つらい坐骨神経痛の治し方を知りたい!その予防法や対策方法とは

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「つらい坐骨神経痛の治し方を知りたい!その予防法や対策方法とは」

坐骨神経痛とはどんなものなのか

坐骨神経痛と聞いて、まず頭に思い浮かべるのはお尻や脚の痛みかも知れません。

ただし痛みの場所は合っていますが、坐骨神経痛に原因があることをご存知でしょうか?

坐骨神経痛とは、腰にある腰神経が何らかの原因で圧迫をうけて生じる症状です。

今回は、意外と知らない坐骨神経痛とは何か?そしてどのような症状なのかを詳しく解説していきます。

坐骨神経痛とは

坐骨神経は、腰の第4、5腰神経から始まり、足の指先まで走行する人体の中で最も太い神経で、しかもおおよそ人指し指くらいの太さの神経です。

そのため、この坐骨神経が圧迫されると、坐骨神経を走行する臀部(お尻)、太もも、すねやふくらはぎ、足・足先にかけて「ズキズキ」、「ジンジン」するといった痛みやしびれが出現します。

そもそも坐骨神経痛は、原因が画像上で特定できる場合と特定しづらい場合とに分かれます。

前者である原因が特定できる腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などが主な原因として多く扱われる疾患です

例えば、坐骨神経痛の症状で「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」が原因の時は、

「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」という病名になります。 

診察でレントゲンを見てこれは「坐骨神経痛」ですね、と言われる場合、レントゲンやMRI画像上で何らかの原因が分からない時に、坐骨神経痛の症状として扱われてしまいます。

結果的には、痛みの原因がわからない場合、病名ではなく坐骨神経痛の症状として扱われることになるのです。

坐骨神経痛の症状とは

坐骨神経痛の痛みは、腰から始まり、お尻や太ももの裏側、すねやふくらはぎ、さらには足先へと広がっていくのが一般的です。

坐骨神経痛は、このように下肢の様々な箇所で起こります。

痛みやしびれの箇所は、症状の進行度合いや神経圧迫の度合いが高くなるほど痛みやしびれは足先に広がっていきます。

坐骨神経痛でも椎間板障害を伴う腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症は神経圧迫をうけているレベルによって歩行が困難になってしまうケースもあります。

また、足や腰がだるくなったり痛くなったりし、立っていられなくなることもあります。

これ以外によくある姿勢で痛みがでる姿勢、座っている姿勢があります。

通常、第4腰椎神経が圧迫をうけるとお尻や太ももが痛みで座れなくなってしまうことがよくあります。

このように慢性的な痛みが続くと、日常生活に支障がでることも多くなります。

坐骨神経痛の原因とは?

坐骨神経痛を引き起こす原因は一つではなく、様々な原因があります。

その中でも代表的な疾患は「腰部脊柱管狭窄症」「腰椎椎間板ヘルニア」「梨状筋症候群」などが原因となっています。

ここでは、それぞれの痛みの坐骨神経痛の特徴などについて説明致します。

腰部脊柱管狭窄症

まず脊柱管とは、背骨の中央にある脊髄とそれに続く馬尾神経が通っています。

脊柱管狭窄症は、何らかの原因により脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されている状態です。

多くの人は加齢によって、背骨の中心である脊柱管が変形を起こし狭くなり、馬尾神経などを圧迫し腰の痛みや足のしびれが起こします。

主に、50代以上の中高年以降に多く見られますが、生まれつき脊柱管が狭い人では、30代から症状がでる人もいます。

日常生活での動作では、背筋を伸ばしたり、体を捻ったりなどの動作をすると脊柱管が狭くなり、神経を圧迫するのでその時に痛みが増すのが特徴です。

反対に、前かがみの姿勢になると脊柱管が広くなるので、痛みは和らぎます。

腰椎椎間板ヘルニア

背骨は、椎体によって構成され、椎体と椎体の間には体を支えるクッションの役割をする椎間板という軟骨があります。

この椎間板が日常生活でのストレスに耐えきれず、椎間板が潰れて、髄核がはみだしたり飛びだしたりし、腰椎の神経を圧迫することで痛みやしびれが起こります。

坐骨神経痛は、この腰部の椎間板で起こると神経を圧迫し症状を引き起こすことになります

主に20代が最も多く、次いで30~40代となり、次に10代と、若い世代にも多いのが特徴です。

日常生活での動作では、中腰や前かがみなどの姿勢を長時間続けたり、急に重たいものを持ち上げたりすると椎間板が飛びだしやすい危険性があります。

梨状筋症候群

梨状筋症候群は、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアに比べると稀な病気であります。

そもそも梨状筋とは、お尻の奥にある梨の形をした筋肉で、お尻を横切るようについています。

その梨状筋の部分には坐骨神経が走行しています。

特にスポーツや外傷によってお尻に引き起こされ、何かしら筋肉が刺激を受けて感じる痛みです。

つまり梨状筋症候群は、神経の圧迫が原因となる、圧迫性の坐骨神経障害の総称として呼ばれています。

その他の原因

長年にわたる背骨への負担や加齢と重なり、腰椎の形が変形し、神経を圧迫して腰痛や坐骨神経痛を起こすことがあります。   

原因としては、同じ姿勢を長時間続ける、運動などで腰に過度の負担をかける、加齢などがあげられます。

このような状態の場合、脊柱管狭窄症を引き起こす原因にもなります。

その他にも、腰椎分離症やすべり症、帯状疱疹、カリエス、糖尿病、アルコール依存症、喫煙、ストレスなどの原因で起こる場合もあります。 

ところで坐骨神経痛は、他にも生活習慣やストレスなど、さまざまな原因がよって引き起こされることがありますが、その中でも気を付けなければならない症状があります。

それは脊椎や脊髄のがん、骨盤内のがんなどによっても、坐骨神経痛の症状がでる場合もあります。

坐骨神経痛を予防する方法

坐骨神経痛は、若い年代から高齢にかけて、年齢に関係なく誰にでも起こりうる症状です。

予防法として共通して言えることは、立っている時や座っている時でも、正しい姿勢を心がけ、坐骨神経痛の原因とならないように、正しい生活習慣を継続することです。

坐骨神経痛には、様々な原因がありますが、ここでは、坐骨神経痛を予防する方法を紹介致します。

腰への負担を和らげて予防する

坐骨神経痛を予防するポイントは、腰痛を予防することが大切です。

そのため、腰に良いとされているウォーキングや水中ウォーキングなどの運動を取り入れることで筋力をつけ、腰への負担を減らし、腰痛にならないような生活習慣を心がけることです。

また腰痛を防ぐためのストレッチを、お風呂上がりや就寝前に行うのも効果的です。

就寝時は、横向きの姿勢や、ひざの下にクッションを入れることで腰の負担を軽減でき、炎症を引きやすい状況にすることができます。

重たいものを持ち上げるときは、腰を落としてから持つようにすると負担を軽減させ、症状悪化を防ぐことで坐骨神経痛の改善に効果的です。

姿勢を正しくして予防する

坐骨神経痛になる要因として、姿勢が悪いことが挙げられます。

姿勢が悪いと体の重心がブレ、片側に重心がかかることで背骨や肋骨の歪みを引き起こし

坐骨神経痛の原因となります。

日頃から、正しい姿勢を意識することが坐骨神経痛の予防となります。

特に姿勢で注意する点は、「脚を組む」「横座り」の姿勢は、体の重心がブレ、背骨の歪みの原因となるため注意する必要があります。

姿勢は常に意識してないと姿勢を正しく保つのは困難です。

それは、姿勢が悪い人は大腰筋にコリがあるために、そのコリをほぐせば、自然に良い姿勢が保てるようになります。

自然に良い姿勢を保てれば、体の歪みが解消され、坐骨神経痛を予防することができます。

靴も姿勢に影響するので、歩きやすいものを選ぶようにすることです。

生活習慣を正して予防する

ストレスによる自律神経の乱れ、食生活や生活習慣なども坐骨神経痛の原因となるので、毎日の予防が大切です。

ストレスは、様々な病気の危険因子となり、また痛みを増強させる自律神経の乱れに影響し、坐骨神経痛の原因ともなります。

食生活では、神経痛に良いビタミン12やたんぱく質などを含むバランスよく摂取することも大切です。

生活習慣では、中腰の姿勢、長時間同じ姿勢にならないように心がけることです。

タバコは、喫煙によって血流を悪くする他、椎間板の変形を進行させてしまうので、禁煙することで坐骨神経痛になるリスクを低くします。

アルコールを摂取したときに発生する、アセトアルデヒトも神経痛の原因となるので、お酒を控えることも予防となります。

また適度な運動やストレッチなどを意識して取り入れることが坐骨神経痛の予防に繋がります。

毎日の生活習慣では、できるだけストレスや疲れを溜めないように、十分な睡眠をとるように心がけましょう。

坐骨神経痛の対処法

坐骨神経痛が起こったときの対処法として、様々な対処法があります。

ここでは各治療の特長と効果の有効性についてご紹介します。

マッサージ

マッサージは、坐骨神経を圧迫している筋肉をほぐし、痛みを和らげることができるので、梨状筋症候群などの症状の場合、効果的です。

マッサージでも、トリガーポイントにて坐骨神経を圧迫している周囲の筋肉をリラックスさせる方法もあるのでマッサージや鍼灸、整骨院などで取り扱っているので、事前に聞いてみるといいです。

数回通い施術してもらうことにより、継続して痛を和らげることが期待できるかも知れません。

また、体のこりやマッサージ方法について、専門知識があるセラピストに依頼すると効率的に痛みを和らげてくれます。

鍼治療

鍼治療は、痛みを和らげることに特化した、即効性のある治療といえるかも知れません。

治療では、鍼灸以外にもマッサージを行ったりして、筋肉の緊張を緩める効果があります。

今までの坐骨神経痛治療に代わる方法としてアメリカ国立衛生研究所(NIH)も認めている、日本でも厚生労働省認可の資格でもあります。

坐骨神経痛や、慢性的な腰痛などの場合、医師の同意を得て健康保険を使って治療を受けられるケースもあるので聞いて見ることです。

クリニック

薬物治療は、主に痛みを和らげる目的で行われます。

神経障害性疼痛治療薬は、灼熱感やしびれなどの神経痛を和らげ、一方筋緊張弛緩剤は、筋肉のコリや緊張を和らげるために使われます。

血管拡張薬は、血流を改善することで症状を和らげることができるかも知れません。

神経ブロック治療は、局所麻酔薬の注射をすることで、痛みをブロックする治療です。

我慢できない程の痛みで、仕事や日常生活に支障が出るくらいの激痛、夜寝られないような方は、一時的に痛みを抑える手段として考えておくようにするとよいです。

リハビリ・理学療法は、身体機能の改善や維持を目的として、運動やマッサージなどを行う方法です。

リハビリは、関節がロックしていない状態で置くのが鉄則で、体の歪みや背骨のずれがある時には、無理な機能訓練はかえって症状を悪化させる場合があるので注意が必要です。

整骨院

整骨院やカイロプラクティック院で行われている矯正治療があります。

坐骨神経痛の原因のひとつである、骨の歪みを調整するので効果は大きいです。

骨だけではなく、関節や筋肉、腱なども調整され、体全体の歪みを正すことで根本治療に繋がります。

体を調整することによって、神経や血液の流れ、姿勢も良くなるので、坐骨神経痛の予防にも効果が非常にあると認められています。

ただし、施術者の経験、技術によって効果が違うため、無資格者の施術は避け、資格を持った施術者のところで施術や予防をおすすめします。

放っておくと生活に支障が!坐骨神経痛は早めに治療しましょう

坐骨神経痛には、さまざまな原因がありますが、突発的に起こるものではなく、背骨のずれ、体の歪みによるものが多くみられます。

放っておくと、症状がかえって進行し、治療に時間を要することになります。

また日常生活に支障がでることもあるので、早めに信頼できるところで治療をしましょう。

 

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この記事を書いた人

大須賀 昭 Oosuga Akira

院長
資格柔道整復師免許(国家資格)

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