腱鞘炎は親指・手首だけが原因ではない?治らない腱鞘炎を治す方法
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「腱鞘炎は親指・手首だけが原因ではない?治らない腱鞘炎を治す方法」
腱鞘炎になってしまうと特に女性の方は辛いですよね。
女性は、生活の中で家事という毎日の仕事があり、手を休めたくても休めないことが多いと思います。
毎日家事をする中で手首が痛かったら何をするにも嫌になってしまいますよね。
腱鞘炎の中でも特に多いのが手首の腱鞘炎です。
その手首の腱鞘炎の中でも多いのが「ドケルバン病」です。
手首の腱鞘炎は正式には「狭窄性腱鞘炎」といい手首の中でも親指側の腱鞘炎のことを「ドケルバン病」と言います。
目次
手首の腱鞘炎であるドケルバン病ってどんな症状なの?
そもそも腱鞘炎の腱鞘とは?
まず腱鞘炎の根本原因である腱は筋肉と骨を繋げているもので、代表的な腱にアキレス腱知られています。また身体の中で一番大きな腱です。
腱鞘とは、トンネルのような形をしていて何本もある腱がバラバラにならないように、腱がスムーズに動くことが出来るように固定しています。
腱鞘の鞘とは「さや」という意味で刀にもさやがありますよね?
刀のさやは刃が剥き出しにならないようにする役割もありますが、抜刀するのがスムーズになる役割もあります。
指を動かすということだけでも指の腱鞘の中を腱が動いています。
そして指の筋肉は肘から付いているため、指を使う動作、肘や手首を酷使することで腱鞘炎を発症します。
通常、腱は腱鞘の中をスムーズに動いていますが、繰り返し行う動作により腱が摩擦により肥厚して炎症を起こしてしまいます。
腱が腱鞘の中を動く回数が多ければ多いほど、腱がこすれ合い腱や腱鞘が炎症を起こし、腱は太くなり腱鞘は内腔が狭くなって動きがスムーズでなくなります。
こうなると余計に腱と腱鞘が強くこすれ合うようになり、炎症が悪化して、ついには指や手、手首を動かすだけで痛くなってしまうのです。
腱鞘炎の原因は?
腱鞘炎の原因は様々考えられますが、特に多い原因として大きく分けて3つあります。
1、手首や腕の筋肉の硬さ
手首や指を動かす筋肉の多くは肘から始まっています。
肘から手首や指に走行する筋肉にコリが出来ていたり固さがあったり、筋肉が癒着していたりして滑走性が悪いと腱にかかる負担は大きくなります。
そのような状態でさらに指や手首、腕を使いすぎることによって症状が悪化してしまいます。
腕のストレッチをすることによって改善することもありますが、腕の硬さが出来ている場所によってはストレッチだけでは改善しないことも多々あります。
その場合はその場所をピンポイントで治療してほぐすことが必要です。
2、身体の歪みと繋がりによるもの
例えば肩が前に出すぎていたり肩甲骨のバランスが崩れていたりと、身体が歪んでいることによって腕の負担が強くなり腱鞘炎になっているパターンの方もいます。
また、筋肉は動かしたところや力を入れたところだけが働くのではなく、例えば指を指を動かすだけでも指だけではなく腕や肩の方も指を動かすために手助けをしてくれています。
その手助けをしている筋肉のところに固さやコリなどがあると、身体の繋がりによって指を動かすのにいつも以上の力が必要になります。
そうすると指を動かす筋肉に疲労が溜まり、より負担がかかると腱や腱鞘に炎症が起きてしまうのです。
人によって原因は様々ですが、腕を触らないで歪みを取るだけでも腱鞘炎の痛みが楽になる人もいます。
3、ホルモンバランスの崩れ
妊娠中もありますが出産後の女性の方は、ホルモンバランスの変化によって腱鞘が収縮して内圧が高くなり腱に刺激が加わったり、腱の柔軟性が低下することがあります。
そのような状態で赤ちゃんの世話や家事をして手に負担がかかると、より腱鞘炎を発症しやすくなります。
妊娠中や出産後の腱鞘炎の場合はホルモンバランスが原因の腱鞘炎が多いですが、ホルモンバランスの変化による腱や腱鞘の影響の場合は、赤ちゃんのお世話や家事を減らすことが出来ないので中々改善するまでに時間がかかることが多いです。
ですが、手や腕の治療だけではなく、治療によってホルモンバランスを整えて安定させてあげると改善は早くなります。
腱鞘炎の診断チェック
手首の腱鞘炎ドケルバン病「狭窄性腱鞘炎」のセルフ診断チェック
・フィンケルシュタインテスト
親指を他の4指で包むように軽く握り、母指と手首を、ゆっくりと手を下の方に向け、小指側に曲げつつ牽引したときに痛みが強くなると陽性の疑いがあります。
ばね指「弾撥指」のセルフ診断チェック
指の腱鞘炎で、指を伸ばすときに”カクン”と弾発現象が起こるのが「ばね指」です。
好発部位は、親指、中指、薬指です。
人差し指及び小指はばね指になることはほとんどありません。
それぞれ手首の腱鞘炎、指の腱鞘炎では、腱鞘が肥厚して硬くなったりすると、その通り道が狭くなって腱の通りが悪くなります。
また腱が擦れることで、腱の一部にも炎症が生じ腫れると痛みはいっそう強くなります。
症状は、腫れた腱が腱鞘に引っかかるために、指がスムーズに曲げ伸ばしできなくなるのが特徴です。
さらに、指を動かそうと強い力を加えた時に腱の腫れた部分が”カクン”と弾発現象のばね指が起こります。
腱鞘炎で親指が治らない時どうしたらよいか?腱鞘炎で注射や手術をした方がよい時
治療は、まず保存療法が原則です。
痛みが強い場合、弾発現象が著明な場合には、腱鞘内ステロイド注射を行い痛みの緩和に努めます。
3〜6ヶ月保存治療を試みても変化が見られない場合、再発を繰り返す場合などは、腱鞘の鞘を開く手術(腱鞘切開)を行います。
手術は、簡単で難しい手術ではありません。
ですが、術後10前後は炊事など、水を仕事などは控えることになります。
おおよそ10〜2週間前後で切開した傷口が塞がり、炊事や水仕事など手を普段通り使えるようになります。
腱鞘炎になった時の対処法は?
1、冷やす
炎症が起きている場合はまずは冷やすことが大切です。
腱鞘炎になった場合、必ず冷やすということではなく腱鞘炎で痛みがある部分を触って反対の手と比べて「熱感」がある場合のみアイスノン等で1日3回程冷やすようにして下さい。
炎症が治まって慢性的に腱鞘炎になっている場合は冷やすよりも温める方が効果的なので、必ず熱感があるかどうか確認してからにしてくださいね!
2、負担のかかっている動作を止める
妊娠中や出産後のホルモンバランスの崩れ以外が原因の場合は、日常生活の中で何かしら負担にかかっている動作というものがあります。
痛みが出る動作というのは腱鞘炎に影響があり負担がかかっているということなので、女性で赤ちゃんがいる方は難しいですが、なるべく痛みが出る動作を控えるようにしましょう。
腱鞘炎は治るまでに時間がかかることが多いので、違和感があるうちや痛みが出たらなるべく早くに治療をするようにしましょう!!
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