはいけない運動方法としてはいけない運動とは?
先天的なすべり症は、後天的なすべり症より痛みが強くでます。
明確な痛みがない以上、安静にしておくべきです。
腰椎すべり症の原因が、腰椎なのか仙骨なのかということを踏まえて運動を行う必要があります。
通常の腰椎すべり症の場合、腰を反る動作は、出来るだけ避け、体の重心を真っ直ぐ維持できるように心がけることが必要です。
痛みを発症させないためにも、安静にし過ぎないように腹筋、背筋等を鍛え、腰椎をカバーできるようにすることです。
腰椎すべり症に効果的な3つの筋トレ方法としてはいけない3つの運動
腰椎すべり症の手術と入院期間とすべり症の手術費用はいくらかかるの?
手術の適応は、日常生活に支障がり、症状の変化が見られない場合が対象になります。
基本は、保存療法が原則となります。
手術方法の代表的例は固定術と呼ばれ、骨を削り神経の通り道を広げ、すべり症を起こしている部分を、金属プレートにて固定する手術です。
手術適応の基準
手術の適応となる場合は、すべり症が高度で、神経圧迫が強く、椎体の安定性が保てず、不安定性を生じる状態です。
手術の内容
腰椎椎弓間に小さな穴を削って、神経を圧迫している軟骨や靭帯を切除し、上下にプレートで固定します。
合併症
術後は、一般の手術同様に創部感染を生じる可能性があります。
可能性は低いですが、免疫が弱まっている糖尿病などの状態では注意が必要です。
脊椎手術をする以上、神経に傷をつける可能性は否定できません。
腰椎すべり症の入院期間の目安
すべり症の平均入院日数の目安は、9日間で3割負担額35~65万円
リハビリの日数も含まれています。
また入院日数には個人差があります。
術後入院期間は21~28日間
すべり症の手術費用
腰椎脊椎固定術 9泊 90% 保険診療
1日あたりの医療費入院日 68,700円(入院時の差額ベッド代は含まれません。)
退院者在院期間平均 25.4
入院費用 3割負担の場合 1日あたりの費用20,600
腰椎すべり症の筋トレ方法とリハビリ禁忌
神経のダメージが弱ければしびれは徐々に消失しますが、ダメージが強ければ、一部しびれが残存することもあります。
腰痛は不安定性に基づいたものは消失しますが、姿勢や筋肉性によるものはリハビリが必要となります。
腰椎すべり症の治療法とワンポイントストレッチ
腰椎すべり症は、基本的に滑っている椎骨を後方に持っていくことで、神経圧迫を取り除くことで腰痛や坐骨神経痛を対処することができます。
また日頃のストレッチやケアを行うことで、すべり症の再発を未然に防ぐことができるのです
痛くないから、やらないとまた再発のリスクが高まります。
ストレッチは、ご自身の判断で行うのではなくカイロプラクティックや整体で適切な施術を受けた方が治りは早いです。
定期的に体のチェックをすることでいつまでも快適な1日を過ごせることになるのです。
ワンポイントストレッチ
1、両膝を抱えて行うストレッチ
仰向けの姿勢で床に横になり、両膝を抱えた状態で、臍に向かって上方及び後方へ、息を吐きながら、引き寄せます。
10秒×5セット
2、片膝を抱えて行うストレッチ
仰向けの姿勢で床に横になり、片膝を抱えた状態で、臍に向かって上方及び後方へ、息を吐きながら、引き寄せます。
片方ずつ10秒×3セット
以上がカイロプラクティックと日頃のケアを含めた腰椎すべり症の対処方法になります。
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