肩こりで多い3つの原因とよくある症状

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「肩こりで多い3つの原因とよくある症状」

肩こりは、腰痛と並び多くの人が悩まされる症状です。

また肩こりは、頭痛、吐き気、めまい、腰痛などを随伴する症状を引き起こすことが多くあります。

原因も様々で、長時間パソコンで仕事をしている人などでは不良姿勢になりやすいことからも、首や背中、腰に疲労やストレスが溜まりやすくなります。

その中でも原因によっては気を付けなければならない症状もあります。

病気以外で肩こりの原因として一番多いのが背骨本来のS字カーブがなくなることです。

肩こりになると、このS字カーブが保つことが出来ないために腰痛や頭痛などの随伴する症状を引き起こします。

そのため、S字カーブがなくなると筋肉の疲労や血液の循環が悪くなりやすくなります。

そんな肩こりになりやすい原因を解説致します。

肩こりの主な原因

国民生活基礎調査で肩こりは女性で1番多い疾患です。

また男性でも2番目に多い疾患です。 

肩こりの原因は、人それぞれ違い症状も異なります。

肩こりは、重度な病気ではないため放置されやすく慢性化する傾向にあります。

肩こりの主な原因には、下記3つが考えられます。

①姿勢がもたらす肩こりの原因

近年では、パソコンやスマホの使用で猫背や不良姿勢になり肩こり、腰痛になる人が多くなっています。

長時間同じ姿勢を続けていると正常な姿勢を保つことが難しくなり、その結果体の重心がぶれて首や背中、腰にストレスがかかります。

その結果、背骨のS字カーブが保てなく、肩こりや腰痛になりやすくなります。

②腰痛持ちには肩こりが多い

腰痛は、肩こりと一緒に併発する症状です。 

背骨のS字状カーブは、腰椎と頸椎の前弯カーブによって重力を支えています。

この前弯カーブが保つことができなくなると肩こりや腰痛を発症するようになります。

そういったことからも肩こりだけが主な症状でも腰も含めた背骨全体の治療が本来必要なのです。

③肩こりの原因となる血流障害

筋肉は動かさないと、血液の流れは滞りがちになります。

血液にのって運ばれる酸素が、筋肉に十分に届かなくなるのもその理由の一つです。

次に肩こりの血流障害となる主な原因に、頸椎のずれが関わっています。

よく筋肉のこりが血行を悪くすると思われがちですが、実際には神経の流れが血流に大きく関わっています。

頸椎のずれによって神経が圧迫をうけると肩にこりを感じるようになります。

これらの肩こりの原因は、全て頸椎の前弯カーブが保てないことによるものです。

よく知られている「ストレートネック」は、この原因によって起こっています。

首の骨が真っすぐになると頸椎カーブが頭の重みに耐えられなくなり、ヒルトンの法則により肩にこりを生じるようになります。

肩のこりによる血流障害は、この原因となる頸椎を対処しない限り症状を改善することは出来ません。

女性に多い肩こりの原因

女性に多い肩こりの原因に、生理前とバストの重みによる原因があります。

PMS(月経前症候群)による肩こりの原因は、排卵後の女性ホルモンに深く関係しています。

通常月経の2、3日前くらいから肩こりをいつもより感じると言う訴えをよく聞きことがあります。

慢性的な肩こりを常に感じている人は、この時期になると肩こりが強まる傾向にあります。

次にバストの重みに多いと言われる肩こりです。

体の構造上から考えると姿勢の保持と猫背などが主に関与しています。

姿勢と、筋力をバランスよく保つことで体を支えることができます。

肩こりがひどい時に考えられる病気

肩こりが治らないのは何か他に病気があるの?

そういった時は、一体どこの病院の何科を受診したらいいの?

そもそも、肩こりで病院に行っても大丈夫?

このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

ここでは、肩こりで受診すべき病院などを詳しく解説していきます。

まず、肩こりが治らないのは何か病気になっているのでは?と不安に感じていませんか?

肩こりは、「頸肩腕症候群」や「五十肩」「頸椎症」「頸椎椎間板ヘルニア」などの関節や骨の病気が原因かもしれません。

他には、「更年期障害」や「高血圧、低血圧」などの体の病気も考えられます。

肩こりが慢性化していたり、痛みがひどくて吐き気や頭痛を感じる場合はすぐ病院へ行きましょう。

肩こりで病院を受診する場合は、整形外科や内科が一般的です。

病院を受診した際に、いつ頃から症状が出始めたのか、どのような姿勢をすると痛むのかなどを把握しておくと診断しやすいです。

病院を受診する前に、症状をしっかりおさえておくといいでしょう。

20代に多い肩こりの原因

肩こりは、若くても年齢に関係なく起こる症状です。

20代で多く見られる原因に、スマホやPC使用時の姿勢にあります。

長時間デスクワークでPC作業を行っていると背中が丸くなり、首も前傾姿勢になりがちです。

特に最近で多いのがスマホの使用による肩こりです。

下を向く姿勢が長いと頸椎の生理的カーブが消失し、その結果ストレートネックになりやすく、いつも首こりや肩こりに悩まされる原因となります。

肩こりで気持ちが悪くなる原因

吐き気で気持ちが悪くなる原因で多いのがストレスです。

長時間ストレスにより首や肩に緊張状態が続いたり、頸椎のカーブに支障がある場合には頭への血流が悪くなり、気持ちが悪くなったりする症状が現われます。

肩こりと頭痛の関係

肩こりは、心身のストレスによって神経や筋肉の緊張が高まることで発症します。

また肩こりは、直接頭痛の原因となることではなく、頸椎がずれ神経を圧迫することで肩こりや頭痛を伴うものです。

その他頭痛の原因としては、脳疾患などの病気で脳圧が高くなり、それが原因で頭痛を引き起こしてしまうことがあります。

できるだけストレスをためないことが大切ですが、体操などでこりを和らげることも、頭痛を起こりにくくする方法のひとつです。

高血圧の人に多い肩こりと頭痛

高血圧の人でも肩こりや頭痛が起こることはありますが、直接的な原因ではなく肩こりは特に姿勢やストレスなど緊張状態が続くことで発症します。

高血圧の病歴がある人は、動脈硬化や血管に関わる疾患のリスクが伴うため頭痛を発症することはありますが、直接的原因ではありません。

緊張性頭痛は、こめかみにでやすい

肩こりからくる頭痛は緊張型頭痛といって、慢性的な頭痛で血流が悪い状態が続くことで起こります。

ストレスによって体に緊張状態が続くと側頭部やこめかみ周辺に頭痛が現われることがあります。

時々深呼吸をしたり、運動などで気分転換をしてストレスを発散しましょう。

共通する原因は、心身のストレスによって神経や筋肉の緊張が高まることにあります。

できるだけストレスをためないことが大切ですが、体操などでこりを和らげることも、頭痛を起こりにくくする方法のひとつです。

生理の時と生理前に多い肩こりと頭痛

女性ホルモンであるエストロゲンは排卵前から排卵後、セロトニンが減少するため頭痛が起きやすくなります。

セロトニンには脳内物質への血管を収縮する作用があるため、脳内血管が拡張することで頭痛が起きるのです。

肩こりで微熱と頭痛が続く原因

肩こりと微熱の因果関係は特にありませんが、風邪や微熱などで体温が高くなることで血管が収縮し肩こりや頭痛を発症することは考えられます。

冷え性の原因

女性のこりや痛みは、筋肉量の少なさから生じる減少と言えます。

少ない量の筋肉で重い頭を支えるといった仕事をしていれば、疲労が増すのも当然です。

筋肉は、熱を生む場であります。

筋肉の量が少ないということは、男性に比べて筋肉で作られる熱の量が少ないということでもあります。

事務系の仕事などで、あまり筋肉を使うことがなければ、ますます筋肉の生む熱量は少なくなってしまいます。

それだけ体は冷えやすく、血行が悪くなりがちといえます。

自律神経の働きが乱れると、熱を運ぶ血液の流れに支障が出始めます。

このようなことから室温の設定、服装の見直して冷えによる悪化を防ぐように心がけましょう。

便秘との関係性

肩こりと慢性的な便秘が同時に現れることはよくあります。

というのも、両者には、自律神経の乱れという共通した基盤があるからです。

交感神経優位の状態が続くと、こりを招く一因になりますが、同時に大腸の働きも低下しがちです。

そのために、便秘も起こってくるのです。

肩こりで吐き気を催す原因

肩こりが直接吐き気の原因となることではなく、頸椎が原因で肩こりを発症し、頭痛や吐き気を伴うものです。

吐き気の原因として考えられるものは、脳疾患などの病気で脳圧が高くなり、それが原因で頭痛や吐き気を引き起こしてしまうことがあります。

なぜ吐き気は起こるのか?

肩こりの原因である首のずれによる神経圧迫が起きると神経の流れや血流が悪くなり、筋肉の硬直が始まります。

筋肉のこりの老廃物がうまく除去されず、ますますこりがひどくなり吐き気を催すまでの症状を招いてしまいます。

また首や肩は自律神経で心臓とつながっているため、心筋梗塞や狭心症などの心臓疾患を疑う必要もあります。

まとめ

肩こりの主な原因には、姿勢や運動不足、ストレスなど人それぞれ要因は異なります。

単なる肩こりなら日常生活でさほど気になるほどではないですが、肩こり以外の症状が現れてくると、さすがに不安になる人が多いようです。

実際に肩こりの症状のなかには、骨や関節の異常、さらには内臓の病気が潜んでいることもあります。

そういう中で、腕や手のしびれ、頭痛、吐き気など随伴する症状があると日常生活はつらい毎日です。

我慢しているとそのうち深刻な状況になりかねません。

肩こりは我慢するしかないとあきらめたり、手っ取り早くマッサージをしたりと原因を追究した治療を施さないとなかなか肩こりは改善されません。

肩こり解消には、原因及び日頃の姿勢の対策や運動、体操、ストレッチ、肩こり予防などは生活の中で簡単に実行できることが沢山あります。

肩こりを我慢していると、さらに痛みを強めることになってしまうのです。

原因と正しい対処法を知り、「肩の荷」を軽くするきっかけになるように願っています。

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この記事を書いた人

大須賀 昭 Oosuga Akira

院長
資格柔道整復師免許(国家資格)

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