脊柱管狭窄症の手術と再発リスク、手術をしないで治るのか?

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「脊柱管狭窄症の手術と再発リスク、手術をしないで治るのか?」

目次

脊柱管狭窄症とはどのような病気なのか?

まずは、脊柱管狭窄症について理解していただきましょう。

背骨(腰椎、胸椎、頸椎)には、脳から司る脊髄神経が通るトンネルがあります。

これを脊柱管と呼びます。

脊柱管狭窄症とは、骨や靭帯の肥厚、変形、椎間板の突出などで脊柱管が狭くなることにより、脊髄神経が圧迫され、腰の痛みやお尻の痛み、脚の痛み及びしびれなどのいわゆる坐骨神経痛症状を起こすものです。

一般的には加齢変化により骨や靭帯などが変性して起こることが多く、椎間板ヘルニアなどに比べると好発年齢は、50代以降の中高年から高齢者に多くみられます。

症状は、特に歩行時にお尻から脚の痛みやしびれを感じます。

また長時間歩くと脚の痛みがひどくなり、しばらく休むとまた歩けるようになる間欠跛行性(かんけつせいはこう)が典型的な症状です。

脊柱管狭窄症は、背骨の中にある神経の通り道「脊柱管」が狭くなってしまう腰痛疾患の一つです。

加齢により骨や靭帯などの変性、椎間板ヘルニア、すべり症などの疾患と併発することもあります。

脊柱管狭窄症とは?

脊柱管狭窄症とは、背骨の神経の通り道である脊柱管が背骨の変形や今までの負担などによって脊柱管が狭くなることで、神経が圧迫され足腰の痛みやしびれが生じる疾患です。

特に50代から増え始め高齢者になるほど多くなります。

脊柱管の内部は、加齢とともに背骨の変形などによって狭くなってくるので、高齢者になるにつれて症状が現れやすくなってくるのです。

最近では、70歳以上の2人に1人が脊柱管狭窄症になる可能性があると言われており、50歳以上の腰痛の最大原因とも考えられています。

脊柱管狭窄症はなぜ起こるのか?

なぜ脊柱管狭窄症が起こるのか、その原因として考えられる3つの要因とは?

腰のインナーマッスルである大腰筋

この大腰筋は腰の骨から股関節までついている大きな筋肉です。

大腰筋は腰から足にかけて通っている大きな神経の上を走行しています。

なので、大腰筋が凝り固まっていたりすることでその神経を圧迫してしまいます。
そうすると脊柱管狭窄症の症状が出てしまうことがあるのです。

また大腰筋は腰の骨から股関節までついていますが骨盤にもべったりとついているため、大腰筋が凝り固まっていると骨盤の前傾、つまり反り腰になってしまうため脊柱管狭窄症の症状を出やすくしてしまっています。

脚の太もも裏側の筋肉

脊柱管狭窄症の最も特徴的な症状の「間欠性跛行」ですが、その症状の多くは太ももの裏から足にかけて痛みやしびれが出ます。

その症状が筋肉のコリや痛みの原因になるトリガーポイントによっても起きている場合があります。

トリガーポイントとは簡単に言うと筋肉のコリが酷くなったものと思ってください。

そのトリガーポイントがあることによって、トリガーポイントがある場所だけが痛いならまだいいのですが、酷くなると「関連痛」といってある場所だけでなく広範囲に痛みや場合によってはシビレを生じていることがあるのです。

それが太ももの裏にある場合や膝の裏、またはふくらはぎや場合によっては足の裏にあることでも脊柱管狭窄症の症状が出てしまっていることがあるのです。

前かがみの姿勢

私たちの体を支える背骨は、横から見るとゆるやかにS字の弯曲を描いています。

腰と首では横から見ると前側にカーブをしている前弯を、背中の部分では後ろにカーブしている後弯を呈しています。

ところが、脊柱管狭窄症に陥っている人の多くは、背骨を守るのに重要なS字カーブのくずれている人が非常に多く見られます。

特に前側にカーブをしている前弯をしていなければいけない首の部分は、その前弯が失われて真っ直ぐな状態、いわゆる「ストレートネック」の状態になります。

そうすると胸椎である背中の部分は反対に後弯が強くなり、首や背中のバランスが崩れた分、腰の弯曲もバランスを崩してしまいます。

また、ストレートネックの状態になると身体は前のめりになってしまうので、身体全体が前側重心の前かがみ姿勢になってしまうのです。

前かがみ姿勢を取ると、狭まった脊柱管が広がって神経への圧迫が弱まるため、足腰の痛みやしびれなどの症状が緩和されます。

そのため、整形外科医の中にも、日常生活でなるべく前かがみ姿勢を取るように患者さんにすすめる医師が数多くいます。

ただ、前かがみ姿勢は背中や腰を丸める、いわゆる悪い姿勢でもあります。

そのため、いくら楽だからといって頻繁に前かがみ姿勢を取りつづけていると背骨のS字カーブがくずれてしまい、脊柱管狭窄症の悪化を招くというわけなのです。

脊柱管狭窄症の代表的な症状、間欠性跛行とは?

脊柱管狭窄症の最大の特徴ともいえるのが「間欠性跛行」という症状です。

ここでは、間欠性跛行とはどのような症状なのかを説明していきます。

脊柱管狭窄症はどのような症状?

間欠性跛行とは、歩行中に腰から足にかけてしびれや鋭い痛み、締めつけられるような痛みが生じて一時的にそれ以上歩けなくなる歩行障害のことをいいます。

少し休めば再び普通に歩けます。

とはいっても、しばらく歩くとまたしびれや痛みが生じて、休み休みにしか歩けなくなります。

脊柱管狭窄症は、この間欠性跛行が何よりもつらいのです。

間欠性跛行は、歩いているうちに圧迫されている神経のところが刺激され、血流が悪くなってくると症状が出てくると言われています。

実際に病院に行ってレントゲンやMRIを撮って「脊柱管狭窄症」と診断された方でも、骨や脊柱管が狭くなって神経を刺激して出ている症状ではない場合も多くみられます。

脊柱管狭窄症で手術が適応とされる場合はどのような症状の時?

排尿障害や排便障害を起こしている場合には、早急に手術を受ける必要があります。

特に母指背屈が出来ない筋力低下による場合は、手術を検討する必要があります。

ここからは、手術が適応された場合、どのような手術方法があるのか説明していきます。

脊柱管狭窄症で行われる手術方法

手術方法は、除圧する方法と固定する方法の2つに分けられます。

除圧する方法は脊柱管を狭くしている骨や靭帯や椎間板を削り、脊柱管を拡大する方法です。

小さな傷から内視鏡を入れ、脊柱管をくりぬいて広げる手術です。

固定する方法は背骨にぐらつきがある場合や大きなずれがある場合に行います。

骨を削り、神経の周りを十分に広げてからチタン製の金具などで骨と骨の間を固定します。

手術以外どのような治療法がありますか?

痛み軽減のための薬物療法(消炎鎮痛剤、血流の改善薬)、物理療法、ブロック療法(硬膜外ブロック、神経根ブロック)、運動療法(ストレッチ、腹筋、背筋の強化)などが挙げられます。

薬物療法は、一時しのぎで、放っておいても狭くなった脊柱管の状態は変わりません。

長い時間、狭窄の状態が経過すると、狭窄がそれだけ強くなる可能性が高くなります。

したがって、狭窄の程度が軽い症状の方向きと言っていいかも知れません。

脊柱管狭窄症で行われる手術方法

手術療法で一般的に行われる手術方法には、下記椎弓切除術と脊椎固定術の2通りの術式があります。

ここではご自身の症状と照らし合わせて、どのような手術方法になるのか事前に記憶しておくといいです。

椎弓切除術

通常、部分椎弓切除術(開窓術)が行われるケースが多く、椎弓の一部と黄色靭帯を切除して神経圧迫を取り除く手術が行われます。

狭窄が高度な場合または再手術が考えられる場合には椎弓全体を切除する広範囲椎弓切除術が行われることがあります。

脊柱管狭窄症の手術時間はどのくらい?

手術は全身麻酔で通常1~2時間ほどで終わりますが、万が一神経周囲の癒着などが見られる場合にはさらに時間がかかることがあります。

脊椎固定術

腰椎すべり症や脊椎が不安定な場合などでは脊椎固定術が行われます。

多くの場合固定方法として一般にすべりを戻す必要がある時は後方椎体固定術、そのままの位置で固定する時は後側方固定術により金属固定が行われます。

内視鏡手術とはどのような手術なのか?

近年では、患部を大きく切開せず、患者さんの手術の負担も軽く、早期のリハビリ回復が可能なことから大分普及されてきました。

その中で、ここでは、腰椎の内視鏡手術はどのような手術を行うのか説明していきます。

小さく切開した傷から内視鏡を入れ、脊柱管をくりぬいて広げ、神経の周りにある余分な骨を削り、肥厚した靱帯を切除します。

その後神経の通り道が広くなることを目的として行われます。

内視鏡手術のメリットは、筋肉などの軟部組織を傷めることが少なく、術後の早期回復ができるため、高齢者でも負担が少なく受けられます。

脊柱管狭窄症の手術費用はどのくらいかかるの?

手術費用にかかる治療費は、保険の自己負担分(通常3割:20~30万円)を病院へ一旦支払いますが、加入されている健康保険に高額療養費制度を申請すると一定の額を超えた金額が戻ってきます。

脊柱管狭窄症の手術入院期間と術後の安静期間はどのくらい?

入院期間は、約2~3週程度が目安とされます。

手術後翌日から座って食事ができ、2~3日で歩くことができるようになります。

術後、椎弓切除術は1ヶ月間軟性コルセット、脊椎固定術は3カ月間硬性コルセットを装着する必要があります。

手術後のリハビリはどのくらいかかるの?

退院後、通院の目安は週に1回。社会復帰への大まかな目安です。職業・スポーツ復帰は内容により復帰時期が異なります。

術後2~3週間:デスクワーク等軽作業可
術後2~3ヶ月:肉体労働、姿勢を頻繁に変える作業等の重労働可
術後3~6ヶ月:スポーツ可

退院後の生活で気をつける点とは?

手術が無事に終わっても、症状が再発しないよう、リハビリや生活環境に気を付ける必要があります。

ここでは、日常生活で気をつけるべき注意点について説明していきます。

手術した方、手術をしていない方も同様に言えることですので、是非参考にしてみて下さい。

日常生活で気をつけるべき注意点とは

姿勢で気を付ける点は、下記事項になります。

●寝ると時の姿勢は、横向きの姿勢で寝ると腰の負担は軽減します。
仰向けに寝る場合は、膝下にクッションや毛布等厚手の物などを入れ、腰の緊張を和らげましょう。

●寝起きの際は、反動をつけて起き上がると、腰への負担が増大するので首と体を一緒に回転して寝返ります。

●イスに座る時は、深く腰を掛け、背中が丸くならないようにしましょう。

●立つ時、腰を反りすぎず、猫背にならないように注意しましょう。
荷物を持つ時や運ぶ時は、腰を落として両手で持ち、できるだけ体に近づけ持ち上げるようにします。

●家事をする時は、作業台の高さをへその位置に、腰を曲げる動作は避けましょう。

立っている姿勢がつらい場合には、片足を交互に足台に乗せることで、長時間同じ姿勢を避けることができます。

脊柱管狭窄症の手術後、歩けなくなることはありますか?

加齢によって背骨の老化を防ぐのは難しいですが、日頃から体のメンテナンスをしておくことで高齢になっても健康な体を維持することができます。

手術後は、腹筋と背筋など体幹を安定させ、下半身の筋力強化を図ること、柔軟性を保持することで歩行障害を防ぐことができます。

常によい姿勢を意識して、悪い姿勢によって背骨の負担を減らすように心掛けて下さい。

また気候の変化で、症状が悪化しやすいため、体を冷やさないようにしましょう。

手術をうける前のリスクと危険性、手術後の再発率

手術をうける際のリスクは狭窄症に限らず、手術前と術後の再発率についても必ず確認する必要があります。

手術後の経過を100%と考えるか、70~80%、もしくはそれ以外の可能性なのかを知っておく必要があります。

よくあるケースが、術後はいいが、時間が経過するうちに症状が再発することがよくあるということです。

脊柱管狭窄症における手術のリスクとは

脊柱管狭窄症とは、脊柱管が何らかの原因によって狭まり、中を通っている神経を圧迫することで生じる症状です。

私たちの脊椎は24個もの骨が組み合わさっており、中が空洞の管状になっています。
これが脊柱管で、この中には大切な神経がいくつも通っているのです。

ところが、骨が変形したり軟骨がすり減ったりすることで、この管がつぶれたような状態になると、神経を圧迫してしまいます。

それで、痛みや痺れなど様々な症状が現れて来るのです。

脊柱管狭窄症の治療には保存療法と手術療法があり、たいていの場合は薬物などを使用する保存療法から入ります。

しかし、これは神経圧迫の直接的原因となっている脊柱管の狭窄を改善するものではありません。

直接的な原因を取り除くためには、手術によって脊柱管を広げ、骨の圧迫を改善する必要があるのですが、これにはリスクも伴っているのです。

脊柱管狭窄症手術における一番のリスクは、成功しても痛みや痺れなどがとれない場合があることです。

特に痺れに関しては、残る可能性が高いとされています。

これは、長い間神経が圧迫されていたことによって、そのダメージが完全には払拭できないために生じるものです。

ですから、手術を受ける時には時期や自分の状態をよく見極める必要があります。

また、手術には骨を移植して腰椎に固定する固定法と、固定せずに脊柱管だけを広げる非固定法があるのですが、固定法の場合、固定した部分に力がかかり、別の問題が生じて来るリスクがあります。

やはり、安易に受けるのは考えものと言えるでしょう。

脊柱管狭窄症手術後の痛みやしびれはどの程度とれるのか?

腰部脊柱管狭窄症は、骨の病気というより、神経系の病気のため、加齢による身体の変化も重なり、神経症状が完全に回復していないと痛みが再発し、しびれも完全に取れません。

Q:腰部脊柱管狭窄症の手術後の痛みとしびれについての質問になります

70代の母親が腰と左脚の痛みがあり、腰部脊柱管狭窄症の手術を受けました。

主治医の説明では、手術後3ヶ月程度は痛みがあるとのことでしたが、約4ヶ月経過した現在も痛みがあまり軽減されており、この先痛みが取れるか心配です。

先月のMRI検査で手術は成功して狭窄症のところは問題ないとのことです。

母親が言うには、手術前と比べて腰の痛みは80%、左脚の痛みとしびれはほとんど変わらないそうです。

再手術の必要があるのか、薬を飲んでいても症状は変わらないままです。

この痛みやしびれに関しては、仕方ないことなのか、何か他に解決方法があるのでしょうか?

A:狭窄症の手術は熟練した医師が行えば安全ですが、手術が完璧に行われたとしても、患者さんの痛みやしびれが全て解決されるわけではない場合があります。

なぜなら狭窄症の原因が改善できていないからです。

レントゲン所見では、椎間板変性や関節不安定性など狭窄症以外の病態が多く見られます。

狭窄症を治療していく中で一番重要なのは、骨のずれと関節面の角度を正常な位置に戻すことです。

例え手術で狭窄病巣は確実に除去できても、時間の経過とともに再発する可能性は高くなります。

狭窄症に基づく症状を改善に導くことはできますが、背骨の土台を整えない限り、狭窄症の根本である神経圧迫を取り除くことはできません。

手術をしたけれど、痛みやしびれの箇所ではない別の箇所が原因という場合も考えられます。

狭窄症の手術も固定手術を行ったか、そうでないのかによっても術後の経過や症状も変わってきます。

まず手術に関してのご説明になります。

関節の不安定性が強い場合、大抵固定手術が行われますが、固定手術は最終選択になります。

デメリットとして固定手術を行うと上の椎間が早く傷みます。

手術箇所は最小限に行われているかどうかなどが手術後の経過を左右するようになります。
不安定性を伴う狭窄症の場合、脊柱管を拡げるだけでは改善が充分に得られないことがあります。

このような場合では、骨移植をして内固定を行う必要が生じてきます。

しかし固定を行うと、当然固定した腰椎は動かなくなるわけですから、固定した椎間、隣接する椎間、特に直上椎間には過剰な負荷がかかり、この部分の椎間の変性が促進されるため、二次的にすべり症、狭窄症、椎間板ヘルニアなどが起こることがあります。

この隣接する椎間障害は、固定される椎間が多い椎間に渡るほどリスクが上がり、また発生時の症状も重篤となり、治療も困難となります。

手術は、最終選択で治療上固定がどうしても必要となる場合は、できるだけ単椎間にしたいものです。

現在の非固定手術は、腰椎の片側だけから開窓式に除圧し、対側は全く開かずに侵入側から斜に観て除圧する方法が行われています。

顕微鏡や内視鏡を使用し小切開、小侵襲で行われます。

腰椎の支持性をできるだけ壊さないように、肥厚した黄色靭帯を摘出し、椎間関節を残すことで腰椎の支持性を確保するように行われています。

近年ではこの手術方法により、腰椎の形態をできるだけ温存し、多少の不安定性があっても固定せずに行われるようになっています。

出血量も少なく、体への負担が少なく、高齢者にも対応しやすくなっています。
狭窄症の手術をしたが脚の痛みやしびれがとれない場合には、次のような原因が考えられます。

術前後の痛みやしびれの症状や症状の変化、手術後の痛みの部位や症状の出方、レントゲンの状態を詳しく分析してみないと正確な診断はできませんが、起こり得る原因について考えてみたいと思います。

①椎間孔周囲の狭窄や胸腰移行部の病変など隠された病態が残存するため
②固定はせず除圧手術だけをした後、すべり症など不安定性を伴う狭窄である
③狭窄手術の手術により新たに不安定性が生じたため
④狭窄手術により神経障害が生じたため
⑤椎間板変性による痛み、椎間不安定性の病態が隠れて存在するため
⑥神経障害が術後新たに生じた
以上のことから症状を正確に分析把握した上で、立位でのレントゲン画像により正確な診断が可能となります。

正確な診断がつき、正確な治療ができれば、自ずと道は開けます。

手術後、痛みやしびれが長い間続いているとその神経を伝える神経経路が障害され、痛みやしびれの原因を形成してしまっています。

また狭窄症以外にも椎間板の変性や関節の不安定性などが発症しているケースが多く存在しているかもしれません。

もし狭窄症の狭窄期間も長くなく神経の変性や痛みの伝達経路の障害が少なく、狭窄以外に疼痛原因となり得る病態のない人なら、全て痛みは改善されるはずです。

最後に最善の治療方法は、背骨を繊細に調べる事により、24個の背骨と骨盤のうち、どこの神経がどのように圧迫しているかを正確に見つけ出し、それを根本的に治すことなのです。

これは、残念ながら今の整形外科をはじめとする医療ではできません。

もうすでに手術をされた方、手術を避けたい方、後遺症を減らしたいのであれば、目先の痛みやしびれだけに目を向けずに、症状の予防に重点をおき、快適な生活を望むのであれば、上質なカイロプラクティックでその根本的な原因を除去していく必要があるのです。

これが絶対的な治療法であると考えます。

腰椎すべり症と腰部脊柱管狭窄症の違いとは?

腰椎すべり症とは、仙骨、腰椎の構成される骨組みの中で、本来あるべき正常な位置から前方に滑っている椎骨を言います。

その結果、後方にある神経を圧迫してしまうために脊柱管狭窄症を発症します。

レントゲン写真で腰椎すべり症が確認されても、実際の原因は他に見つかることが非常に多くあります。

腰椎すべり症と診断された場合、脊椎固定手術しないで治す方法

整形外科で一般的には、腰椎すべり症で脊柱管狭窄症と診断された場合、背骨が前方にずれている骨に金属プレートを用いてボルトで止める脊椎固定術を勧められます。

デメリットは、一度金属プレートで固定してしまうと、執刀した医師の判断がないとなかなか外せないことです。

臨床上の経験から、例えばL5の椎体が下にある仙骨に対して5/3以上前方に滑っている場合には手術適応になる可能性が考えられます。

一方、その範囲いないなら、徒手矯正で保存的治療が可能になります。

この状況を正確に判断するには、MRIではなく、レントゲン写真にて腰椎基準線や仙骨角、その他総合的な判断で保存的治療か手術適応かを見極める判断能力が問われます。

脊柱管狭窄症を手術しないで治す方法

坐骨神経痛によるお尻の痛み、脚の痛みやしびれで整形外科を受診し、レントゲン、MRI画像の結果、診断では腰部脊柱管狭窄症と言われ、必要な情報は知ることになりますが、肝心の治療がなされないまま、投薬及びブロック注射で痛みを遮断することが行われているのが現状です。

症状が改善されなければ何れ手術となります。

果たしてこれで、元の体に戻るのでしょうか?

中高年から高齢になるに従い、脊柱管狭窄症でお悩みの方は、沢山おられます。

毎日辛い日々を送っています。何とかこの痛みが良くならないかと・・・。

大抵の方は、歩くと痛みが、お尻からすね付近に症状が多く見られます。

脊柱管狭窄症と診断されて、できるなら手術をしないで治す方法があれば、リスクを背負ってまで手術はしないでしょう。

手術した場合と手術しない場合とでは再発率の差が何れ現れてきます。

体全体の健康度合を比較すると圧倒的に手術をしないで回復された患者さんの方が、予後が良いのは言うまでもありません。

そういっても脊柱管狭窄症をしっかり理解し、施術ができないと当然回復には至りません。

できるだけ手術をしないで元の体に治せるのなら当然手術はしない方がいいです。

今までどこに行っても良くならない患者さん、手術を宣告された患者さんが色々と調べてこの治療院にたどり着いて治ってしまう。

そんな治療院があればいいのですが。

加齢による変化は避けられませんが、日頃から運動を心がけ、筋力バランス、柔軟性を維持することや、仕事、正いい姿勢の保持、体のメンテナンスを心がけることで背骨への負担を減らし症状の進行を食い止めることが可能となります。

手術をしなければならない緊急性のある症状は、排尿障害(尿漏れや尿の排出困難)を起こした時と、筋委縮、しびれ、麻痺が著しい時です。

このような症状が見られるときは、手術を早急に行わないとダメージを受けている神経が、手術をしても元に戻らなくなることがあります。

しかし、そこまで我慢する人は稀で、ほとんどの方が坐骨神経痛で歩けない症状です。

時間が経過すると症状が進行し日常生活に支障を来すようになり、治療を試みたが改善せず、手術を受けることが多いのです。

投薬及び保存治療を長期間受け続けた場合、症状によっては痛みが軽減される場合もありますが狭窄の状態によっては、適切な脊柱管狭窄症の施術を受ける必要があります。

その治療法は、カイロプラクティックによる徒手矯正治療です。

腰椎すべり症を伴う脊柱管狭窄症の原因と症状及び治療方法

ずれた椎骨を正常な椎骨の位置に戻し、脊柱管のスペースを広げる治療法です。

他の保存療法と違い、椎骨のずれを矯正して神経圧迫を取り除く、根治を目指す治療です。

手術をしないで治す方法で大切なことは、患者さん自身がカイロプラクティックを理解してもらい説明通り施術が行えるかにかかっています。

施術の流れ及び重要事項は、
(1)現在の状況を正確に確認するため、施術前にレントゲンを撮っていただく必要があります。

症状とその原因を特定、損傷度合がどの程度かを知る必要な情報源です。

これは、施術1ヶ月後、3ヶ月後、症状がどのくらい変化しているかを確認すること、施術前と施術後を比較する上でレントゲンは必要不可欠です。

(2) 治療間隔を守り、計画通り治療を進めることです。

(3)初期集中治療→骨組みを正常にする治療→メンテナンス

この流れがカイロプラクティックを受ける中でのケア3段階になります。

最後に諦めずに希望をもって治療を進めることが自然治癒力を100%機能させ、いくつになっても健康な体を維持できることができるのです。

脊柱管狭窄症は手術しなければ治らない、一生付き合っていくものだという認識がまだまだ強く感じます。

もちろん骨自体がかなり変形して治療によって治るのが難しい症例もあり、手術等でなければ治らない脊柱管狭窄症もあります。

ですが、脊柱管狭窄症の原因をしっかり分析することで、保存的治療の確率が高く数多くあるのも事実です。

脊柱管狭窄症の症状が出ている本当の原因をしっかりと判断し、的確に治療をしてあげれば治らない病気ではないのです!

当院では痛みの本当の原因をしっかりと見極め根本的に治す治療を行っております。

金属プレートを入れない固定手術以外の方法はないでしょうか?

そこで、手術は恐い、しかし脊柱管狭窄症の症状には悩まされている、こんな方におすすめなのが、カイロプラクティック(整体)による矯正です。

カイロプラクティック(整体)なんかで神経の痛みが治るの!? 

という疑問をお持ちの方もいるかも知れません。

しかし、脊柱管狭窄症とは、関節面が狭くなり、骨が変形することで本来きちんと開いているはずの空洞が狭まり、神経を圧迫してしまうものです。

カイロプラクティック(整体)は、骨を正しい位置に戻し、身体を本来あるべき姿に近づける施術です。

カイロプラクティック(整体)を受けることで脊椎の歪みが改善されれば、それだけ神経の圧迫は軽減されることでしょう。

また、カイロプラクティック(整体)には他のメリットもあります。

施術を受けることで骨だけではなく筋肉が柔軟になり、歪みが生じにくい身体を作ることができるのです。

筋肉が柔軟になることで血流も促進し、痛みや痺れの改善にも役立つことでしょう。

何より、痛くない、身体に負担がかからない治療というのは、嬉しい限りです。

痛みや痺れなどの症状に悩まれている方は、一度治療院に相談されてみてはいかがでしょうか。

 

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この記事を書いた人

大須賀 昭 Oosuga Akira

院長
資格柔道整復師免許(国家資格)

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