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「テニス肘になる4つの原因と治療法」
テニス肘は、テニスで発生するものから、特にテニスをしていないのに肘が痛くなってきたものから痛みの原因は様々です。
今まで何不自由なく腕を使えていたのに、肘が痛くなっただけでこんなにも日常生活の動作が辛いのかと感じる方もいるのではないでしょうか?
テニス肘になってしまうと重い物を持つことはもちろんのこと、ドアノブを開けようとする動作や、蓋をあける動作などでも痛みが生じてしまいます。
今回は、そんなテニス肘になる4つの原因と治療法について解説致します。
目次
テニス肘の原因は筋肉が原因?
テニス肘は、テニスのバックハンドを繰り返すことが多いためテニス肘(バックハンド肘)と呼ばれますが、テニスをするかしないかに関わらず誰にでも起こる可能性のある症状です。
テニス肘の主な原因は、同じ動作の負荷の蓄積によって起こります。
テニス肘の主な原因となる筋肉は、前腕にある①手首を伸ばす働きがある「長橈側手根伸筋」②同じく手首を伸ばす役割がある「短橈側手根伸筋」③指を伸ばす役割がある「総指伸筋」の3つ筋肉になります。
これら3つの筋肉に繰り返し負担がかかり、筋肉が固くなっている状態が続いているとテニス肘になってしまうのです。
テニス肘の原因と治療
テニス肘の原因は、前腕の筋肉の同じ動作の負荷蓄積によることが原因ですが、その筋肉がなぜテニス肘の原因になってしまうかというとさらに4つの原因があります。
特にこれはテニスをしている方の特徴的な原因ですが、テニス時のフォーム、テニス時のラケット、さらにはスマホの使用、パソコンの仕様の打ち方の4つです。
この4つの原因についてはさらに細かくお伝えします。
また、テニス肘の状態は単に原因となる前腕の筋肉に炎症や固さがあるだけではなく、前腕の筋肉は様々ありその筋肉同士が癒着していることも多いのです。
また癒着だけではなく筋肉同士の滑走性が悪くなっていることが多く、その状態から解放してあげる治療を行わないとなかなか改善できません。
この状態が中々改善するのに時間がかかる為にテニス肘は治るまでの時間がどうしてもかかってしまうのです。
また女性は家事等で手を使わないわけにはいかないですからね。
テニス肘の治療は、手術になることはほとんどなく主に保存療法を行います。
治療法としては整体や前腕の筋肉のマッサージなどを行う施術による治療、ストレッチ、筋力トレーニング、ステロイド注射等があります。
まずは腕に負荷がかかっている繰り返しの動作を控えることです。
腕にかかる負担を減らし前腕だけではなく、腕に負担がかかりやすくなると身体も歪んでいるので身体全身を整えることが改善への近道です。
こういった治療と並行しながらも、ストレッチでセルフケアをしていくことで早く治すことができるようになります。
スマホの使用
近年ではスマホの普及により、指先を使うことが多くなりました。
実はスマホを長時間使用することによってもテニス肘になることがあるのです。
スマホの長時間使用によって起こる肘の痛みは、上腕骨外側上顆炎でスマホ肘なんて呼ばれたりもします。
今ではアイリングといってスマホに装着し指を引っかけるだけで持つことが出来るものがありますが、それでも使用するときは落とさないようにスマホをずっと持たなくてはなりません。
その状態で親指や人差し指を使うことで思った以上、腕の筋肉には負担が合かかっているのです。
これが数分の使用なら問題ないのですが長時間の使用を毎日行っていると疲労が蓄積し最終的にテニス肘になってしまうのです。
パソコンの使用の打ち方
パソコンではマウスを使う、キーボードを打つという動作で腕を酷使する動作が多くあります。
毎日8時間行ったとしたら1週間で40時間、1ヶ月にすると160時間となるようにこれが何年も続くと疲労が蓄積し筋や腱に異常を起こしテニス肘になります。
特にキーボードやマウスを使う位置が手首よりも上になり、手首を少し反らした状態でパソコンを使い続けると負担が大きくなりテニス肘を発症しやすくなります。
したがってパソコンの使い方を少し工夫するだけでも前腕への負担を減らすことが出来ます。
まずは机とイスの高さが合っているか、手首を反らした状態で作業をすると前腕の筋肉のより負担になり疲労が溜まりやすくなるので手首の位置が机と並行かもしくは少し下になるように合わせましょう。
またやたらとキーボードを強く打つ習慣があると負担になりやすいので気を付けましょう。
テニス時のフォーム
テニスをする方にとって悩みの種となるのが、症状の再発です。
テニス肘の症状がせっかく良くなってきても、テニスのフォームが悪くて再発するのでは中々改善していきません。
そこでテニス肘のリスクが高まりやすくなってしまうフォームについて説明致します。
手首が主導のスイングである
主に手首を使い過すぎてしまうと手首や前腕の筋肉に負担がかかります。
ラケットを振る際には、身体の捻じり、肩甲骨や肩関節をうまく使ってラケットを振れるようになると負担が少なくなります。
肘を伸ばした状態で振っている
肘を真っ直ぐに伸ばした状態でボールを打つとインパクトの瞬間、肘に衝撃が集中してしまいます。
ボールを打つ際、肘の伸ばし過ぎには気を付けましょう。
ボールを打つ際に手首をこねすぎてしまう
「こねる」動作を強調しすぎてスイングするとやはりこれも前腕の筋肉に非常に負担が大きくなってしまいます。
軸足にしっかりと体重が乗っていない
軸足にしっかりと体重が乗っていない状態でスイングをすると、身体のひねりをうまく使うことが出来ないので、結果手打ちになってしまい負担がかかります。
また、手打ちでボールを打ってもボールに力が伝わらないのでスピードもコントロールも落ちてしまいます。
テニスのラケット
テニスのフォームが悪いと負担がかかりやすくなってしまうというのは分かると思いますが、実はテニスのラケットによって負担がかかることがあるのです。
それはグリップサイズがフィットしていない、古いグリップの使用も実はテニス肘と関係してくることがあります。
グリップが細すぎたり、グリップが古くて滑ってしまったりするとボールをインパクトした時にラケットがぶれてしまうことで、無駄に前腕に力が入ってしまいます。
また、固いガットの長期使用も、固いガットは衝撃がボールを飛ばすにはより腕の力が必要になるので前腕への負担となります。
まとめ
今回お伝えした4つの原因のうち2つがテニスとは関係ないことですが、日常生活の繰り返しの動作で思っているよりも腕に負担がかかっていることが分かって頂けたかと思います。
そのため日常生活の動作を控える、または少し工夫するだけでも腕への負担は減らすことが出来ます。
まずは、日常生活の動作を見直してみること、テニスをされている方はフォームやラケットを見直してみてはいかがでしょうか?
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