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「坐骨神経痛に効果的なツボ押しとマッサージ方法」
「足や腰、お尻にしびれや痛みがある」「ずっと座ったまま過ごしているとお尻に激痛がある」そのようなお悩みがある場合は、坐骨神経痛の可能性が高いと思われます。
坐骨神経痛とは、成人の38%が経験したことがあるという調査結果が明らかになっている症状です。
そのため放置してしまうと痛みが強くなって歩けなくなるケースもあるので、早めに対処する必要があります。
ここでは、坐骨神経痛のセルフチェック方法やマッサージ、ツボ押しで痛みを和らげる方法などを詳しく解説していきます。
自身の症状に合わせて無理なく進めていきましょう。
目次
坐骨神経痛 の診断方法!セルフチェック
そもそも、坐骨神経とは腰から足に伸びている神経のことを指しており、この神経が圧迫され刺激されることで神経痛を引き起こします。
坐骨神経は、体の中でも特に太くて長いので、腰椎、骨盤に関わる状態が悪いと引き起こるケースが高いと考えられます。
坐骨神経痛が起こる原因は、特に腰痛疾患である「腰椎椎間板ヘルニア」「腰椎すべり症」「腰椎分離症」「脊柱管狭窄症」「梨状筋症候群」などの症状によって神経が圧迫されることがあげられます。
この他にも姿勢やハードなスポーツによる影響など、原因は多岐にわたります。
では、ご自身が「坐骨神経痛」が発症しているのかを把握したい方は、以下のセルフチェックを行ってみてください。
- 足にしびれがある
- 特定の姿勢をすると足やお尻、背中に痛みを感じる
- 足に力が入りにくい
- 痛みやしびれが長期間続いている
- 歩いていると腰や足に痛みやしびれがある
- 寝ているときに強い痛みがある
この中で当てはまるものが一つ以上ある方は坐骨神経痛の可能性が高いです。
坐骨神経痛は、早期発見をすることで神経の損傷を早めに抑えることができるため、早めに治療して完治させましょう。
坐骨神経痛の症状によっては、痛みが出てからすぐに安静にしておけば痛みが和らぐことがあります。
そのため、痛いけど安静にしておけば治るからと言って放置する方も多い傾向があります。
治療をせずに放っておくと神経の圧迫が強くなり、神経や周辺損傷が広がるため、完治が遅れ回復に時間を要するため、早めに対処することが重要です。
坐骨神経痛はどうすれば治る?治療と合わせて行うべきセルフケアも紹介
坐骨神経痛で歩けない!病院に行くべき?
「歩いていると痛みが出る」「椅子から立ち上がったら腰や足が痛む」このような症状があり、湿布を貼って安静にすると坐骨神経痛は一時的に和らぎます。
そのため、これらの痛みを軽視して、放置する人が多いのです。
しかし、坐骨神経痛が進行して重度になると、歩くことさえままならない状態になります。
寝ているだけでも痛みが出てきて日常生活に大きな支障をきたします。
坐骨神経痛のセルフチェックを行なって、当てはまる箇所があった場合は、整形外科や整骨院に行きましょう。
病院での治療方法をまとめたので、気になる方はご覧ください。
- 保存療法
坐骨神経痛は基本的に保存療法で改善していくことが多いです。
保存療法とは、「薬物療法」「神経ブロック」などが一般的に行われ、痛みをすぐに解消させることができます。
坐骨神経痛による痛みで夜も眠れない方や歩くことがままならない方などは保存療法を進めていきましょう。
保存療法で経過を見て、改善しない場合は手術を行います。
- 手術
保存療法を継続して3か月以上持続する場合には、手術を行うケースも考えられます。
筋力低下が進行している場合も手術で坐骨神経痛を改善します。
坐骨神経痛は、基本的に薬物療法や神経ブロックで痛みが緩和するので、痛みがなくなったときにストレッチやマッサージで足腰にかかる負担を軽減させましょう。
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坐骨神経痛でやってはいけないこと
坐骨神経痛と診断された場合は、以下のやってはいけないことのポイントをおさえておきましょう。
- 中腰の姿勢を長時間続ける
- 重たい荷物を急に持ち上げる
- テニスやゴルフなどの左右非対称なスポーツ
- 体重が増加(肥満体型の方)
- 痛みがあるときにマッサージやストレッチ
これらのポイントをしっかりおさえて坐骨神経痛を悪化させないようにしてください。
また、肥満体型の方は体重が増加することで、下肢への負担が大きくなります。
体重が増えないようにバランスの良い食事を行い、痛みが和らいだときに運動を実践しましょう。
これだけでなく、猫背や反り腰などの悪い姿勢は、坐骨神経痛を悪化させるひとつの原因になります。
そのため、正しい姿勢を維持できるように、姿勢改善を行うといいでしょう。
姿勢を改善する方法は、ご自身の体のなかで弱い筋肉を鍛えて、固くなっている筋肉をほぐすといいでしょう。
筋力トレーニングやランニング、ウォーキングなども筋肉を刺激できるためおすすめですが、整骨院での施術では効率よく姿勢改善ができます。
坐骨神経痛を引き起こさないように、この機会に正しい姿勢を身につけておきましょう。
坐骨神経痛に効くツボやマッサージ方法
坐骨神経痛に効果的なツボがあることをご存知でしょうか?
簡単にいつでもツボを刺激することができるので、ぜひともツボの位置と押し方をおさえておきましょう。
初めにお尻と太ももの境目にある
①「承扶(しょうふ)」と言うツボ
を押していきます。
中指で強く5秒間押して、5セット繰り返すといいでしょう。
次に
②「委中(いちゅう)」と言うツボ
を刺激します。
委中とは、膝裏の中心にあるくぼみに位置します。
自分で押すことが難しい場合は、人に押してもらいましょう。
①の承扶と同様に5秒間×5セット繰り返してください。
最後に
③「承山(しょうさん)」と言うツボ
を押して完了です。
承山は、委中の位置から少しふくらはぎを添って下にさがり、ふくらはぎの中心あたりにあります。
5秒間×5セットツボを刺激したら、坐骨神経痛のツボ押しは完了です。
痛みが強いときや、違和感があるときにツボ押しを行ってみてください。
次にマッサージ方法をご紹介します。
- テニスボールをひとつ用意しましょう。
- 横になってテニスボールをお尻の下に入れます。
- 体を支えながらボールをころころと転がしましょう。
- お尻の下から側面に移動させて太もものマッサージも行ってください。
痛みが気になる部分をテニスボールを使って圧を加えることが大切です。
痛みの原因である「トリガーポイント」を上手く押さえられれば、痛みが改善するケースも高いです。
しこりやこわばっている部分を手探りで確認してから、ボールでほぐすように意識をしてみてください。
坐骨神経痛に効果的な自宅でできるお尻のストレッチ!
自宅で横に寝ころんだままできる簡単なストレッチ方法をご紹介します。
痛みが強くないときに実践してみてください。
また、入浴後などのリラックスモードのときに行うと血行が促進されているため効果的です。
坐骨神経痛に効くストレッチ
- 仰向けになりましょう。
- 右の膝をまげて足裏を床にくっつけておきます。
- 左のくるぶしを右の太ももにのせます。
- 両手で右の膝や太ももを抱えて体に引き寄せましょう。
- お尻が十分に伸びていることを感じながら30秒間ゆっくりと呼吸をしてください。
- ゆっくりと元の状態に戻します。
- 反対側も同様に行いましょう。
呼吸を行うことで筋肉に酸素を運ぶことができるため、呼吸を止めないようにすることがポイントです。
痛みがでたりしびれを感じた場合はすぐに中断してください。
強い痛みがないときに実践して、かたくなっている筋肉をほぐして神経を減圧してくださいね。
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