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「交通事故によるむち打ち損傷での治療方法」
交通事故に遭われてもっとも症状として出やすいのが「むちうち」です。
治療を続けているのにもかかわらず、なかなか首から肩、背中や腕にかけての痛みが改善しないという方に多く出会います。
特に多いのが整形外科で初めに診断書をもらって、そのままその整形外科で電気をかけたり温めてもらってはいるが痛みが改善しないといった方が多く来られます。
「全治2週間」と診断されても長引いてしまう原因やむちうちの正しい治療方法等をお伝えしていきます。
目次
むちうちの平均的な治療期間は?
むちうちになった場合、症状や重症度は様々で、一概にはどのぐらいで完治するとは言えないのが事実です。
違和感程度や症状が軽度の人は数日間で治療もせずに治ってしまう方もいますし、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年以上症状が残ってしまう方もいます。
ですが、おおよその治療期間の平均としては3ヶ月ぐらいとみて頂けると良いと思います。
また、元々首・肩こりがある方はむちうちの症状が出やすいですし、特に「ストレートネック」の方はむちうちになった際に、頸椎の正常な前弯がないことで衝撃を吸収できない為、むちうちの症状がより出やすく長引く傾向にあります。
むちうちの診断は全治何日?通院期間はいつまで?
むちうちの診断や全治はどれぐらい?
交通事故に遭ってしまった場合、まず警察を呼んで事情聴取を行い、その後病院で診察をし、診断をしてもらいます。
むちうちの場合、外傷性頚部症候群や頸椎捻挫と診断されます。
また診断書には「7日~14日間の加療を要する」と診断されることがほとんどです。
7日~14日間しか治療が出来ないの?と思うかもしれませんがこれは診断書の形式上このように書かれているだけで実際治療をする場合は14日以上の治療は可能です。
診断書を出してもらったらそれを警察に提出して保険会社にどこに通院したいかを伝え、保険会社からOKが出ればそこから治療が開始されます。
ちなみに、最初にかかった病院で治療をしなければいけないわけではなく、かかりつけの整骨院や整形外科、自宅近くの整骨院に通うことができます。
むちうちの通院期間はいつまで?
むちうちと診断された場合は「通院頻度はどのぐらい」で「いつまで通院」すれば症状が良くなるか気になるところだと思います。
通院頻度は2日に1回(最低でも週に1回)、通院期間は3ヶ月程度が一般的です。
もちろん症状の程度や状態によって通院頻度や通院期間は変わってきます。
早く治し通院を終えたいのであればこまめに定期的に通院して治療することをオススメします。
また症状が強く通院頻度が多い場合は何も問題ありませんが、週に1回以上も通院できない場合などは、治療しなくても問題ないと判断され保険会社から治療を打ち切られる可能性もあるのでこまめに通院するように注意しましょう。
交通事故の衝撃によってむちうちになり神経が圧迫されたりヘルニア気味になりシビレが生じるケースもあります。
そういった症状が重い場合は、保険会社によっても違いますが半年程通院できるケースもあるので覚えときましょう。
むちうちの治し方
初期は固定をした方がいい?
むちうちは交通事故直後では痛みがあまりなかったのに2~3日したら急に首が動かせなくなるほど痛みが生じる場合があります。
首が動かせなくなるほどの強い症状の場合、初めの整形外科受診ではポリネックといって首のコルセットを処方されることがあります。
これは先生の好みにもよりますが初期は固定をした方がいいという先生と固定はできればしない方がいいという先生に分かれます。
確かに痛みが強く首を全然動かせない状態であれば固定した方が少し楽になりますが、私の経験に基づいた意見として固定はしない方がいいです。
その理由は、痛みが出ている状態で固まってしまう可能性があるからです。
例えば熱が出た時や入院して何日間か寝ていただけなので筋肉が落ちたり身体を動かそうとしても固まっていて身体も非常にだるくなりますよね?
それと同じで長くコルセットをしてしまうと痛みが少し落ち着いていても固定されていたことで固まってしまっているので余計に治療に時間がかかってしまいます。
なので、事故直後でかなり痛みが強く、痛みでどうしようもない時意外はなるべくしないようにすることをオススメします。
整形外科で改善が見られない場合は整骨院等がオススメ
病院の治療では主に鎮痛剤と筋肉をほぐす薬、湿布を処方されて経過観察。
または、電気をかけたり温める、首を引っ張るだけで改善が見られないという相談を受けることが多々あります。
そういった場合は、整骨院等でしっかりと手技による治療をすることで改善を見込めるケースが多くあります。
どこの筋肉が固くなって首の動きが悪くなっているのか、どの場所が痛みの原因になっているかを細かく検査し治療することが必要です。
なので、整骨院でもただ痛い所をマッサージしたり電気をかけるだけでは良くなりません。
細かく検査をし、痛みの原因がどこから来ているのか、どうして痛みが出てしまうのかをしっかりと説明してくれる整骨院等で治療してもらうことが早く治る秘訣です。
整形外科で治療途中でも整骨院等に転院は可能なので、今通院しているところで改善しない場合は、通院したい整骨院等が自賠責の使用が可能かどうか確認したうえで保険会社に連絡してから治療してもらうようにしましょう!
むちうちは後遺症として痛みが残ることも!?
むちうちの症状が酷い場合は後遺症として首の痛みや張り感、だるさが残る方もいます。
後遺症を残さないようにするために必要なことはまずは早期治療です。
そして、電気のみや薬だけの治療で痛みや症状が改善しない様であれば、しっかりと状態を見てくれる整骨院等に転院して早めに治療することが大切です。
また。むちうちになってしまった場合は完治するのが一番望ましいですが、もし症状が残ってしまった場合は後遺障害等級認定というものがあります。
これは後遺障害の等級に応じて慰謝料を請求できるというものになります。
ですが、単に首の痛みが残ったむちうちなどの場合は後遺障害認定の審査に受かることは難しく、シビレが残ってしまったり生活に支障が出るぐらいの症状が治療を終えた後も残ってしまった場合などに適応されます。
むちうちの治療方法
むちうちの初期で痛みが強く首がほとんど動かせない場合や少し動かしただけでも痛い場合は、足首の捻挫と同じように炎症が起きています。
このように症状が強い場合はまずは安静が必要です。
また痛めてすぐに痛い所をゴリゴリとマッサージするのも危険です。
理由は、炎症が起きている状態で痛いところを直接マッサージすると痛みが強くなってしまう可能性があるからです。
むちうちは事故が起きてから2~3日後に痛くなることもよくあります。
その期間にゴリゴリ痛い所をマッサージしてしまうと後から出てくる痛みを強くしてしまう可能性があるので注意が必要です。
むちうちで首が痛くなってもその部分だけが痛んでいるのではなく、首の前側の深い所にある筋肉も傷めていることが多いのです。
そして、いつまで経っても首の痛みが改善しなかったり首の痛みが残ってしまう場合は、この首の前側にある「頚長筋」という筋肉を傷めているケースが多いです。
後遺症を残さないためにもこの頚長筋もしっかりと治療することが必要です。
さらに、痛みがあるところだけでなくその周りの筋肉や組織も傷めているので、そういったところも治療することが早く治る為の秘訣になります。
まとめ
むちうちはしっかりと治療をしないと後遺症を残してしまうことがよくあります。
後々辛い思いをしない為にも、通院できる範囲でこまめに通うようにしましょう!
また、今現在通院中で改善が見られない場合は転院することが可能なので、しっかりと診て治療してもらえる治療院を探すことをオススメします!
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