四十肩が治らない!実は肩自体に原因がなかった!?

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四十肩が治らない!実は肩自体に原因がなかった!?

四十肩になってしまうと生活のほとんどが辛くなってしまいます。

特に女性の方は家事をするのが辛くなり何をするのも嫌になってしまいます。

・着替えるのに肩が痛くて嫌になる…

・洗濯物を干すのに肩が痛くて憂鬱…

・お子さんやお孫さんを抱っこしたいのに肩が痛いからスキンシップも取れない…

四十肩になったことで生活動作が制限されると何をするのも嫌になってしまいますよね。

みなさん四十肩と聞いたら肩が痛いのだから肩の関節自体に何かしらの原因があって痛みが出ていると思いますよね。

肩関節は元々実は不安定な関節で、肩の骨の安定性は非常に悪く、その周りの組織や筋肉によって安定性が保たれています。

安定性がない分、肩を酷使することによって肩周りの組織や筋肉、つまり肩自体を痛めてしまうこともあります。

ですが、実際には肩自体には原因がないことが多いのです。

そもそも四十肩ってどういう状態?

四十肩っていうとどういう状態だと思いますか?

肩を動かしたときに痛い。

肩が痛くて挙がらない。

寝ているときに肩がズキズキ痛む。

これらはどれも四十肩になります。

教科書的には四十肩は肩関節の年齢による変性や肩関節周囲の炎症によって起こっていると書いてあり、本当の原因ははっきりとはわかっていないとされています。

また、四十肩は正式には肩関節周囲炎といい四十肩と呼ばれるのは加齢や疲労の積み重ねにより40代・50代に多いということで、四十肩も五十肩も症状としてはなんら変わりありません。

また、肩関節周囲炎は肩の痛みの総称で、広い意味では石灰が溜まり炎症を起こすことで起きる「石灰沈着性腱炎」や肩の安定性を保っている腱板という部分が切れてしまう「腱板断裂」も肩関節周囲炎に含まれます。

狭い意味での肩関節周囲炎は肩の痛みと肩の動きの制限があるものとされています。

多くの四十肩の状態はこの狭い意味での肩関節周囲炎になります。

もちろん実際に肩関節の周囲の組織が炎症していたり、骨自体が変形していたりして痛みがでていることはあります。

ですが、若い人でも四十肩のような肩の痛みが出てしまう人はいます。

そういった方の多くは痛みが出ている方とは他に原因があるのです。

四十肩の本当の原因で多いのは?

1、腕の筋肉の張り

もしかしたら四十肩で一番原因が多いのではないかと思うぐらい、実際の治療では腕の張りが原因の四十肩の方が非常に多いです。

腕の張りや固さがなぜ四十肩の原因になるかというと、それは筋膜による繋がりです。

特に腕をよく使う仕事の方、重荷を持つことが多い肉体労働が主な仕事の方や、デスクワークで一日中パソコンをされている方になりやすいです。

デスクワークの方というのは意外かもしれませんが、パソコンで一日中手を使っていると実は腕の筋肉は非常に疲れて固くなっています。

そうして腕の筋肉が固くなり縮こまってしまうと、先ほどお話しした筋膜の繋がりによって上腕や肩周りの筋肉が腕の方へと引っ張られた状態になってしまいます。

その状態が長く続くと肩周りの負担がかかり、また肩の筋肉が腕の方に引っ張られることで、肩周りの筋肉の滑走性が悪くなったり肩のバランスが悪くなることで四十肩になってしまいます。

特に腕の筋肉が固くなり四十肩の原因になりやすいのが腕橈骨筋という筋肉です。

この腕橈骨筋はビールジョッキ筋とも言い、ビールジョッキを持った時に、腕のところがモコッと盛り上がる筋肉がこの腕橈骨筋です。

腕を上げた時に肘が曲がって上がってしまう状態はこの腕橈骨筋が原因で肩に痛みが出ていることが多いです。

腕橈骨筋のストレッチ

1、手のひらを上に向けた状態で肘をしっかりと伸ばします。

2、反対の手で人差し指から小指をしっかりと持ち手のひらを前に突き出すように伸ばします。

3、その状態を20秒キープ、これを3回程繰り返します。

2、肩甲骨のバランス

肩甲骨は首や上半身の土台となる為、肩甲骨のバランスが崩れると肩に負担がかかりやすくなります。

また、肩関節は肩の関節だけで上まで上がるのではなく、肩甲骨の動きもあって肩が上がる構造をしています。

そのため、肩甲骨の動きが悪いだけで肩が挙がらなくなってしまいます

また、肩周りの筋肉のほとんどは肩甲骨に付いています。

肩周りの筋肉が固くなると肩甲骨の動きが悪くなる、肩甲骨の動きが悪くなると肩周りの筋肉が悪くなるという悪循環に陥ってしまうのです。

肩甲骨のバランスがどのように崩れているのか、どのような動きが悪いかなどは自分ではわからないので早めに専門家に治療してもらいましょう!

他にも四十肩の原因は人によってさまざまあります。

鎖骨の動きが悪くても肩の痛みや動きに関係しますし、肋骨の動きが悪くても同様に痛みや動きの制限が起こってしまいます。

ですが、やはり原因として多いのは腕の筋肉の張りによって起きている状態なので、しっかりと治療をしながら、ご自身でもご自宅でストレッチをしてみて下さい!

 

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この記事を書いた人

大須賀 昭 Oosuga Akira

院長
資格柔道整復師免許(国家資格)

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